
惑星連邦に所属する男が情け容赦ないテロ行為を開始した。カーク船長は、大量破壊兵器の威力を秘めた男を捕らえるために、エンタープライズの乗組員とともに宇宙の紛争ゾーンへと向かう。


・『宇宙大作戦』の概念的SFはここには見る影もないが、やせた若い俳優たちが60年代の俳優たちを真似しようとしている様を見るのは楽しいかもしれない。特にクリス・パインはカーク船長役として秀逸だ。
J.R.ジョーンズ(シカゴ・リーダー)
・『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は夏向けの超大作映画の中で、最も自意識過剰な作品の一つである。
マット・ゾウラー・サイツ(シカゴ・サンタイムズ)
・『イントゥ・ダークネス』は粋(いき)でスリリングな大作であると同時に、ポップコーンをつまみながら楽しめる機知に富んだ道徳劇でもある。『スター・トレック』の映画に求められる要素をすべて満たしている。
オーウェン・グライバーマン(エンタテインメント・ウィークリー)
・『インディ・ジョーンズ』式のオープニングから、宇宙を揺るがすフィナーレまで、ドラマが宇宙船のように飛び立ったあとは息つく暇もない。しかもすべて3Dだ。
ピーター・ハウエル(トロント・スター)
・この映画で唯一のダークネス(暗闇)は、ばかばかしく、恣意(しい)的で、曖昧(あいまい)なストーリーである(3D眼鏡によって暗さを増した薄汚い映像を別にすれば)。
ルー・ルメニック(ニューヨーク・ポスト)
・とかくコミックを映画化した作品は「陰鬱なムード」を「洗練した作風」と取り違えている感があるが、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』はそんな傾向と一線を画している。楽しさを追求することを恥じないアクション映画バンザイ!
アン・ホーナデイ(ワシントン・ポスト)

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■カンバーバッチがエイブラムズ監督を弁護(2013年12月10日)
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映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でベネディクト・カンバーバッチが悪役カーンを演じることを秘密にしたのが間違いだったことをJJエイブラムズが認めたことについて、ベネディクトさんは次のように語って同監督を弁護しました。
→続きを読む
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■エイブラムズ:カンバーバッチの役を秘密にしたのは間違いだった(2013年12月6日)
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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の公開前に、ベネディクト・カンバーバッチの役を秘密にしたのは間違いだったことをエイブラムズ監督が認めました。
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■『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のプレミア試写会が東京で開催(2013年8月14日)
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8月13日、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のプレミア試写会が東京の六本木ヒルズで開催されました。
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■一見の価値あり! 映画『スター・トレック』シリーズの究極の予告編(2013年7月23日)
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『スター・トレック』の映画は、1979年から2013年までの間に、12本制作されましたが、それらの作品の名場面を集めた予告編がこのほど公開されました。
→続きを読む
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■『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は前作を上回る大ヒット(2013年6月20日)
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映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアメリカ国外での興行収入は、6月14日〜16日の週末に、4億ドル(約390億円)を突破しました。
→続きを読む
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■『スター・トレック』スールーの配役はジョージ・タケイのお墨付き(2013年6月9日)
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JJエイブラムズ監督は、映画『スター・トレック』の配役を決める際、どの俳優にヒカル・スールーの役を与えるかで迷ったそうです。そこで、ジョージ・タケイに意見を求めたところ……。
→続きを読む
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■あなたもエンタープライズ号の乗組員になれる!(2013年5月8日)
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スター・トレックの衣装を着た、あなたにそっくりの人形を3Dプリントで作ります……そんなサービスがアメリカで始まりました。
→続きを読む
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■『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の動くモザイクポスターが公開(2013年4月11日)
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今年の8月23日に日本で公開される映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の動くモザイクポスターが公開されました。
→ポスターを見る
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■『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の新しいポスターが公開(2013年4月10日)
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今年の8月23日に日本で公開される映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の新しいポスターが公開されました。
→続きを読む
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■クリス・パイン:「日本のファンに無視された」(2013年4月5日)
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映画『 スター・トレック』でカーク船長を演じているクリス・パインが「初めのうちは『スター・トレック』のオーディションを受けるつもりはなかった」と語りました。
→続きを読む
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■かわいい! レゴ版『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の予告編(2013年3月23日)
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レゴブロックで作られた微笑ましい『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の予告編が公開されました。
→予告編を見る
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■『スター・トレック イントゥ・ダークネス』モーション・ポスター(2013年2月20日)
■クリス・パイン:JJエイブラムズを誘拐??(2013年2月8日)
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JJエイブラムズが『スター・ウォーズ エピソード7』を監督することが決まりましたが、彼は『スター・トレック』の監督でもあります。エイブラムズ監督は二つの大作をかけもちできるのでしょうか?
→続きを読む
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■死の直前に『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を鑑賞するチャンスを得た男性が死去(2013年1月7日)
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「死ぬ前に『スター・トレック イントゥ・ダークネス』をぜひ鑑賞したい」という最期の願いがかなえられた、アメリカの男性ダニエル・クラフトさんが亡くなりました。
→続きを読む
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■死を前にした患者の悲願に応えて『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が特別先行上映(2013年1月4日)
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「死ぬ前にぜひ『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を見たい」……そんな悲願が叶えられ、先行上映が実現しました。
→続きを読む
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■映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の画像が公開(2013年1月7日)
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映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の画像が公開されました。
→画像を見る
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■映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のポスターが公開(2012年12月3日)

クライマックスの場面をつなげて一本の映画にしたような感じ 





■究極のポップコーン・ムービー
この映画は日本で8月23日に公開ですが、一足お先に見てきたので、感想を書いてみたいと思います。
すっごくよかったです。見終わった時の満足感はひとしおでした。前作『スター・トレック』を大いに楽しんだので、今回も失望させられることはまずないだろうと思ってはいたのですが、期待をはるかに上回るできでした。2、3日前に見たのに、余韻がいまだに冷めていません。
1億9千万ドル(約180億円)の制作費をかけただけあり、贅沢な視聴覚体験ができます。冒頭でエンタープライズが飛び立つシーンは圧倒的な迫力! 船内の模様も壮観です。60年代のテレビの予算では到底達成できなかった、エンタープライズの巨大なスケール感を味わうことができます。その他にも見どころは数知れません。
アクションに次ぐアクションが「これでもか」とばかりに、猛烈なスピードで展開します。一つ一つのアクションが並みのスケールではないので、クライマックスの場面をつなげて一本の映画にしたような感があります。
かといって、アクション一辺倒(いっぺんとう)というわけでもなく、ストーリーは非常によく練られているし、キャラクターもちゃんと掘り下げられています。特にこの作品では、カーク船長(クリス・パイン)とスポック(ザッカリー・クイント)の人間的な成長に焦点があてられています。涙を誘う場面も。
とは言うものの、静かな場面は長く続きません。しんみりしてきたところで不意を突くようにドカーンと大きな危機が発生するので、退屈している暇がありません。
あらすじを読んだり、予告編を見た時は、ストーリーが単純で深みがないような印象を受けたのですが、それは無用な心配でした。話が半分くらいまでいったところで、どんでん返しがあり、人間関係が複雑になって、そこから物語はぐんと面白くなっていきます。
ユーモアも豊富で、特にスコッティ役のサイモン・ペッグはそのコメディ演技で人気をさらっていました。マッコイ医師役のカール・アーバンは、身振りや話し方がご本家『宇宙大作戦』のデフォレスト・ケリーにそっくりなので、にんまりしてしまいました。その他の出演者も、おざなりにされることなく、「見せ場」というか「輝く場」を少なくとも一回は与えられていました。
タイムトラベル/時間SFの要素については、ちょっとではあるものの、取り入れられているので、晴れて当サイトの映画のページにこの作品を加えました。
■いくつかヒントを
ここから先では「ネタバレのようなもの」が書いてあります。ストーリーにはいっさい触れていないものの、鑑賞の邪魔にならないと思われる範囲内で、いくつかのヒントが記されているので、ネタバレの嫌いな方はここから先を読まないでください。
■映画『スター・トレック』(2009)は、「元祖『宇宙大作戦』から別のタイムラインが派性した」という想定の下に作られています。映画版を別のタイムラインにすることで、TVシリーズで起こったできごとにとらわれることなく、自由にストーリーを展開できるというメリットがあります。
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、旧シリーズの中で起こった「ある事件」を新たに解釈した話となっています。ストーリーはまったく違いますが、ところどころで旧作との共通点が見られるので、比較するとおもしろいです。
■悪役ベネディクト・カンバーバッチがどの役を演じるかについては、徹底的な秘密主義がとられ、ファンをやきもきさせましたが、大方のファンは公開までに見当をつけていたようです。それでも、アメリカの映画館で彼の正体が明らかにされた時は、館内で歓声が上がったそうです(アメリカの観客はノリがよく、上映中に拍手したり、歓声を上げたりすることが多い)。その反面、コアなファンの中には、怒り心頭に達した人もいるようです。
私自身は鑑賞前にうっかりネタばれを読んでしまい、彼がどの役を演じるかを分かっていたのですが、少しも鑑賞の妨げにはなりませんでした。
■映画『ロボコップ』でおなじみのピーター・ウェラーが提督の役で、イギリスのTVシリーズ『ドクター・フー』でミッキーを演じたノエル・クラークが惑星連合ロンドン支部に勤める男の役で出演しています。
■クリンゴンのメイクは旧シリーズとは違うものになっています。私は新しいメイクを見た瞬間に気に入ってしまいました。すっきりしたデザインで、威圧感が増しています。クリンゴンのヘルメットのデザインもかっこいいぞ!
■旧シリーズに登場した人・できごと・もの・セリフなどが頻繁に引用されています。それらは、旧シリーズのファンでないと、右の耳から左の耳に抜けてしまうでしょう。私自身、多くの引用を見逃したり、聞き逃したと思います。
一例をあげますと、『宇宙大作戦』シーズン2第13話『新種クアドロトリティケール』に登場した、トリブル(見た目はかわいいが、繁殖力が極めて強いので、問題を起こしがちな生物)が出てきます。