

4か月ほど前のことです。私は夢の中で車に乗り、州間ハイウェイ85号線(アメリカ南東部にある主要な高速道路)を走っていました。私は毎日、出勤時と帰宅時にこの道路を利用しています。
ダッシュボードの時計を見たら、時刻は午後2時25分でした。私は毎日そのころ仕事を終え、自宅に向かって車を走らせています。
突然、一台の車が追い越しに失敗し、私の車に衝突しました。車は二、三度ひっくり返り、私はさかさまになってしまいました。成す術(すべ)もなく、胸と背中に激痛を感じながら、私の意識は消失と回復の間をさまよっていました……。
私はハッとして目を覚ましました。しかし、その夢は私の記憶にこびりつき、離れることがありませんでした。
それから二、三日が経ち、州間ハイウェイ85号線を運転していたら、車の残骸が目にとまりました。どこかで見た光景だと思い、ダッシュボードの時計を見たら、時刻は午後2時25分。夢の中で見た時刻と寸分違いがありません。しかも、その車は夢と同じようにひっくり返っていました。
言うまでもなく、私は動揺しました。
それから二、三日後、同じ道を走っていたら、交通事故が起きた場所に幽霊と思わしき男が立っていました。奇妙なことですが、高速道路を飛ばしていたにもかかわらず、その男が私を見ているような印象を受けました。私が来るのを待っていたような感じがしたのです。
二、三週間後、例の場所でまた幽霊を目にしたので、そこに車を停め、男のために短い祈りを捧げました。帰宅後、もう一度祈ってから眠りにつきました。
その夜、夢の中にその男が現れ、「僕のために祈ってくれてありがとう」とお礼を言いました。それ以降、夢の中でも、高速道路でも、その男を見かけなくなりました。
あとで分かったことですが、その日、午後2時25分ごろに、ある男性が交通事故で亡くなったことを知りました。また、私の家系は予知夢を見る血筋であることも分かりました。私の母も、祖母も、大叔母も、予知夢を見ることが判明したのです。