これはあるアメリカの男性の体験談です。

ストーブが壊れたので店に持っていったのだが、店の人は奇妙な服装をしていて、どうも様子がおかしい……

これは僕が6年ほど前に体験したできごとなのですが、いまだに思い出すだけで背筋が寒くなります。

当時、僕は14歳で、母と一緒に暮らしていました。めったに使わないガスストーブが家にあったのですが、ある日、そのストーブが壊れてしまったので、母と一緒に修理屋に持っていくことにしました。話はここからおかしくなっていきます。

その修理屋は、ひどく老朽化した胡散臭い建物の中にありました。毎日、徒歩で通学する際、その建物を目にしていたのですが、廃棄された建物だとばかり思っていました。看板の類は何もなく、人の出入りもありませんでした。商売をやっているようには見えなかったのです。

その日、僕たちは建物の中に入りませんでした。母が扉をノックしたら、白衣を着た男性が出てきました。彼の背後には、同じ白衣をまとった人々が3〜4人見かけられました。彼らが着ていた白衣が輝くように白かったことを覚えています。

それと部屋の壁。壁の色は輝くような青だったのです。あまりにも明るく輝いていたので、見るだけで目が痛くなるほどでした。

男性は母から手渡されたストーブを受け取りました。普通、こういう場合、母の名前、住所、電話番号といった質問をするのが慣例だと思うのですが、男性は何一つ質問しませんでした。こんな感じで会話が交わされただけだったのです。

「あら、こんにちは。ストーブが壊れちゃったんですけど」
「はい、結構ですよ」
「そのうちに引き取りに来ますので」
「いいですよ。さようなら!」

それだけで終わってしまったのです!

その後、僕たちは家に帰ったのですが、このことを特に気に留めるようなことはありませんでした。

一週間後に母はその修理屋に電話を入れ、ストーブを引き取りに行ってもいいか尋ねました。すると修理屋は「泥棒に入られ、顧客から預かったものが盗まれてしまいました。お宅のストーブもね」とのたまったのだそうです!

僕たちはともかくその修理屋を訪ねてみることにしました。なぜそんな行動に駆り立てられたのか、今となってはよく分かりません。

到着したら……そこには何もありませんでした。通学中よく目にしていた老朽化した建物があっただけだったのです。相変わらずそれは廃棄された建物のように見え、会社の標識や看板などは一切見かけませんでした。

母が近くの店に足を運び、修理屋がどうなったのか尋ねたら、店の人は驚き、この辺りに修理屋の類は一切ないと言われました。

その後、僕たちはこの件で何もしませんでした。母は二度とその店に電話しませんでした。

それから1、2か月が経ったころ、母は何か探し物をしていて、地下室に行きました。そこで何を見つけたと思います? そう、例のストーブだったのです。母も僕も、我が家にそのストーブが一台しかなかったことを確信しています。それは修理屋から「盗まれた」ストーブだったのです。

このできごとが起きてから数年が経ちます。ストーブはずいぶん前に処分したのですが、これは僕の人生の中で最も不気味で不可解なできごとです。母の記憶と僕の記憶は一致しています。奇妙な白衣を着た人々(普通、修理屋の人って普段着を身に着けていますよね? 外科医のように装うことはないはず)、不安を催すような青い光と壁、店の人が何も質問をしなかったことなど、細部に至るまで、母と僕は同じ記憶を共有しています。

母はなぜよりによってその店を選んだのでしょう? 誰からその修理屋のことを聞いたのでしょう? どこで電話番号を知ったのでしょう? 母はこれらのことを何も覚えていません。

作り話のように聞こえるかもしれませんが、誓って言います。これは実話なのです。そのことは僕を興奮させると同時に、恐怖感を掻き立てもします。この話は誰にもしていません。もし話をしたら頭がおかしいと思われるのがオチでしょうから。母が僕と同じ記憶を共有していなかったら、僕自身、自分の頭がおかしいと思ったかもしれません。

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