『アウトランダー』のダイアナ・ガバルドンと主役二人にインタビュー

2014年10月13日

アメリカ・CBS ネットワークのモーニング・ショー『This Morning』に、TVシリーズ『アウトランダー』の原作者、ダイアナ・ガバルドンと、主役二人、カトリーナ・バルフ(ヒロインのクレア役)と、サム・ヒューアン(ヒーローのジェイミー役)が出演し、インタビューに応じた動画がアップされていたので、ご紹介します。

1991年に最初の巻が出版されて以来、『アウトランダー』は世界中で2,500万部以上を売り上げ、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストに6回載りました。

ダイアナさんは、20年に渡り『アウトランダー』を映画化する申し出を何度も受けたそうですが、大河小説を2時間の映画にまとめることは到底不可能なので、それらの申し出を断り続けてきたそうです。しかし、850余ページの小説を16時間のTVドラマにすることなら可能だし、製作総指揮者ロナルド・D・ムーアの評判も耳にしていたので、ダイアナさんは映像化を承諾しました。

司会者:「どんなきっかけでこの小説を書くことにしたのですか?」

ダイアナ:「本を書きたかったので、『習うより慣れろ』で、とりあえず歴史ロマンス小説を書いてみることにしたんです。というのも、そのジャンルが一番書きやすいという話を聞いたものですから。私は研究を専門とする教授だったので、図書館で調査をすることはお手の物だったんですね。で、ある日、テレビで古い『ドクター・フー』を再放送していたんです。主人公のドクターが1745年のスコットランドに行き、そこでキルト(スコットランドのスカート状の伝統衣装)を着た若者と知り合いになるという話でした。翌日になってもそのことが頭から離れなかったので、小説の舞台を18世紀のスコットランドに定めたというわけです。笑っちゃうでしょ?」

司会者:「主役の二人はこの小説のことを知っていましたか? カトリーナさんからお願いします。」

カトリーナ:「いいえ、知りませんでした。オーディションを受けることになったので、地元の書店に電話し、本があるかどうか尋ねたら、一冊だけ残っているということだったので、すぐに書店に向かいました。支払いをしている時、レジの男性が『この小説がTVドラマ化されることになったんですよ』と言ったので、そしらぬ顔で『本当?』と返したら、彼は『ええ、僕はロナルド・D・ムーアについて論文を書いたんです』と言ったので、『これは幸先がいいわ』と思いました。」

役作りのために筋トレに励み、髪を赤く染めたサムさんも、原作について知らなかったそうですが、彼はTVシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』と『スター・トレック』(両方ともムーア氏が製作総指揮)の大ファンなので、ムーア氏と仕事をすることは念願の夢だったそうです。

「ヒットTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』と『アウトランダー』の共通点は?」との問いに対して、ダイアナさんは「両方ともお金のかかった豪華な大作ドラマで、長編小説が元になっているという意味で共通点がありますね」と答えています。

司会者:「サムさん、小説のファンは登場人物の外見について固定したイメージを持っているので、読者の期待に応えられるかどうか心配ではありませんでしたか?」

サム:「映像化されるまでに20年かかったので、読者をがっかりさせたくありません。番組の関係者は全員原作のファンであり、できる限り小説に近いドラマにするよう心がけています。その目的は達成できたと思います。」

サムさんはドラマの中でキルトをよく身につけますが、「風通しがいいですか?(キルトの下には下着をはかないのが伝統)」との問いに対して、サムさんは「そうですね。解放感がありますね」と答えています。「でも、本当に伝統的な形でキルトを着ているのですか?(下着をはいていないのですか?)」との問いに対して、こんな楽しいやりとりが行われました。

サム:「その辺は番組を見ていただかなければなりません。」
司会者:「でも、テレビを見るだけでは、キルトの下は見られないでしょ?」
サム:「ひょっとしたら見られるかもしれませんよ!」

司会者:「ダイアナさん、このドラマには熱烈なラブシーンがたくさんありますか?」

ダイアナ:「そうですね。これは、お互いに引かれ合っただけでなく、長期に渡り連れ添った二人の物語です。求愛行動が終われば、ロマンスも終わります。これは50年に渡り人生を共有した二人の物語であり、セックスはその一部なんです。」

司会者:「カトリーナさんは過去にタイムスリップする従軍看護婦の役を演じていますが、これは草分け的な役ですよね?」

カトリーナ:「そうですね。これは私にとって願ったりかなったりの役です。彼女はとても強くて知的な女性です。なんと私の祖母は第二次大戦の従軍看護婦だったんです。なので、私はこの役に心情的につながっています。また、大戦中、第一線で活躍した従軍看護婦たちの記録を読んで、当時の人たちがいかに強かったかを実感しました。彼女たちは、何が起ころうと勇気を奮い起こして次の段階に進んでいきました。クレアはまさにそんな女性なんです。」

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