上の画像は、この話に登場するリバプール市の市街電車のものです。この電車は1898年から1957年まで運行され、「緑の女神」という愛称で市民に親しまれていました。
英リバプール市内をドライブ中に左折したら、廃止されたはずの市街電車が真正面から突進してきた!
1977年の冬。
当時20代の青年だったロジャーという名の男性が愛車のフォード・コーティナ(イギリス・フォードが1962年から1982年まで生産していた乗用車)に乗り込み、自動車のサービスセンターに向かって運転を開始した。
同氏はリバプール市内の主要道路・ハードマン通りを運転していき、赤信号で停止したあと、左折してホープ通りに入った。
1965年のホープ通り
その時、彼はとんでもないものを目にした。大きな緑色の市街電車が自分に向かって突進してきたのだ! このままでは正面衝突してしまう!
だが、何かがおかしかった。市街電車は1957年に廃止されたはずなのだ。
ロジャーさんは万事休すと衝突を覚悟して身構えた。ところが、大事故は起きなかった。なんと電車は彼の車を通り抜けていったのだ!
「幽霊電車」が車を通過していった時、ロジャーさんの背筋に冷たいものが走った。彼はしばらくの間ショック状態にあり、車内に呆然と座っていたのだが、数分後に気を取り直して車外に出た。車は何の損害も被っていなかった。
ロジャーさんが自分の正気を疑いながら車を点検していた時、60代のモナという名の女性が近づいてきて、彼女もまた幽霊電車がコーティナを貫通していくのを目撃したと語った。
モナさんの言うことには、電車は彼の車を通り抜けて右折し、ハードマン通りに入っていったという。しかもその時、アスファルトでなめらかに舗装された道路は、丸石を敷き詰めた道路に変わっていたという。数秒後、緑色の市街電車は、ガタンゴトンという音とともに消滅した。
今日に至るまで、ロジャーさんはこのタイムスリップ体験に頭をかしげている。
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