これはあるアメリカ人女性の体験談です。

妊娠した女性が以前通っていた産婦人科医を訪ねようとしたら……

私の母は、妊娠中に、米テキサス州・ヒューストン市内の産婦人科医院に通っていました。

その医師は病院のビルの5階で開業しており、長いこと看護師 兼 受付係の女性を雇っていました。彼女の名前はアリソンでした。

私は幼いころ、母とともにこの医院を訪れました。母が診察を受けている間、待合室で遊んだものです。その待合室は子供が退屈しないように、色鮮やかな森の場面が壁に描かれていました。

アリソンはとてもいい人で、子供の面倒をよく見てくれました。本を読み聞かせてくれたこともあれば、塗り絵の冊子をくれたこともありました。そんなわけで、私たちは彼女を「不思議の国のアリソン」と呼んでいました。

年月が流れ、私は結婚して妊娠しました。そのため産婦人科の医師を探す必要が生じたので、母がかつて通った産婦人科に行くことにしました。私が生まれた時、その医師はとても若かった(30代初め)ので、まだ開業しているだろうと思ったのです。

ところが、病院の住所氏名録にその医師は載っていませんでした。それで直接医院に出向いて確かめてみることにしました。母が同行してくれました。道中、母と私の立場が逆転したことについて冗談を交わしました。

病院のビルに入った私たちは問題にぶち当たりました。そのビルに5階はなかったのです。奇妙なことです。二人とも間違って記憶していたようです。最上階にあることは確かなので、探している医院は4階にあるに違いありません。……いいえ、4階にもありませんでした。

ビルを間違えたのでしょうか? そんなことはありません。20年前と同じ駐車場に車を停め、同じ道筋をたどってここまでやってきました。

あの医師はどこにも存在しませんでした。調べた限りでは、過去にも存在していなかったようです。その医師と「不思議の国のアリソン」のことを覚えていたのは、私と、母と、兄の三人だけでした。

病院のスタッフを初めとして、関係者に聞いて回ったのですが、手がかりは一つも得られませんでした。自分の出生証明書を調べてみたのですが、新しいものに替えられており、「担当医師」としか記されていませんでした。

私の記憶は間違っていたのです。でも私は、その間違った記憶を母および兄と共有しています。

夢の実現を引き寄せる最短ルート

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