これはアメリカ人の男性・サムさんの体験談です。

森の中を散歩していたカップルが体験した不気味なできごととは……?

僕は森の中に建てられた家で生まれ育ちました。森の面積は3平方キロメートル強。この森はミシガン大学が所有するもので、研究用として使われています。

僕は物心がついたころから、森を探検してたくさんの時間を過ごしました。なので、森のことを知り尽くしています。ここにいると安らかな気持ちになるんです。

2016年の秋。週末に大学から実家に帰り、当時つきあっていたガールフレンドに会いました。土曜日の午後、天気がよかったので、二人で散歩することにしました。

森の真ん中まで側道が作られているので、この道をたどって森の中へと入っていきました。道のはずれまでくると、下り坂になり、窪地に至ります。僕たちはここでいったん分かれ、別々に行動することにしました。僕は窪地に下りていって、持参したカメラで写真を撮ることにしました。ガールフレンドは別方向に行き、何年も前に道が作られた時、木々の間に置き去りにされた自然石の山を見ることになりました。

窪地に下りてから3分ほど経ったころ、上の方からガールフレンドが僕を呼ぶ声が聞こえました。すぐに坂道を駆けあがったら、木々がこんもりと茂った方に向かって彼女が走っていく姿を目にしました。彼女は僕を見たとたん、立ち止まり、心底ショックを受けているような表情を見せました。

彼女の説明によると、僕と合流するために窪地に向かって歩いていた時、「僕」が前に立ちはだかっていたのだそうです。「僕」はいたずらっぽい笑顔を浮かべていました。彼女が至近距離まで来た時、「僕」は彼女をからかうように走り出し、深い森に向かっていったのだそうです。

彼女の話によると、その時「僕」は青の上着、アステカ模様のカメラのストラップ、グレー(灰色)のニット帽子と、まったく同じ装いだったそうです。顔も紛うかたなく僕のものでした。

僕自身はこいつを見なかったので、かなり懐疑的なのですが、彼女は本当に震え上がっており、今日に至るまで実話だと主張して譲りません。

今や僕は独りで森の中を歩くことに不安を覚えるようになりました。もしあの時、彼女が偽物の僕を追って深い森の中に分け入っていたら、何が起きていたのでしょう? この疑問に考えを巡らさずにはいられません。

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