

これは米オハイオ州に在住の女性、シェリさんの体験談です。
真夏の暑い夜、眠れぬ夜を過ごしていた女性の目の前に見知らぬ女の幽霊が現れた! 果たしてこの女は何者なのか……?
これは米ウエストバージニア州の都市チャールストンで起きたできごとです。当時、夫の仕事の関係でここに住んでいました。結婚してから間もないころで、お金はあまりなく、チャールストンの郊外に居を構えていました。山岳地帯に建つ小さなかわいい家を借りていたんです。簡素な住宅で、エアコンもついていませんでした。その年は史上最高の暑い夏となり、気温は連日38度を下りませんでした。エアコンがなかったので、とにかく大変でした。
ある夜のことです。夫も私も翌日仕事があったのに、暑さのため眠ることができませんでした。そして女性の来客が別の部屋で寝ていました。私は眠りたくても眠れず、何度となく寝返りを打ちながら「やんなっちゃうな。今夜は5時間しか眠れない。」「もう4時間しか眠れない」などと焦燥感に駆られていました。
そんな中でこのできごとが起きたんです。うつぶせから仰向けに寝返りを打った時、私の上……顔から数センチのところに白いドレスを着た見知らぬ女がいました! その顔があまりにも強く記憶に焼き付いたので、いまだに思い浮かべることができます。その女は私をじっと見つめていました。というか私の顔を観察しているように見えました。
私は耳をつんざくほど大きな悲鳴を上げました。その時点で夫が眠りについていたかどうか分からないのですが、とにかく起き上がり、「何だ?何だ?」と尋ねてきたので、恐怖におののきながら事の次第を説明しました。夫はこの種のできごとを信じるタイプではないので、普通だったら「夢でも見たんだよ。眠りに戻れ。俺にちょっかいを出すな」とか何とか言うのですが、私があまりにも怖がっていたので、部屋中の灯りをつけることを許してくれました。テレビもつけ、くだらないお笑い番組を二人で見ました。当時はテレビ番組の選択肢が限られていたんです。ましてや深夜だからろくな番組はやっていませんでした。
そうこうしているうちにだいぶ落ち着いてきたので、夫にこう言いました。「2〜3時間でも寝た方がいいわね。もう大丈夫だと思うから、寝ましょ。」そんなわけでテレビを切り、横になったのですが、それから数分も経たないうちに来客用の寝室から叫び声が聞こえてきました。
「出ていけ!ここから出ていけ!部屋から出ていけ!あっち行け!」
そこで夫に「あなた、ちょっと見てきて」と頼みました。夫が客室に入り「どうしたの?」と尋ねたら、来客は「あの女を追い出して!あの女を追いだして!」と叫んだそうなのですが、その時、客は完全に目を覚ましていなかったらしい。戻ってきた夫は「何が何だか分からない。今夜は本当に変な夜だ。」その夜、私たちは一睡もしなかったと思います。
そんなわけで、それから何年にも渡りこの怪談は私たち一家の語り草になりました。娘がまだ幼かったころ、キャンプに行ったり、娘の友達が泊まりに来たりした時、子供たちから「怖い話をして」と頼まれ、この話をよく語ったものです。娘・ローレンの友達は一人残らずこの話を耳にすることとなりました。
それから時が流れ、ローレンは大学生になりました。大学が休みに入り、娘が友達のジンジャーと一緒に帰郷したので、二人を誘って外に食事に出かけたのですが、テーブルについた後、ジンジャーが「怖い話を聞かせて」と言い出しました。
「まあ、ジンジャー、あの話なら何度もしたでしょ?」
「でも聞きたいの。その幽霊がどんな顔をしていたのか教えて。」
「それなら教えてあげるわ。あの顔を忘れることは絶対にないからね。」
次の瞬間、ガツーンときました! 娘の顔を見てハタと気づいたんです。あの幽霊がほかならぬ自分の娘であったことに! 女は色白で金髪をひっつめていました。娘もまた色が白く、金髪で、同じ髪型なんです。女はとてもやせていたのですが、娘もきゃしゃな体型で、顔つきが鋭い方なんです。
この話にはオチがあります。私が幽霊を見た夜からきっかり9か月後に娘が生まれたということです。娘は生まれる前に私を訪ねてやってきたのです!
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