これはあるアメリカ人男性の体験談です。

体の不自由な人から助けを請われた。でも遅刻しそう。そんな時、あなたはどうする?

僕はバス通勤で、毎朝7時55分に家を出ることにしています。というのも、8時10分のバスに乗らなければならないからです。職場近くのバス停まで約30分かかるのですが、仕事は9時に始まります。もし8時10分のバスに乗り遅れたら、次のバスは8時40分なので、遅刻してしまいます。

バスに乗ったら、いつも右側の最前列の席に座ることにしています。なぜなら僕は高いところから道路を眺めるのが好きだからです。

12月の火曜日のことです。僕はいつも通り7時55分に家を出ました。バス停に向かって歩いていたら、車いすに乗った老人を見かけました。彼は車いすを前に進ませることができず、苦闘しているようでした。その朝は寒かったので、「なぜ体の不自由な老人がこの寒いのに外出したのだろう?」という疑問を感じました。

前に説明したように、8時10分のバスに乗らなければならないので、老人を無視して通り過ぎようとしました。でも、助けてあげなかったら、一日中良心の呵責(かしゃく)に苛(さいな)まれるだろうと思いなおし、振り返って老人の元に歩いていきました。老人が顔を上げた時、僕は思わずギョッとしました。彼の顔は見る影もなく変形しており、肌はまるで蝋(ろう)が垂れているようだったのです。ひどい事故に巻き込まれたに違いありません。だから車いすを利用しているのでしょう。僕は「お手伝いしましょうか?」と声をかけました。

「新鮮な空気を吸いたくて外に出たのだが、つい夢中になって遠くまで来てしまった。力尽きてもう車いすを動かすことができない。お若いの、すまんが車いすを押して自宅まで送ってくれないか? わしの家は数ブロック(丁)先にある。」

当初、老人の頼みを断ってバス停に行こうかと思いました。もし8時10分のバスに乗り遅れたら、遅刻してしまいます。僕の上司はいやなやつで、たまの遅刻でも、ガミガミ文句を言われることは確実なのです。でも、このまま老人を見捨てるわけにもいかず、彼の指す方向に向かって車いすを押していきました。急いだら8時10分のバスに間に合うかと思い、スピードを上げたら、老人がこう言いました。

「おい、スピードを落とせ! そんなに急いだら、二人とも怪我をするかもしれんぞ!」

僕はムッとして、「無理をしてあんたを助けてあげているのに文句を言うな! この寒空であんたを見捨てなかっただけでもありがたく思え!」と言いたかったのですが、グッとこらえてこう言いました。

「すみませんが、急いでいるんです。遅刻できないので。次のバスに乗らなければならないんですよ。」
「人生では事情があって悪いできごとが起きることがある。善行を積んでいてもな。人生は謎に満ちている。」

僕は返す言葉を知りませんでした。「この爺さん、ちょっとボケているのかな」と思いました。とにかく一刻も早く老人を家に送り届けようとして車いすを押していた時……

「お若いの、すまんが角の店に寄ってコーヒーを買ってきてくれないか? しばらく飲んでおらんのだよ。わしにとっては何よりの楽しみなんじゃ。」

僕はキレそうになったのですが、腕時計を見たら、もはやバスに乗れる見込みはないので、頼みを聞いてあげることにしました。

「コーヒーはどのようにしますか?」
「ミルクと砂糖を入れればよい。」
「分かりました。すぐに戻ってきます。」

僕はコートを脱ぎ、老人の膝の上に置いて、店の中に入りました。コーヒーはセルフサービスになっているので、老人の指図通りにコーヒーを用意して、レジに向かって歩いていきました。その時、外を見たら、老人の姿が見えません。

急いで支払いを済ませて外に出たら、僕のコートは通りに置いてあり、老人はどこにも見当たりませんでした。角を曲がってみたのですが、そこにも彼の姿はありません。老人の身内が連れて帰ったのでしょうか? だとしても、どうしてそんなに速く歩けたのでしょう?

僕は気を取り直して、バス停に向かってぶらぶら歩いていきました。8時10分のバスに乗り遅れたので、もはや急いでも仕方なかったのです。職場に着いたら、上司からこっぴどく叱られましたが、ひとしきり文句を言ったあとで気が治まったようです。

そうこうしているうちに昼食の時間になったので、中華料理店に行き、ラーメンを注文しました。食事中に親友から携帯に電話がかかってきました。彼の話によると、今朝がた街中でひどい交通事故が起きたとのことでした。バスと18輪トラックが衝突したのです。

親友は救急救命士です。事故現場に到着した時、彼は胸騒ぎを覚えたそうです。なぜなら、事故に遭ったバスは、僕が毎朝乗るバスだったからです。奇跡的に、深刻なけが人は出ませんでした。なぜなら、バスの運転手も、トラックの運転手も、ハンドルを左に切ったので、正面衝突を避けることができたからです。車の角が衝突したのです。

その話を聞いた時、ショックのあまり麺を口から吹き出してしまいました。友達の話によれば、両方の車とも、右側前方部がメチャメチャになったそうです。もし誰かがバスの右側・最前列の席に腰かけていたら、即死したことは必至です。母親でさえ遺体が我が子のものかどうかを判別できなかったでしょう。

僕は食欲を失い、電話を切りました。頭の中はあの老人のことでいっぱいでした。もし、あの時、老人が通りにいなかったら……もし老人を助けてあげなかったら……もしコーヒーを買わなかったら……僕はいつものバスに乗り、お気に入りの席に腰かけていたでしょう。それから数分後に変わり果てた姿になるとも知らずに……。

あの老人は僕を守る天使だったのでしょうか? それとも、僕がコーヒーを用意している間に、家族が駆けつけて老人を家に連れて帰ったのでしょうか? いずれにせよ、彼が誰だったのかを気にする必要はないのかもしれません。重要なことは、あの老人が僕の命を救ったということです。

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・不思議じゃ無いけど似た話が有ります。97年かな、98年、私は両親の実家にいて、そこから仕事に通ってました。保健の仕事でした。

車で偶然私の父と同じ名字のお宅に切り替えで訪問しました。仕事を済ませて早々に去ろうとすると家の方が「まあ、急いでも何があるかわからないから、!お茶でも飲んで行かれてください。」そう言って引き止めました。お茶をいただき、世間話をして、おばあさんも出てらっしゃいまして挨拶をしました。そして、車で出ました。

五分も行かないうちに、田舎の狭い道路にはなんと事故車が。状況から少し早いと、と思うとお茶に納得しました。鹿児島で起きた出来事です。

これは、有りさん(2017年4月23日)


・「ギョッとするような見た目」「スピードを落とせとの命令」「コーヒーを頼む」・・・老人を見捨てるトラップがいくつも仕掛けてあるのが興味深いですね。それらを全て乗り越えたご褒美が「自分の命が助かった」という現実。

柴犬さん(2016年7月1日)


・ひょっとしたら、この老人は未来の彼自身だったのかも?バスの事故に巻き込まれ、死を免れたものの、大けがを負い半身不随になってしまったので、自分自身を救うために未来からやってきたとか?

恵理さん(2016年4月23日)


・私は単純にその方の守護霊もしくは守護天使が助けてくれたんじゃないかと思いました。

老人の「人生では善行を積んでいても事情があって悪い出来事が起こることがある。」という言葉に考えさせられました。

みんみんさん(2016年4月21日)


・不思議な話ですね!

実際に幽霊や霊魂が存在するとして、霊が物質化出来るのか?具現化出来るか?と言う問題にぶち当たります。

他には平行世界の パラレルワールド説、タイムスリップした老人説 等も考えられますね。

もし老人の身内が迎えに来ていたとするならば、当の本人から事情を聞いて お礼を言うために待ってるのが常識です。常識を知らない人なのでしょうか?

皆さんはどの様に考えますか?

24yearさん(2016年4月20日)

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