T.A.さん著『未来が見える少年』の第3部をお届けします。第1部はこちら第2部はこちらです。


平成17年頃 … ハマる

ご近所の丸山さんが出演している深夜のその番組を見る事にしました。大型ブラウン管テレビの枠に貼ってあるポストイットの「放送時間」まで、頑張って起きていました。その時刻にテレビのスイッチを入れるのですが、ほぼ毎回(スポーツ番組中継の延長等で)放送時間が遅延するので、まともに見られません。

私の知らない若手男優(国分太一氏です。今は知ってます)と丸山さん(美輪明宏氏)の2人で司会をする番組でした。睡魔と戦いながら見てはいますが、内容は頭に入ってきません。ビデオ録画すれば良かったのですが、当初は価値を感じられず、かつ(放送時刻の遅延で)録画は失敗する筈だと決めつけていました。そんな視聴態度が続きました。ところが、

しばらくして、放送時間がやや早い時刻に変わります。残業を終えて帰宅し、ひと風呂浴びてからテレビをつけると、丁度タイミングよく始まるのです。私は、あまり酒を飲まないのですが、毎回ビールを満たしたミニジョッキを片手に見る習慣が始まります(週に1度のアルコール摂取日です)。

で、ひとつ残念な事がありました。「生で見た美輪明宏氏の迫力」が、テレビから感じられないのです。テレビの色調節ツマミをいじくりまわして、本物の超ド派手「美輪明宏」色を再現しようと試みます。しかしブラウン管テレビの宿命で、色を派手にするとピンボケが酷くなり、画面下に流れる説明のテロップ文字まで読めなくなります。逆にピントを良くすると色が薄くなってしまうのです。結局、極彩色の美輪明宏は再現できません(それだけが、欲求不満)でした。

さて番組ですが、最初の1回か2回は疑(うたが)って見ていました。しかし、すぐハマってしまいます。その太った霊能者の受け答えには、論理的な矛盾点が全くありません。ゲスト達の悩みの原因を説明するのですが、その場で(あるいは1週間かけたとしても)思いつくような内容ではありません。まさに唖然とするような答えを、毎週(それも1つ2つではなく多量に)くり出すのです。「こいつは、本物かも知れない」と思い始めます。1年間ほぼ毎週、見続けました。

その内、番組に本気で入れ込んでしまいます。と言うか、自分自身が番組に出て(ゲスト達と同じ様に)霊視してもらいたい、と思う様になりました。もちろん私は芸能人ではないので、番組に出られないことは知っています。霊視だけを受けるつもりでいました。

彼(その霊能者)はテレビに出る前、自分で霊視相談室のようなものを開いていたらしいので、お金を払えば(個人的に)見てもらえるだろう、と軽く考えています。

番組を見始めてから2年位経った頃に、テレビを買い替えました。アナログ式ブラウン管からデジタル式(ハイビジョン)液晶テレビになりました。色調整にツマミは、もう必要ありません。リモコン操作だけで色調を変えられます。「生で見た美輪明宏氏の迫力」色が、テレビで簡単に再現できるようになりました。ピンボケにもならないのです。で、この番組だけですが、必ず超ド派手な色合いにして見る事にしました。第1部に書いた、私(高3)の記憶が『覚えている番組のセットがもの凄く綺麗な極彩色』だったのは、これが理由だと思います。

やがて視聴率がもっともっと上がり、この番組はなんと土曜のゴールデンタイムで放映されるようになります。私の願望「個人的に霊視してもらおう」もより強くなってくるのですが、他の視聴者たちも全く同じ事を考えていたようです。と言うのも、番組のエンディングで、「現在、〇〇氏(その霊能者)は個人相手のセッションをしていません」とか「局に連絡されても、ご紹介できません」のような注意書きが度々流れるのです。

皆さん(他の視聴者)は、残念ですね。でも、私には強力なコネ(ご近所さんが、その番組の司会をやっている)があるので、全く動じません。そのうち暇になったら、手土産を持って御挨拶(ごあいさつ)がてら丸山さん宅へ、お願いに行こうと思っていました。

平成19年頃 … 夢は叶う

テレビ業界では視聴率とギャラ(報酬)が直結しています。ご近所に居た丸山さん(美輪明宏氏)の車ですが、超ド派手なアメ(リカ)車からロールスロイス(イギリス車)に変わりました。そして、いつの間にか居なくなっていました。おそらく、もっとセレブに相応しい邸宅地へ引っ越したのでしょう……私にとって唯一のコネが、無くなりました。困ったなぁ。

それに対する心的な反動もあり、「個人的な霊視」への願望がより強くなってしまいます。

さて当時の私ですが、こういう信念を持っていました。「何かを心の中で強く描き続ければ、それは必ず実現する」です。世間では、これを「引き寄せの術」、「信念の魔力」、「マーフィーの法則」とか、いろいろな呼び方をします。名称はともかく、「強く願望していれば、望みが叶うぞ」です。信じ続ければ、「どんな夢でも叶う」と言う"おまじない"ですね。

実践する事にしました。最初は単純に「個人的な霊視をしてもらう」を念じていました。やがて、もう少し具体的に、「彼が有名になる前(無名時代)に戻って、霊視を受けている自分の姿。番組と同じ要領で、オーラを見てもらい、守護霊を教えてもらい、未来の事を透視してもらう自分の姿」のイメージ(これが第1志望) を心の中に持ち続けました。その時は前世を知る必要はないと思っていました…知ったとしても、証明できないし、番組で見てきた誰の前世にも興味を感じなかった為です(後日、この考えは間違いだと分かります。私の前世は、超がつくほど面白いものでした)。

この(第1志望の)イメージを、毎日、毎日、脳内に描き続けます。ですが、1週間ずっとやり続けると、疲れます。もう少し、レベルダウンすることにしました。

「立ち話のような感じで、簡単に霊視をしてもらう」イメージ(これが第2志望です)に変えて、思い続ける事にしました。実践あるのみです。が、手ごたえが無いので、しばらくすると(たぶん1ヶ月後位)また自信が無くなってきました。

「どっか(街中)で偶然、本人に出会えるだけでも良いや(これが第3志望)」まで、レベルを下げました。これならば、早く実現しそうです。彼(太った霊能力者)を見つけたら、私から声を掛けよう。こんなイメージを毎週、番組を見ながら、絶えず考え続けました。が、その内に弱気になり、ついには「無理だ」と感じてきました。「信念の魔力」は失敗です…否定的な事を考えてはいけないのですから…夢は遠のきました。でも、「別の霊能力者を探そう」とは考えていません。

最終的に自ら、気持ちを整理している時に
 ・自分のオーラの色は知っている…ほぼ赤色。
 ・自分の守護霊も分かっている…母方の先祖の女性が2人。
 ・自分の未来…見てもらった事がある。
と、自己分析の結果を出します。アハハハ、高校3年生の時に自分で信じないと決めた"S.H.君の霊視"を、心の中で私は信じて覚えていたのです。とどのつまり、私が知りたいのは、これ以外の事(つまり前世)だと、気がつきました。で、「前世退行催眠」を2008年に受ける事にしたのです。もう、単なる興味本位でした。

しかし、ここで予想だにしていない、とんでもない事が起こります。退行催眠の誘導中に、意識のタイムトラベルを起こしてしまうのです(平成20年)。なんと大人(50代)の私の意識が、そのまま子供時代にとびます。とんだのは意識だけではありません。記憶も感情も知識も、(身体能力以外の)何もかもがとんで、そのまま子供の中に入り、そこから人生をまたスタートさせたのです。これらに関しては、私のタイムトラベル記1〜4で詳述しています。なので、ここでの説明は割愛。

話を戻します。上記の「個人的な霊視をしてもらう」事を望んだ私(50代)の意識は、中学3年生(昭和40年代の事です)の私(15歳)に入り込んで、その3年後に(つまり高3で)ついに夢を実現させるのです。表題「未来の願いが、過去で叶う」は、この事を意味しています。今(2018年)、顧みると第1志望だけでなく第2志望も第3志望の夢も叶っていたのが分かります。

平成21年頃 … S.H.君の正体

ここまで第1部から読んでいただいた方の中には、S.H.君の正体がお分かりになった人も居るでしょう。しかし当の本人である私(50代)は、30年以上も前にたった1回会っただけの子供が、毎週見ているテレビ番組の進行役霊能者になっているとは気づいていません。S.H.君の正体を初めて知った日の事を書きます。その前に、

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ゴメンナサイ。突然、『5次元(ごじげん)』について講釈したくなりました。脱線します。こちらのサイトをご覧になる方なら『5次元』と言う単語は聞いた事があると思います。書籍を読むと、これは「時間を超越した世界」とか「原因と結果が同時に存在する次元」とか「ハイヤーセルフ達が居る場所」などの説明がありますが、なんのこっちゃ分かりません。

5次元の存在になれば「過去と未来」あるいは「結果と原因」を同時に見る事ができるのですが、これって今の貴方です。

説明します。18歳の私(この時点では3次元です)は、偶然(ではないのですが) S.H.君に声を掛けて、霊視をしてもらいます。それから、直線的に前に進む時間の中で、三十数年を掛けて、50代のおっさんに変身して行きます。ここまでの人生は、3次元という「物質の次元」に、三十数年の「時間の次元」の流れが付加されたので、合わせて見れば、4次元である事が分かります。で、その50代のおっさんは、三十数年後のテレビ番組に出演している(有名人になった大人の)S.H.君を見ている内に、「偶然でもいいから会いたい。そして無名時代に戻って霊視してもらいたい」の気持ちを抱きます…これが、そもそもの原因です。そして無名時代に戻ってから、S.H.君に会う事が出来ました。霊視もしてもらいました…これが、結果です。ただし、結果と原因の生じる順番が、時間的に真逆でした。通常は、あり得ない事なので、50代の私は「不思議体験談」として三部作をこのサイトに投稿するのです。長々とした第1部から第3部の文章をここまで読んだ方は頭の中で、これらの事件の顛末(てんまつ)を、つまり「結果と原因」の両方を今は知っています。それだけでなく、この事件に関しては過去と未来の詳細をすでに把握しています(もし内容で忘れた過去も、ページを戻せば、読むことができます)。貴方は、頭の中で「過去と未来」を同時に思い浮かべる事ができますね…時間を超越しているのです。

「未来が見える少年」の話に関してだけですが、もう貴方は「5次元の存在」です。なんのこっちゃ分からなかった文頭の3つの説明も、少しはお分かりになると思います。

もちろん5次元世界は、この1つの人生だけではありません。その外側にも広がっています。18歳の私が(高3文化祭の)あの日に、S.H.君に声を掛けなかった場合。あるいは、暗い下駄箱ルームでS.H.君と目を見つめ合う行為を、気持ち悪さから拒否していた場合。あるいは、好きでもないA子に会う為、全力疾走をしなかった場合、等など。無限の可能性があります。どの場合でも、18歳の私の人生は続きます。そして、それらの人生はそこに存在します。S.H.君が説明した「複数の未来」です。無数の並行世界(パラレルワールド)とも言えます。これら全てを包括した世界が、『5次元』になります。

以上です。これで講釈を終わりにしたいと思います。
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さて、脱線前の話に戻します。S.H.君の正体です。5次元世界から見ている貴方は、知っていても、3次元世界の私(50代)は全く気づいていません。

私が前世退行催眠のセッションを受けた後も、その霊視番組は高視聴率で続いていました。それどころか、彼(その霊能力者)だけが出演する特番などの放送も始まります。その一方で、週刊誌からの番組バッシングも始まっていて、彼自身も「インチキ霊能者」呼ばわりされたりと、随分たたかれてはいました。

私が前世退行催眠のセッションを受けてから、たぶん1年後か2年後だったと思います。その彼に好意的なTV局が、特集番組を放送していました(昼間の時間帯、たぶん再放送)。番組のナレーターが「幼い頃からその能力を発揮して…」と説明している時に、あの小学生のS.H.君が写った白黒写真がそこに流れたのです。数秒間ですが、私の目が画面に吸いつきました。その見覚えのある丸顔に「ワ〜ッ、なんてこった」と思ったのです。その時、時間の流れが私の中で一瞬停止しました。番組のナレーションは続いていましたが、私の耳に入ってきません。写真も中学生時代や高校生の彼に変わっていましたが、もう見ていません。その日のその番組は、ずっと上の空で視聴していました。なので、内容は覚えていませんが、番組が終了した時に身体がグターッとしていたのは覚えています。番組冒頭で流れた「1枚の白黒写真」を見ただけで疲れてしまったのです。

その日から、その話を誰かに自慢したくなりました。しかし私は、それまでの人生で、誰にもS.H.君の話をしていません。なので、「あの霊能力者がS.H.君だった」あるいは、逆に「S.H.君が大人になり、あの霊能力者になった」と言った所で、なんの自慢にもならないでしょう。

自分ひとりで興奮していても仕方がないので、私は(高3文化祭の)あの日を三十数年ぶりに思い返すことにします。違った。何もしていないのに、記憶が勝手によみがえってきました。脳内の記憶自動再生スイッチが、ONになり、止まらなくなったのです。

自分が望んで、会いたくて過去に戻り、彼に霊視させた(不思議な)状況も、(理解しづらかったのですが)分かってきました。

あの頃、ひとつ解(げ)せなかった感情があります。高3文化祭で出会ったあの瞬間に、私は「やっと見つけたぞ。声を掛けよう」と本能的に思って、話し掛けました。気持ちを抑(おさ)えきれませんでした。「衝動的に」が正しい表現かも知れませんが、あの感情はなんだったのか。それが、同世代の美少女であれば、許せます。でも、好みのタイプではない(しかも男の)子供だったので、そんな感情が自分に湧き出た原因を許せなかったのです。解せなかったのです…高校時代ずっと。それが、三十数年後に判明したのです。良かった、良かった、神に感謝。

おまけ … 霊能力者の視点

高校3年の文化祭初日、私が下駄箱ルームで「シャボン玉ほりでえ(S.H.君)」と向き合い、目を見つめあっている時の話をします。本文で、省略した部分です。

「(どんな未来も)予知できます」と宣言した後で、S.H.君は私の顔を真正面から見つめてきました。目を合わせたくないので、私は無意識で顔をそむけます。すると、S.H.君はその方向へ移動して、また私の顔を覗き込むのです。私は、逆方向へ顔をそむけます。S.H.君は、またしても場所を移動して私の顔を見ます。次に、私は顔を動かさず、目だけを下に向けてみました。すると、その視界に入り込むように彼はしゃがんで、下から私の顔を見上げるのです。普通なら3回も拒否すれば、視線を外すでしょうに…。S.H.君はこれらを無言でやり続けました。声には出しませんでしたが「(私)う〜、しつこい。気持ち悪い」です。

当時の(たぶん今も)高校生にとっては、これは「ガンをつける」と言って、禁止行為の1つです。それ以前に、私は誰とも目を合わせた事が無かったのです。子供時代に「にらめっこ」遊びをした時も、相手と目を合わせていません。実は、小学生の私は「にらめっこ」では負け知らずでした。どうやったのかと言うと、相手の目を見ないで、眉間(みけん)の下側、つまり右眼と左眼の中間点を見つめるのです。すると、意識が相手の眉間に集中して、敵の視線を感じなくなります。相手は、逆に私の視線を強く感じてしまい、(にらめっこに)負けてしまうのです。まあ、とにもかくにも、この日までは誰とも目を合わせた事が無かったのです。

実は「この少年が未来予知をするのには、目を合わせる必要がある」のは、最初から察していました。ただ自分が持っている心理的な抵抗感を打ち消す為の、時間稼ぎをしていたのです。だいぶ慣れてきました。

しかたなく薄暗い下駄箱ルームでS.H.君と目を見つめあう事にします。私は先ず、にらめっこ遊びの要領で、相手の眉間の下側をジーっと見つめました。その間、S.H.君は微動だにせず、見つめてくるのかと思ったのですが、そうではありません。真正面から3秒間の直視、次に少し(S.H.君が)顔を右に向けて斜視で2秒間位。次は(S.H.君が)顔を下に向けて(私を)上目遣いでまた3秒間位ジーっと見つめてきます。その首の動きだけを見れば、警戒心と好奇心いっぱいで数秒ごとに首をかしげる、鳩(はと)の動きに似ています。動きだけですよ。顔の形状は、シャボン玉を維持しています。

そんな状態が、十数秒間続いていましたが、私は彼の「眉間の下側」に意識を集中させる事を止めました。「私も直接、相手の目を見てやろう」、或いは「そんなに見たいのならば、私の目を見せてあげよう」と思ったのです。相手(S.H.君)が、やりたい様にやらせてみる事にしました。彼のやり方は、"目を見つめあう"レベルではありません。瞳(ひとみ)の中を直接、グイグイと覗き込む様な感じです。それも、いろいろな角度から、覗いてくるのです。そんな感じで、数秒間か数分間(の時間)が流れます(ただし、この間は、時の感覚が無くなりました。正確に何秒間が流れたのか、全く分かりません)。それから突然パッと、"繋(つな)がり"ました。

"繋(つな)がり"が正しい表現かどうか分かりません。これがテレパシーなのかも知れませんが、なんとなく相手(S.H.君)と一体化したような感覚がありました。たぶん1秒間か2秒間です。「なんだこりゃ?」と思った瞬間には、元に戻っていました。

その瞬間の私は意外と冷静で、心の中で「すごいぞ。繋がった。こんな方法があったんだ」と感心しています。もう一度やってみる事にします。たぶん、数秒間か十数秒間で、また繋がりました。「凄いなぁ〜。ひょっとすると、私ではなく相手(S.H.君)が繋いでいるのかも知れない。こいつ(S.H.君)子供なのに、いったいどこでこんなテクニックを習得したのだろうか?」

と、考えた瞬間に、大人の女性2名が見えてきました。この女性に教えてもらった、と自分で思っています(と言うか、たった今、この女性達に目を見られ、相手の事を透視する方法を伝授されているイメージが、湧いてきました)。「こうやるんだよ」と言いながら、瞳の中を覗き込んでくる女性の顔が大きくはっきり見えます(あるいは、感じます)。上手く出来ない私に一生懸命、教えてくれています。

不思議な事ですが、ここで私が"自分だ"と思っている意識は、小学校に上がった直後か入学前の"S.H.君本人なの"です。そして"女性"2人は、その時の彼(S.H.君)は大人だと思っていますが、中学生か小学校上級生だった"お姉さん"です。「(私)なるほど。お姉さんに、こうやってテクニックを教わったんだ」と納得した瞬間に、また"繋(つな)がり"が消えて、我(われ)に返りました。目の前に、私の目を覗き込んでいるS.H.君の顔が見えます。

今(2018年)、ネット検索をすると、S.H.君にお姉さんは1人しかいません。もう1人のイメージの女性は、お姉さんの(いつも一緒にいる)親友だったのかも知れません。テクニック伝授のその場で一緒に居た筈です。

その時、私は「凄いなぁ〜。こんな簡単に繋がるのなら、こいつ(S.H.君)の未来を私が予知できるかも知れない。よし、やってみよう」と考えて、再び奴(S.H.君)の眼(まなこ)を覗き込みます。相手も、さっきから覗いています…無言で。

「下駄箱ルームでこんな事をしている所を誰かが見たら、気味悪いだろうなぁ〜」と邪念を抱きつつ、「こいつ(S.H.君)の未来を透視するぞ」、「こいつの未来を予知するぞ〜!」と心の中で唱えます。思っただけでなく、(声には出しませんが) 自分に言い聞かせます。

すると、数年前に見ていた深夜の霊能力番組の事を思い出したのです。正しくは、未来の(2006年から2008年に掛けて、いつも1人で見ていた)美輪明宏氏が出演していた番組ですが、私(高3)は数年前(つまり中学生時代)に見ていたとしか思えません。かなり、はっきりとした(正式の)記憶でした。

このシーンですが、予知ではなく記憶だったと今(2018年)も思っています。理由は、視線が違うからです。その直前の"繋(つな)がり"の時は、自分がS.H.君の意識かつ視線になってシーンを見ていました。しかし、深夜番組の記憶の中では、私の意識のままで、かつ私の視線で(小さなビールジョッキを片手に、テレビ画面を少し離れて見ている)シーンが見えるのです。"繋(つな)がり"(透視テクニックを伝授されるシーン)の時とは、見え方が全く違いました。

下駄箱ルームでの透視ごっこは、この後も続きます。但し、それらは本文に書いてあるので、ここでは省略します。ひとつ書き忘れました。男2人が、目を見つめあっている真っ最中ですが、S.H.君は鳩の首振り。しかし私(T.A.)は、微動だにしていません。まばたきもせず、眼球すら動かしませんでした。

話は、まだ続きます。私は、この時に体得した透視テクニックを、別の人で試したくなりました。実際に、何回もやりました。大人になってからが多かったのですが、最後は数年前(2016年?)だったと記憶しています。結果は、全て失敗です。

お互いが、ジーっと視線をそらさない様に目を見つめあい、10分間か20分間そのままでいられれば、成功する筈です。でも高校時代は、そうした相手が見つかりません。大学の頃は、それをやることに同意してくれた相手はいたのですが、ただの「にらめっこ」遊びになってしまい、すぐにどっちかが笑ってしまいます。それに「こっぱずかしい」とか「気持ちわりぃ〜」の感情を抑制できませんでした。

何回かは(私が)出来そうな感じになりましたが、相手が低レベルな(私の瞳の中をグイグイ覗き込むような眼力を持っていない)為に、"見つめ合い"が続きません。

例えて言えば、テニスのラリー(球をコート上で打ち合い続ける事)の様なものです。私はテニスが下手なので、初心者が相手だと、玉は1往復か2往復するだけです。ラリーにならないのです。相手が、プロ級だとラリーが続きます。相手の球が、私の打ちやすい場所に戻ってくるからです。相手が初心者だと、私の打ちやすい場所に戻ってきません。そう言う私が打つ球も、相手の打ちやすい場所へ戻りません。つまり、初心者同士だと、"テニスのラリー"と"透視の見つめ合い"は、できないのです。

何回か"透視の見つめ合い"をトライしている時に感じた事は、相手の技量不足です。私は、透視のテクニックを(S.H.君の意識を通して)お姉さんに昔、習った記憶があります。ずっと昔に習った記憶があります。それを実践しているのです。でも、相手には、その記憶がありません。すごく、もどかしい。なんとか、教えよう(伝授しよう)とします。

「私が、ずっと昔に(お姉さんから)習ったやり方は…」と講釈しようとした時に、気がつきました。私は、お姉さんに習った事実はない。会った事もない。見た事もない。お姉さんなんか私にはいなかった。有りもしない現実なのに「私が、ずっと昔に…」と説明しようとしていました。

これって、私が高3文化祭の時に、肥満体型の小学生が「僕、昔からフォルクローレに興味があって、いつも見ていたんです」と、有り得ない(つまり、この子供が昔から中南アメリカ州に居た事になる)ストーリーを語り始めた状況と同じです。

ゴメンナサイ。また頭の中が、ぐちゃぐちゃになってきました。もう思考力が追いつきません。この話は、これで終わりにします。以上です。

『未来が見える少年』 (完)

夢の実現を引き寄せる最短ルート

・あ〜あ、終わっちゃったのか

あ〜あさん(2019年10月24日)


・あ〜あさん、それならば少しだけ続けましょう。

T.A.本人です(1)。 本編から、(あまりにも次元が違う内容だったので)省いた話を書きます。

困窮した日々を送っているS.H.少年の生活は、もっと辛く苦しくなっていきます。それを分かっている高3の私(T.A.)は、その後に「明るい将来」が待っている事を伝えて、元気づけようと思ったのです。下駄箱ルームで彼らと別れる時、私は少し上段にいました。下段からI.君とS.H.君が私を見つめています。 (私)「君、君は本当に凄いね…」と話し始めた時です。奴(S.H.君)が、また"繋(つな)がって"きたのです。なので、私は話をしながら、ある事をトライしてみました。その時、自分の脳内に見えていた「彼の親戚が、テレビ番組で霊視をしている姿」の映像をテレパシーで送ってみたのです。将来「君は、こういう風になるんだよ」、と。それを彼が受け取ったかどうか迄は、証明できませんけど。そして最後に「ぜったい有名になるよ。それまで頑張ってね」と言葉で伝えました。

これが、本編で省いた部分です。今(2019年)顧みると、2ヶ所間違っています。高3の私が送ったあの映像は、親戚の叔父さんではなくて、本人の将来の姿でした。また「有名になる事」には、何の価値もありません。ですよね? … 続く …

T.A.さん(2019年11月2日)

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