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■GALACTICA/ギャラクティカ

原題:Battlestar Galactica
放映年:2004年10月18日〜2009年3月20日
製作国:アメリカ
主演者:
エドワード・ジェームズ・オルモス ... ウィリアム・アダマ艦長
メアリー・マクドネル ... ローラ・ロズリン大統領
ジェイミー・バンバー ... アポロ(リー・アダマ隊長)
ケイティー・サッコフ ... スターバック(カーラ・スレイス)
ジェームズ・キャリス ... ガイアス・バルター
トリシア・ヘルファー ... ナンバー6
グレイス・パーク ... シャロン
放映時間: 50分(全73話)

人類と人造人間サイロンとの間で戦争が勃発し、人類の12の植民地は破壊されてしまう。老朽化した戦艦ギャラクティカの艦長ビル・アダマは、大統領のローラ・ロズリンとともに、避難民の乗った宇宙船団を引き連れて、幻の13番目の植民地「地球」を目指して旅立つ。

■有名サイトの評価(2012年7月1日現在)
インターネット映画データベース: 8.8 / 10
TV.com: 9.0(すばらしい)

■シリーズの概要

アメリカで1978〜79年に放送されたTVシリーズ『宇宙空母ギャラクティカ』をリメイクしたものです。2003年にアメリカのサイファイ・チャンネルでミニシリーズが2回に渡って放送され、それが好評だったので、シリーズ化され、2004年から2009年まで、4シーズンに渡って放送されました。日本では、ケーブル衛星チャンネルのSuper! Drama TVと、地上波の日本テレビ網で放送されました。

■主要なマスコミで高評価を受けたが、結末は……

このシリーズはアメリカの雑誌『タイム』や、日刊紙『ニューヨーク・タイムズ』など、一般の主要なメディアで高評価を受けました。その結果、普段はSFに関心を示さない人々にも注目されたようです。しかしながら、結末は論議を呼ぶような内容だったので、評価が分かれました。

■個人的な感想

筆者は最近、DVDで全シリーズを見終えたところですが、個人的に「気に入った点」と「気に入らなかった点」を以下に5つずつ列挙してみたいと思います。以下の文章には部分的にネタバレが含まれていますので、ご了承ください。

■気に入った点:

1.バトルシーン
第3シーズン第3・4話『大脱出』での臨場感あふれるスペクタクルは圧巻でした。また、最終話『黎明紀』の戦闘場面は最後だけあって気合が入っており、見ごたえ十分! ゾクゾクするような興奮を覚えました。

2.特殊効果
CGは高水準。戦闘機の動きなどは本当にリアルで、目を見張りました。

3.人型サイロン
人型サイロンは人間と見分けがつかないものの、全部で7モデルしかなく、それぞれのモデルについて複製が多数作られているという設定になっています。複製はすべて同じ作りになっているものの、生活環境や体験によって、性格に違いが出てくるというところが非常におもしろいと思いました。特にシャロン(グレイス・パーク)の運命が興味深かった。人間側についていたシャロンは結局サイロン側につき、サイロン側についていたもう一人のシャロンは人類に忠誠を誓うことになりました。外見も性格もまったく同じなのに、両極端に分かれ、敵同士になってしまうとは! こんなドラマが作れるのはSFならではです。

4.手に汗握るドラマ
全シリーズの中で様々なドラマが展開しましたが、ところどころで物語は白熱し、大いに盛り上がりました。ギャラクティカのアダマ艦長と、宇宙空母ペガサスのヘレナ・ケイン提督の対立、新カプリカでの占領と、そこからの脱出、ギャラクティカ内で起こった反乱、そしてファイナル5の謎……これらの話は特に堪能しました。

5.結末
結末は論議を呼んだが、悪名高い『LOST』の結末よりはましだと思いました。特に最終話で、人間とサイロンの子供・ヘラにまつわるオペラ座のビジョンが実現し、謎が解明された時は「なるほど!」と思いました。しかし不満もあり(それは下で)。

■気に入らなかった点:

1.陰鬱で重苦しい雰囲気
全編を通して深刻なムードが漂い、ユーモアはほとんどない。まあ、何十億という人間が殺され、文明を破壊されて、強力なロボットの追跡から逃げているのだから、暗くなって当然なのですが……。

2.好感度の低いキャラクターたち
数ある登場人物の中で、筆者が好感を抱いたのは、アダマ艦長と、アンダース(人類レジスタンスのリーダー)と、もう一人のシャロン(人類側についた方)ぐらいのものです。その他の登場人物は欠点が鼻につきました。スターバック(カーラ・スレイス)は子供時代に母親から虐待されたせいで自虐傾向がある、アポロ(リー・アダマ)は私生活面で優柔不断、ローラ・ロズリンは意固地、等々。

3.ガイアス・バルター
人類を破滅に追いやった張本人であり、自己中心的で、嘘つきで、女癖が悪い……ガイアスにはイライラさせられました。製作者は「憎みきれない魅力的な悪人」を狙ったようであり、実際このキャラクターが好きな人は少なからずいるようですが、筆者は彼をエアロックに入れて、宇宙空間に放り出してやりたくなりました!

4.メロドラマ
アポロと、スターバックと、アンダースと、ドゥワラの「四角関係」がだらだらと続いたのには閉口しました。結婚したのだからキッパリけじめをつければいいのに、「やっぱり彼/彼女が恋しい」云々と未練がましく尾を引きずっていったのには参りました。その話が頂点に達した第3シーズン第15話の『ある一日』(ボクシングの話)には退屈することしきりでした。でも、プロデューサーのロナルド・ムーアはこのエピソードが一番好きだそうです!

5.結末
宗教がらみの結末にはがっかりさせられました。カーラ(スターバック)に関する謎については、SF的な説明をしようと思えば十分にできたはず。ところが、「彼女は○○でした」で片づけてしまうとは、責任逃れの感を免れえません。

■タイムトラベルは?

タイムトラベルの要素については、わずかながら物語に取り入れられています。ファイナル5が核戦争で滅亡したコボルから12コロニーに移住した時、時間の膨張が起こり、過去にさかのぼったと説明されていました。

カーラが人型サイロン・レオバンの導きを受けて、過去を再訪する場面があります。彼女は子供時代に母親から虐待されたのですが、カーラがそんな母親の心情を理解し、母子関係を受け入れるまでの過程が描かれています。

「このできごとはすべて以前起こったことがある。そして、将来また同じことが一から繰り返されるだろう」というセリフがドラマの中で何度も述べられています。

■アメリカの高校生が『ギャラクティカ』戦闘機のフライト・シミュレーターを制作(2012年5月27日)

アメリカの高校生のグループが昨年、一年をかけて、アメリカのTVシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』のコロニアル・バイパー(戦闘機)のフライト・シミュレーターを制作しました。

このシミュレーターは、廃棄された飛行機の部品や、古いレーシングカーの座席などを寄せ集めて作ったもの。完全に機能する操縦室が搭載されているので、「飛行」中は機体を360度回転させることができます。

高校生たちはすべての制御機構を作っただけでなく、シミュレーション用のソフトも自分たちでデザインしたそうです。

完成品はアメリカ・カリフォルニア州で開かれた科学と発明の祭典「メイカー・フェア2012」で陳列されました。この企画は「キックスターター」(不特定多数の人から資金を集めることを目的としたサイト)が資金を調達しました。11,578ドル(約92万円)もの額が集まったそうです。

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