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■シリーズ7の概要

2011年6月7日、『ドクター・フー』のシリーズ7が制作されることをBBCが確認しました。シリーズ7は14話からなり、そのうちの6話(クリスマス特番を含む)が2012年の秋に放送され、残りの8話が2013年の春に放送されることが発表されました。また、2013年11月に『ドクター・フー』が50周年を迎えることから、シリーズ7終了後も、2013年に新しいエピソードが放送されることが確認されました。

7月24日、コンパニオン役のカレン・ギランと、アーサー・ダーヴィルがシリーズ7を限りに番組から去ることを、プロデューサーのスティーヴン・モファットが発表しました。シリーズ7第6話『エンジェル、マンハッタンを占領する』が二人の最後の出演作になることが発表されました。


Xマス特番:ドクター、未亡人とタンス (2011年12月25日)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ファーレン・ブラックバーン

第二次大戦中、クリスマスの直前に、マッジ・アーウェル(クレア・スキナー)の夫(英国空軍のパイロット)は、英仏海峡の上空を飛行中に行方不明になった。その報せを受けたマッジは、二人の子供・リリーとシリルに真実を伝えることを恐れ、ロンドンを離れて、伯父の所有する郊外の邸宅に向かった。

その邸宅の管理人はドクターだった。数年前、マッジは、空から落ちてきたドクターを救った経緯がある。そこでドクターは恩返しをするために、管理人を装ってそこにやってきたのだった。ドクターは傷心のマッジを励ますために、リリーとシリルに最高のクリスマスをプレゼントしようとしていた。ドクターは、一面の雪におおわれた遠い未来の惑星にポータルを開くが、その惑星で一家は大きな危機に遭遇することになる。

この話の題名『ドクター、未亡人とタンス』は英児童文学の古典『ライオンと魔女』(原題は『ライオン、魔女とタンス』)をもじったものです。この話のストーリー自体、『ライオンと魔女』を下敷きにしています。


1.ダーレクの精神病院 (2012年9月1日)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ニック・ハラン

エイミーローリーの結婚生活は破局を迎えた。二人が離婚手続きを進めていた時、突然ダーレクが現れ、二人を誘拐した。二人はダーレックの故郷の星スカロの議事堂に連行され、そこでドクターと合流する。ダーレクの首相の要求は意外なものだった。なんと、自分たちを救ってほしいというのだ! 首相は「アサイラム」と呼ばれる星を三人に見せる。その星には何百万人もの気の狂ったダーレクたちが収容されているという。最近、この星に地球の宇宙船が不時着した。そのため、ダーレクたちがその宇宙船に乗って逃走する恐れが生じた。

「それなら宇宙船を爆破すればいい」とドクターは提案するが、惑星はフォースフィールドによって守られており、内側からでないとフォースフィールドのスイッチを切れないというのだ。だが、ダーレクたちは気の狂った仲間が怖くて、その星に行けないので、ドクターたちを代わりにその星に送って、フォースフィールドのスイッチを切らせようというのだ。

事態を更に複雑にしたのは、不時着事故の生存者がその星にいることだった。その生存者の名前はオズウィン。彼女は名うてのコンピュータ・ハッカーだった。ドクターは、気の狂ったダーレクたちの攻撃をかわしながら、フォースフィールドのスイッチを切り、オズウィンを救い出した上で、エイミーとローリーの離婚を阻止しなければならない!


2.宇宙船に乗った恐竜 (2012年9月8日放送)

脚本:クリス・チブノール
監督:ソール・メッツスタイン

時は2367年。カナダと同じくらいの大きさの未確認宇宙船が地球に向かって突進してきたので、地球の防衛軍は色めき立つ。これだけ大きな宇宙船が地球に衝突したら、大惨事になることは疑いない。ドクターは早速、調査チームを結成した。チームの構成員は、伝説的なエジプトの女王・ネフェルティティ、20世紀初頭の猛獣狩りのハンター・リデル、そしてエイミーとローリーである。更に今回は、ローリーの父親であるブライアンが図らずもチームに加わることになった。

一行はターディスで謎の宇宙船内に出現したのだが、驚いたことに、そこでは多数の恐竜がのし歩いていた。衝突までの時間が限られている中で、ドクターは卑劣な悪人・ソロモンに対処すると同時に、仲間と恐竜の命を守らなければならない。

このエピソードには映画『ハリー・ポッター』でおなじみの俳優が二人、出演しました。ローリーの父親・ブライアンを演じたマーク・ウィリアムズは『ハリポタ』でロンの父親アーサー・ウィーズリーを演じました。また、悪役ソロモンを演じたデイヴィッド・ブラドリーは『ハリポタ』でホグウォーツ校の管理人アーガス・フィルチを演じました。


3.マーシーと呼ばれる町 (2012年9月15日放送)

脚本:トビー・ウィットハウス
監督:ソール・メッツスタイン

ドクター、エイミーとローリーはアメリカ開拓時代の辺境の町マーシーに到着する。この町は残忍なサイボーグによって脅かされていた。そのサイボーグは「カーラー・ジェックス」と呼ばれるエイリアンの外科医を探していたのだ。ジェックスの乗った宇宙船がマーシーの近くの砂漠に不時着して以来、彼はこの町に避難していたのだった。町の人々はアイザック(ベン・ブラウダー)という名の連邦保安官に率いられていた。アイザックはジェックスをサイボーグから守ることを決心していた。

しかし、サイボーグが町の外で見張っているので、生活必需品を町に運び込むことができず、町の人々の士気は減退していた。ドクターは、この問題を調査するうちに、ジェックスとサイボーグとの間に、意外な過去が秘められていることを知る。そして、加害者と被害者の関係が徐々にぶれていくのだった……。

このエピソードで保安官アイザックを演じたベン・ブラウダーは、TVシリーズ『ファースケイプ』で主人公のジョン・クライトンを、TVシリーズ『スターゲイトSG-1』ではキャメロン・ミッチェル中佐を演じました。


4.3のパワー (2012年9月22日放送)

脚本:クリス・チブノール
監督:ダグラス・マッキノン

エイミーとローリーが目を覚ました時、地球上のありとあらゆる場所に小さな黒のキューブ(立方体)が出現していた。ドクターはエイリアンの地球侵略を想定し、エイミーとローリーの家に宿をとって調査を始めるが、キューブはビクともせず、人に危害を加える兆候はみじんも見られなかった。

そうこうするうちに、人々はキューブの存在に慣れ、それは日常生活の一部になっていった。ローリーの父親ブライアンと、今は亡きドクターの親友レスブリッジ・スチュワート准将の娘で、イギリスの軍事組織UNITの科学部の部長であるケイトが、ドクターの調査に力を貸すが、進展は見られなかった。ところが、ある日突然……。


5.エンジェル、マンハッタンを占領する (2012年9月29日放送)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ニック・ハラン

ドクター、エイミーとローリーが現代のニューヨーク・セントラルパークでくつろいでいた時、「嘆き悲しむエンジェル」がローリーを1938年に送ってしまった。その時、エイミーの読んでいた三文探偵小説が、突如としてローリーの運命をつづるようになった。そこからヒントを得たドクターとエイミーは、ローリーを救い出すために1938年のニューヨークに向かった。

そこで二人はリヴァー・ソングと合流した。リヴァーの話によると、ニューヨーク市は「エンジェル」であふれかえっているという。「エンジェル」たちはニューヨーク市を時間エネルギーの培養器として利用しており、ローリーはその渦中に捕らわれているというのだ。「エンジェル」たちを負かす唯一の手段は時間パラドックスを作り出すことだった。だが、その過程で、ドクターはエイミーとローリーに永遠の別れを告げなければならないかもしれない……。

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