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■夢の中の恐怖

原題:Dead of Night
公開年: 1945
製作国: イギリス
監督:
アルベルト・カヴァルカンティ
チャールズ・クライトン
バジル・ディアデン
ロバート・ハマー
主演者:
マーヴィン・ジョンズ
ローランド・カルバー
フレデリック・ヴァルク
上映時間: 102分
カラー: 白黒
日本未公開作品

建築家のウォルター・クレイグは田舎にある屋敷の主人から改築の仕事を持ち込まれ、その家におもむく。そこではパーティーが催されていた。客人に会ったクレイグは呆然とする。なぜなら、以前どこかで彼らに会った記憶があったからだ。彼は夢の中で彼らに会っていたのだった。やがてクレイグが夢で見たとおりのできごとが起こり始める。彼の話に触発され、客たちは一人一人、自分が体験した奇怪な話を語り始める……。

第1話:霊柩車の運転手
レーシングカーの運転手がレースの最中、事故に遭い、入院する。病院の窓から外を見たところ、そこには霊柩車が停まっており、運転手がニヤリと笑って「もう一人分、余裕がありますよ」と言った。それは夢だったのだが、退院した彼がバスに乗ろうとしたところ……。

第2話:クリスマス・パーティー
クリスマス・パーティーの遊びでかくれんぼをしていた少女が隠し階段を見つける。階段の先にある部屋では男の子が一人、泣きじゃくっていた……。

第3話:とりつかれた鏡
結婚を間近に控えた女性がフィアンセへのプレゼントとして骨董品の壁鏡をプレゼントする。フィアンセが鏡を見たところ、見覚えのない部屋に立つ自分が見返していた……。

第4話:ゴルフ物語
二人の男が同じ女性に恋をする。女性は二人とも同じくらい愛しているので、心を決めることができない。そこで二人はゴルフでカタをつけることにする。勝者が女性と結婚し、敗者は自殺しなければならない……。ヒッチコックの『バルカン超特急』で人気者になったお笑いコンビ、バジル・ラッドフォードとノートン・ウェインが主演したコミカル・ホラー。

第5話:腹話術師の人形
腹話術の人形に命が宿り、腹話術師との主従関係を逆転させようとする……。五話の中でこの話が最も評判が高いです。ラストシーンは衝撃的!人形に魂が宿り、人をのっとったり、襲ったりする映画やテレビドラマは何本か作られていますが、この作品がその先駆けとなりました。

『ニューヨーク・タイムズ』紙の映画評論家、A.O.スコット氏もこの映画を勧めています。

■面白い仕掛けが施されたオムニバスホラー 

これは世界最古の映画製作会社といわれるイギリスの「イーリング・スタジオ」社の作品です。派手なCGで観客を怖がらせようとする最近のホラーと違い、グロテスクな描写は一切ありません。心理的なサスペンスに主眼を置いた上質なホラーとなっています。

「タイムトラベルの話がぜんぜん出てこないじゃないか」とお考えかもしれませんが、最後のほうでちゃんと出てきます。ストーリー全体に面白い仕掛けがほどこされているのです。オムニバス映画として5本の異なる物語を見るだけでも面白いですが、この「仕掛け」によって、面白さが格段に増しました。ウィットに富んだ結末が忘れえぬ印象を残します。

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■アメリカの往年の海外ドラマ『トワイライト・ゾーン』が好きな人間なので、このオムニバス・ホラーに非常に興味をそそられました。中でも最終話の腹話術人形の話はトワイライト・ゾーンにも有ったので、元ネタがこの映画ではないか?と感じます。兎に角観てみたい作品です。

→腹話術人形の話『生きている人形』については、お察しのとおり『トワイライト・ゾーン』のエピソードの結末に似ています。この映画がヒントになったそうです。 時間旅行


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