『バロン・トランプのすばらしい地下旅行』はアメリカの弁護士・小説家だったインガソル・ロックウッド著の童話です。1889年に出版された本書は、陽の目を見ることなく、長らく世間に埋もれていたのですが、2017年にアメリカのメディアが、小説の主人公とドナルド・トランプ（元）アメリカ大統領の間に数々の奇妙な共通点があるということで取り上げて以来、注目を集めるようになりました。
トランプはタイムトラベラー？ 19世紀に出版された小説と、トランプ（元）大統領の間に数々の奇妙な共通点が！
この童話の中で、主人公のバロン・トランプは昔の文献を発見、愛犬のバルガーとともにロシアへと旅立ち、そこに存在するポータルを通って地下世界を訪れ、数々の地底人と出会います。
主人公の名前（バロン・トランプ）は、トランプ氏の息子の名前と同じです。ただし、童話に登場するバロンは名前ではなく称号であり、「男爵」を意味します。また、この童話の中で主人公の助言者を務める人物は「ドン」と名付けられています。「ドン」はもちろん、トランプ氏の名前・ドナルドの愛称です。
共通点はこれだけなのですが、著者のインガソル・ロックウッドが1896年に出版した小説『1900、あるいは、最後の大統領』には、さらに多くの奇妙な共通点が見られます。
この小説の中で、1896年11月3日にウィリアム・ジェニングス・ブライアンが大方の予想に反してアメリカ合衆国の大統領に選ばれます。彼は「庶民の味方」を自称していました。この選挙結果に不満を持つ人々が反ブライアンデモを行います。とりわけニューヨーク市・五番街に立つ「フィフス・アベニュー・ホテル」は抗議の的となりました。
現実の世界で、ドナルド・トランプ氏は大方の予想に反して2016年11月8日に大統領選で勝利しました。11月9日には反トランプデモが発生、ニューヨークで9日夜、7000人〜1万人近いデモ隊がマンハッタンを行進、トランプタワーのある五番街に迫りました。
というわけで、小説でも現実でも、新しく選ばれた大統領に不満を持つ人々がデモを行い、ニューヨークの5番街に向かったという点で共通していますね？ 共通点はこれだけではありません。
・小説の中で、ブライアンは1896年11月3日火曜日に大統領選で勝利を収めました。一方、現実の世界で、2020年に行われたトランプ氏 対 バイデンの大統領選挙は11月3日火曜日に行われました。
・小説の中でブライアンが大統領に選ばれた時、ニューヨーク市の人々は大きな衝撃を受けたと記されています。どのくらい衝撃を受けたかというと、巨大な遠洋定期船がフルスピードで巨大な氷山に衝突したかのような衝撃だったとあります。これって1912年4月14日〜15日に起きたタイタニック号沈没事件を予言しているような気がしませんか（小説が出版されたのは1896年です）？
・小説の中で、ブライアンが組閣した閣僚の1人はペンスという名前でした。現実の世界で、2016年にトランプ大統領はマイク・ペンスを副大統領に任命しました。
・現在アメリカの大統領は一応バイデンということになっているものの、今年3月にトランプ氏がアメリカ共和国の大統領として復帰するという噂が飛び交っています。もしこの噂が実現すれば、アメリカ合衆国は終焉するので、トランプ氏はアメリカ合衆国の「最後の大統領」ということになり、小説の題名『1900、あるいは、最後の大統領』と一致します。
……このように、インガソル・ロックウッド著の小説が未来に起きるできごとを予言しているかのような内容のため、陰謀論を扱うウェブサイトでは「トランプはタイムトラベラーではないか？」との説が論じられています。
二コラ・テスラ（19世紀中期から20世紀中期の電気技師、発明家）が1943年に死去した時、彼の書類はFBIによって没収されました。この書類にはテスラの発明が記されており、これを解読する任務を与えられたのがジョン・G・トランプ博士でした。彼は著名な物理学者であり、ドナルド・トランプのおじに当たる人でした。
二コラ・テスラは実験中に時空超越体験をしたと語っています。FBIに没収された書類の中にタイムマシンの設計図が含まれており、トランプ博士はその秘密を甥と共有したのではないか？……現在、ネット上でこんな説がささやかれています。あなたはどう思いますか？
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・テスラとトランプ博士の関係は、in deep「トランプ大統領とその叔父ジョン・G・トランプ博士 - そしてニコラ・テスラの間に存在する「奇妙な関係」。この地球から戦争を消そうとしたテスラの意志を止めたのは誰？」が興味深いです。（2021年2月21日）
