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■シリーズ7後篇の概要

2012年3月21日、シリーズ7後篇から、ジェナ・ルイーズ・コールマンが新しいコンパニオンを演じることが発表されました。彼女は映画『キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャー』に端役で出演したほか、2012年にはイギリスの民放局ITVが制作したミニシリーズ『タイタニック』に出演した経緯があります。

新しいコンパニオンは、クリスマス特番『ザ・スノーメン』で初めて顔を見せると宣伝されましたが、実のところ、彼女は2012年9月1日に放送された『ダーレクの精神病院』で初登場しました。すぐに情報が漏れてしまう昨今、制作チームは放送日までその情報を守り抜いたので、視聴者にとってそれはうれしい驚きでした。


Xマス特番:ザ・スノーメン (2012年12月25日)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ソール・メッツスタイン

「意識を持つ雪」で怪物を作る

ドクターは1892年のロンドンに引退した。旧友のマダム・ヴァストラ(爬虫類系種族サイルリアンの女性)、ジェニー(マダム・ヴァストラのパートナー)、ストラックス(好戦的なジャガイモ頭のエイリアン・ソンターランの一人)の説得にもかかわらず、ドクターは人類に関する事柄にかかわらないことを決意したのだ。

しかしながら、クララ(ジェナ・ルイーズ・コールマン)という名の家庭教師がかかわった事件はドクターでしか解決できないものだった。クララの前任者が氷漬けになって殺されたのだ。ドクター・シメオン(リチャード・グラント)と名乗る邪悪な男が「意識を持つ雪」で怪物を作り、それをコントロールしていたのだ。

更にもう一つの謎があった。クララは『ダーレクの精神病院』で死んだオズウィン・オズワルドに生き写しだったのだ……。


1.セント・ジョンの鐘 (2013年3月30日)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:コルム・マッカーシー

人の意識をコンピューターにアップロード

人々がパソコンの前でつっぷして死ぬという事件が世界中で起こる。実のところ、犠牲者たちの意識は特殊なワイファイ・ネットワークに吸い取られ、企業のコンピュータにアップロードされていたのだ。その企業はロンドンにあり、謎の顧客に代わって、ミス・キズレットが運営していた。ミス・キズレットは、「スプーン頭」と呼ばれる移動可能なロボットのサーバーをありとあらゆる場所に送ることができたので、ほとんどすべての人がロボットに意識を奪われる可能性があった。

クララ・オズワルド(ジェナ・ルイーズ・コールマン)の意識もまた、その悪徳企業によって吸い取られてしまう。だが、ドクターは彼女の死をすでに二回目撃していた。そのため彼は、クララの三度目の死を何としてでも防ぐことを決意していた。


■クララ・オズワルド

ドクターは二度、クララ・オズワルドに出会いました。一度は遠い未来、もう一度ははるか昔のことです。二度とも、ドクターの目の前でクララは息絶えました。そして、現代のロンドンで、ドクターは再びクララに出会います。しかし、いくつもの命を持つクララの謎は解き明かされていません。

『ザ・スノーメン』(2012年12月)以来、ジェナ・ルイーズ・コールマンがクララを演じています。彼女はまた『ダーレクの精神病院』(2012年9月)でオズウィン・オズワルドを演じました。



3.冷戦 (2013年4月13日放送)

脚本:マーク・ゲイティス
監督:ダグラス・マッキノン

「氷の戦士」が5千年の眠りから目覚める

1983年、米ソ間の冷戦が真っ盛りのころ。ターディスはロシアの潜水艦の中に現れる。その潜水艦にはグリセンコ教授(デイヴィッド・ワーナー)が乗っていた。彼は氷の塊の中に閉じ込められた生き物をモスクワに持ち帰る途上にあった。

その生き物こそアイス・ウォリアー(氷の戦士)の最高司令官スカルダクであった。彼は氷の中で5000年もの間、仮死状態になっていたのだが、氷が溶けて息を吹き返したのだ。しかし、ロシアの乗組員たちがスカルダクを攻撃したので、彼は怒り、人類に宣戦布告する。スカルダクは、潜水艦の中にある核兵器の発射ボタンを押し、米ソ間の戦争を引き起こして、地球を全滅させることを企む。ドクターとクララは彼の企みを防がなければならない……。


4.HIDE/ハイド (2013年4月20日放送)

脚本:ニール・クロス
監督:ジェイミー・ペイン

大邸宅にとりついた亡霊の正体は?

ドクターとクララは1974年のカリバーン邸にやってくる。その家の主アレック・パーマー(ダグレイ・スコット)は「井戸の魔女(何世紀にも渡りカリバーン邸にとりついている幽霊)」について調査していた。

パーマーはエマ・グレイリング(ジェシカ・レイン)という名のアシスタントを雇っていた。彼女は他者に感情移入できるテレパシー能力者だった。彼女は幽霊がひどい孤独感にさいなまれていることを感じ取っていた。

ドクターの調査の結果、「井戸の魔女」は時空を超越するミステリーであることが明らかになった。しかも、カリバーン邸に取りついているのは幽霊だけではなかった……。


5.ターディスの中心への旅 (2013年4月27日放送)

脚本:スティーヴン・トンプソン
監督:マット・キング

時空間が乱れたターディスの中心部に向かう旅

なぜかクララとターディスの相性が悪い。彼女の居心地が悪そうなので、ドクターはターディスを「低出力モード」にした。ところが、それによってターディスは外部からの攻撃に対して無防備になってしまった。

そんな中、宇宙船に乗って廃品回収業を営んでいる三人の兄弟がターディスを奪うために攻撃したので、ターディスの内部が破損、時空間が乱れるようになってしまった。

ドクターは、行方不明になったクララを探しだし、ターディスのエンジンが爆発することを防がなければならない。そのために、彼は三人の兄弟といやいやながら協力関係を結ばなければならない立場になる。


6.深紅色の恐怖 (2013年5月4日放送)

脚本:マーク・ゲイティス
監督:ソール・メッツスタイン

世界の終わりを唱えるコミュニティーで怪しい動きが……

1893年、イギリスのヨークシャー。ウィニフレッド・ギリフラワー婦人(ダイアナ・リッグ)は、事故で視覚を失った娘のエイダ(レイチェル・スターリング)とともに、この世の終わりが迫っていることを土地の人々に警告していた。二人の主張に同調する者は「スウィートヴィル」と名づけられたコミュニティー(共同体)に迎え入れられていた。

だが、そのコミュニティー内で奇妙なことが起こっていた。そこに足を踏み入れた者は二度と出てこないのだ。しかも、肌が深紅に変色した水死体が近くの川でたびたび見つかるようになっていた。

水死者があとを断たないので、マダム・ヴァストラ、ジェニー、ストラックスは「スウィートヴィル」を調査するよう頼まれる。だが、三人の調査の結果、俗称「深紅色の恐怖」の最新の被害者は、ほかならぬドクターであることが判明する……。


7.銀色の悪夢 (2013年5月11日放送)

脚本:ニール・ゲイマン
監督:スティーヴン・ウールフェンダン

サイバーマンがドクターの支配を企む

ターディスで旅していない時、クララは家庭教師を務めている。彼女の教え子である姉弟のアンジーとアーティーは、インターネットに流出していたクララの画像を見て、彼女がタイムトラベラーであることに気づく。二人から頼まれたドクターは、アンジーとアーティーを未来の遊園地に連れていくことにした。

残念ながら、一行が到着した時、遊園地は閉鎖されていた。そこに陳列されていたサイバーマンの末裔は、ドクターを利用して、サイバー族を復活させることを企む。そしてドクターは、彼の脳の支配権を巡ってサイバープランナーと壮絶な戦いを繰り広げることになる。


8.ドクターの名前 (2013年5月18日放送)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ソール・メッツスタイン

ドクターの墓がある惑星へ

グレイト・インテリジェンス(大知性体)に乗り移られたシメオン博士(リチャード・グラント)は、ヴァストラ・ジェニー・ストラックスの3人組をトレンザロア(将来、ドクターが永眠することになる惑星)に誘拐する。シメオンはドクターをその惑星に誘い出すために3人を誘拐したのだ。

その星で、ドクターのタイムラインがあらわにされ、大知性体はその中に飛びこんでいった。彼は、過去に戻り、ドクターがこれまでにおこなった善行や英雄的な行為の数々をかたっぱしから取り消していった。

その結果、ジェニーは死に、ストラックスは好戦的になって、ヴァストラを脅迫し始めた。この窮状を救えるのは今やクララだけだった。彼女は自分を犠牲にして、ドクターのタイムラインに飛びこみ、初代から11代目に至るすべてのドクターを救わなければならない……。


50周年記念特番:ドクターの日 (2013年11月23日放送)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ニック・ハラン

3人のドクターが最悪の選択に迫られる

タイム・ウォー(時間戦争)の最後の日、自分自身を「ザ・ドクター」と呼ぶことを拒否する男(ジョン・ハート)がとんでもない選択に直面していた。戦争の惨事に終わりをもたらすため、彼は古代から伝わるタイムロードの武器を使おうとしていたのだ。その武器は何十億にも上る人々を殺す威力を宿していた。

そのころ、10代目ドクターはエリザベス朝のイギリスでザイゴン(姿かたちを自由に変えられるエイリアン)を追求しており、11代目はクララとともに現代のイギリス・ロンドンで、ナショナルギャラリー(国立美術館)で起こった事件を調査していた。

それらのできごとが絡み合い、3人のタイムロードたちは、彼らの生涯の中で最悪の選択に迫られることになる。


クリスマス特番:ドクターの時 (2013年12月25日放送)

脚本:スティーヴン・モファット
監督:ジェイミー・ペイン

さようなら、11代目ドクター!

惑星トレンザローの「クリスマス」という名の農村から時空間を超越して謎のメッセージが発せられた。クララと修道会の長・ターシャ・レム(オーラ・ブレイディ)の協力を得て、ドクターはそのメッセージが惑星ギャリフレイから発せられているものであることを探り出す。

前作『ドクターの日』で、ダーレクとの時間戦争に終止符を打つため、ドクターはギャリフレイを異次元に送った。タイムロードたちは、時間の亀裂を通して、異次元からドクターにメッセージを送っていたのだった。

やがて、そのメッセージに引かれて、ダーレクやサイバーマンなど、ドクターの敵たちが艦隊を率いて押し寄せてきた。そこでターシャ・レムは、トレンザロー星の周りにバリアを張った。だが、そのバリアが壊されて、敵が侵入してくる可能性がある。そこでドクターは、クリスマス村の人々を守るために、その村にとどまることを決意するのだった……。


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