これは日本の Ken さんの体験談です。

つきあっていた彼女が自殺未遂。その夜、彼女の無事を祈りながら受験勉強をしていたら……

自分が高校2年生の時、昭和40年(1965年)頃の出来事です。当時北海道の夕張市に住んでいました。自分には同じ高校に通う一級上の彼女がいました。彼女とは一年以上の付き合いで、性的な関係は有りません。

確か、2月の寒い日曜日だと思いますが、友人の家から自宅に帰る時に、偶然に彼女の母親に出会い、彼女が危篤状態だと知らされました。原因は、睡眠薬自殺を図ったとの事でした。

この件に関しては思い当たることが有ります。自分が一方的に彼女に別れを告げたことが、原因かと思いました。彼女の一途な性格をもう少し理解していれば、このような結果は避けられていたかもしれません。

ここまでは、単なる恋愛関係のトラブルなのですが、続きがあります。

その夜、受験勉強をしながら必死に彼女の事を考えていました。「絶対今死んではいけない」と一晩中強く祈っていました。

翌日、高校に行き同じクラスの女の子に自分の様子がおかしいので、その理由を聴かれ、詳細を話しました。彼女は放課後自分の彼女の入院している病院に行き、翌日自分の彼女の状況を報告してくれました。助かって良かったと本当に安心しました。

次の日、彼女に会いに病院に行きました。彼女と話をして今回のいきさつを聴きました。自宅で、睡眠薬を一瓶全部飲み、最初は眠くなり、その後体がしびれてきて、意識が失われたと話してくれました。その後、色々な場所に行ってきたと話してくれました。彼女の友達の家にも行き、壁も通り過ぎて中に入れた事も聞きました。

当然、私の家にも来たと言いました。今では、「幽体離脱」という言葉が有りますが、その当時はそのような表現が有りませんでした。困惑しました。試しに、彼女が私の家を訪れた時、私が何をしていたかを問いただしました。彼女は迷わず、「勉強していたでしょう」と言いました。そのとおりでした。私は受験勉強の真っ盛りで、彼女の事を忘れるかのように勉強していて、同時に「絶対死んではいけないと」強く念じていました。

その後彼女は気が付いたら、すごく景色の良い美しいところにいて川が有り、そこを渡ろうとしていたら、後ろから止められたといいました。川を渡るのを止めたのが、自分(私)だと言いました。その時、祈りは通じていたかと思いました。自分も彼女に対する行為は深く反省し、学校中の誹謗中傷に耐える日々を過ごしました。一番つらかったのは彼女です。

今となっては、遠い昔の出来事ですが、つい昨日の事のように思われます。時間は本当に存在しているのでしょうか?

後日談ですが、二年前の同期会に参加した時に、同じ高校のクラスメイトに、彼女が死亡したと聞かされました。複雑な気持ちでした。詳細は分かりませんが。

「大金運」「健康」「恋人」、夢が叶ってしまうビックリ現象続出!!

・投稿なさったことでその方のご供養ができたのではないでしょうか。お盆に相応しい心温まるお話をありがとうございました。

古田 利枝さん(2017年8月18日)


・やっぱり、三途の川ってあるんですね。(2017年8月18日)

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