原題:The Interstellar Song Contest(『ドクター・フー』シーズン2第6話)
監督: ベン・A・ウィリアムズ
脚本: ジュノ・ドーソン
出演者:シュティ・ガトワ、ヴェラダ・セトゥ、ジュリー・ドレイ、ほか
配信開始日:2025年5月17日
時間:47分24秒
あらすじ
2925年、第803回恒星間歌唱コンテストが開催され、音楽を通して銀河を一つにしようと40の惑星から参加者が集結した。そして、ハーモニー・アリーナ宇宙ステーションに集まった参加者の中には、ドクター(シュティ・ガトワ)とベリンダ(ヴァラダ・セトゥ)の姿もあった。
しかし、制作室には復讐心に燃えるキッドとウィンという二人のヘリオン星人が潜入していた。彼らの最初の行動は、ハーモニー・アリーナを守るエアシールドを破壊し、大半の観客を宇宙へと吹き飛ばすことだった。ドクターもまた宇宙に吹き飛ばされてしまう。
さらに、キッドとウィンは、自宅で歌唱コンテストを視聴している何兆人もの視聴者を殺そうとしていた。生き残ったベリンダと数人の生存者たちは、何とかしてヘリオンの計画を阻止しなければならない。
ドラマの中に登場した「恒星間歌唱コンテスト」は、毎年欧州の国々が共催している特番『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』のパロディ。2025年の『ユーロビジョン』には、西欧、東欧、ロシア、オーストラリア、イスラエルから37か国が参加、1億6600万人の視聴者数を記録した。数年前、この番組のアジア版『アジアビジョン・ソング・コンテスト』が企画されたようだが、後報を聞いていないので、どうやらお蔵入りになったようだ。もし実現していれば、日本を含むアジアの国々が参加する華やかな歌唱コンテストとして、大きな話題になっていただろうに……。
今年、『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』は5月17日に放送されたのだが、その前にタイアップ番組として『ドクター・フー』の本エピソードが放送された。さらに、15代目ドクター役のシュティ・ガトワが『ユーロビジョン』のナレーターを務める予定だったが、ドタキャンする事態となった。参加国イスラエルのガザ攻撃に抗議してのことらしい。
ともあれ、本エピソードは、宇宙規模の華やかな歌唱コンテストに、テロリストが侵入してくるという、スケールの大きな作品になっている。ドクターや観客が宇宙に放り出される場面を初めとして、アクション満載の娯楽作。次々に繰り出される特殊効果は、すこぶる見栄えがよく、ディズニーの資金力を実感させられる。
本エピソードに歌唱コンテストの司会者として登場したライラン・クラークは、イギリスの人気芸能人で、ユーロビジョンの準決勝番組では、2018年以来、コメンテーター(解説者)を務めている。
なお、ドラマの中で「おじいちゃん」とドクターに呼びかけている年配の女性は、キャロル・アン・フォード。1963年に放送された第1シーズンで、初代ドクター(ウィリアム・ハートネル)の孫娘・スーザンを演じた彼女は、ファンの間で長らく出演が熱望されていた。
【FOIL】マジックザギャザリング WHO JP 0003 10代目ドクター (日本語版 神話レア) ドクター・フー MTG