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■アッシズ・トゥ・アッシズ シリーズフィナーレ レビュー

■遂にタイムスリップの謎が解明! 

このレビューにネタバレはありませんが、『時空刑事1973ライフ・オン・マーズ』のネタバレは書かれていますので、ご了承ください。

BBCのドラマ、『アッシズ・トゥ・アッシズ』は『時空刑事1973ライフ・オン・マーズ』の続編である。『時空刑事……』では、現代の刑事、サム・タイラー(ジョン・シム)が70年代のマンチェスターにタイムスリップした。『アッシズ……』では、婦人刑事のアレックス・ドレイク(キーリー・ホーズ)が80年代のロンドンにタイムスリップした。

『時空刑事……』のフィナーレで、タイムスリップの謎は一応明かされたが、私にいわせれば、その説明は不十分で、納得のいかないものだった。要するに、サム・タイラーは車にはねられ、意識不明となり、病院のベッドに横たわっていたのだ。70年代へのタイムスリップは、すべて彼の潜在意識が作り出した架空の世界だったのです、というような説明だった。この説明はまったく合点がいかなかった。「すべては一個人が作り上げた夢物語でした」ではあまりにも安直で芸がないし、現実に起こりうるとも思えない。

結局、サム・タイラーは意識を取り戻したのだが、70年代の生活がすっかり肌になじんだ彼は、現代社会に幻滅し、ビルの屋上から飛び降り自殺してしまう。そうすることによって、70年代に戻ろうとしたのだ。しかし、この展開も意味を成さないと思った。サムの潜在意識が70年代の世界を作り上げたのだったら、自殺することによって、頭脳の活動が停止し、すべては消滅してしまい、元も子もないではないか!

『アッシズ……』のアレックスも、80年代にタイムスリップした理由を潜在意識に求めた。犯人から銃を撃たれ、意識不明になった彼女は、病院のベッドに横たわり、自分自身の潜在意識が作り出した世界に捕らえられて、夢を見ていると思ったのだ。だが、時が経つうちに、彼女はこの自説に疑問を抱くようになる……。

5月21日にイギリスのBBCで放映された『アッシズ……』の最終回で、遂にこの謎が明かされた。『時空刑事……』が2年続き、『アッシズ……』が3年続いたので、実に5年の歳月を経た後にミステリーが解かれたことになる!読者の中にはドラマを楽しみたい方がいらっしゃるかもしれないので、もちろん種明かしはしないが、最終回で潜在意識説が否定されたことだけはお伝えしておく。その説明は十分に納得のいくものだった。驚くほどシンプルだが、よく考えられた結末である。答えを知った上で、ドラマの展開を思い出すと、すべてつじつまが合う。私は、潜在意識説が気に入らなかったので、ずっとこのドラマに対して偏見を抱いていたのだが、最終回を見て、その偏見は完全に解消された。

言うまでもないが、この結末は、アメリカのリメイク版『ニューヨーク1973/LIFE ON MARS』の結末とはまるっきり異なる。リメイク版の結末については賛否両論に分かれており、特にイギリスのファンはアメリカ版を酷評する人が多い。オリジナル版のクリエイター、マシュー・グラハムは、アメリカ版の結末に腹を立てたと聞いている。私個人は結構気に入ったのだが。アメリカ版の結末が軽くて高揚感があったのに対して、イギリス版の結末は、甘苦くて、物悲しさが漂い、心にずしーんと響くような重さがある。


ところで、『時空刑事……』は日本語のDVDが発売されたので、この記事を読んでおられる方の中には、ファンもいるかもしれません。でも、『アッシズ……』のほうは日本語版DVDが発売されていないようです。英語がお分かりになる方は英語版DVDなどでドラマを楽しんでいただきたいですが、英語を解さない方は、結末を知る術がないので、欲求不満を抱いておられるかもしれません。もし結末を知りたいのでしたら、メールをいただければ、お教えしますので、ご一報ください。

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