
監督:大林宣彦
脚本: 橋本以蔵
主演:林泰文、三田佳子、トロイ・ドナヒュー
時間: 1時間44分
公開日:1987年7月11日
あらすじ
中学生の高松翔(林泰文)は、父親の仕事の関係でロサンゼルスに住んでいたが、日本に帰国し、現在は神戸インターナショナルスクールに通っている。
ある朝、母親(三田佳子)と喧嘩して家を飛び出した翔は、他の生徒や教師たちと共に学校ごと未来世界にタイムスリップしてしまう。そこは一面が砂に覆われた不毛の地だった。大人たちが次々に消えていく中、子供たちは一致団結して生き残ろうとするが……。
漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)
何これ? ドン引きの連続! 唖然とするほどひどい!
楳図かずおの人気ロングセラー漫画を『時をかける少女』の大林宣彦監督が映像化した時間SFものということで、これは見ておくべきだと思い検索したのだが、DVDは未発売のようで、ストリーミングもされていない。ユーチューブで探してみたところ、作品全編がアップされていた。画質は悪かったが、ほかに選択肢がないので仕方なくこれを視聴。だが、のっけからヤバい場面やクサいセリフが続出で、期待値はぐんぐん下がっていった。
主人公の少年がシャワーを浴びる場面でスタート。シャワーから上がった少年は、なんと裸のまま母親に背後から抱き着き、「アイ・ラブ・ユー」などとふざけながら、胸を触ったり、顔やうなじにキスしまくったり! え? これはマズいでしょ? そのあと少年の全裸姿が(後ろ向き)! 父親はそんな息子を見ても気にする様子もなく、無言対応。その後の場面で、妻に対して、「そのうちに母親に似た女の子に恋をして母親のことは忘れるから大丈夫」などと鷹揚な態度!
主人公が学校に到着した後は、歯の浮くような場面が続出! 例えば、イケメンの白人少年が女子生徒の前にひざまずき、靴紐を結んであげるとか。その姿を見た女子生徒が「ステキ!」と失神して友人の腕の中に倒れこむとか。はたまた、若い女性教師「みどり先生」が婚約したということで、クラス中が大騒ぎになり、全員で結婚行進曲を歌いだすとか!
学校が未来にタイムスリップした後も、意味不明なシーンが続出! 例えば、砂漠を延々と歩いて、ようやく学校に到着した校長先生(中年女性)が笑顔で「これは最高のアドベンチャーよ!」って……あなた、この状況がいかに深刻か分かっているの?
砂漠に放り出されて、まず直面する問題は食料の確保。幸い、給食室に食料が備蓄されていたので、当面の間は飢える心配はなさそうだ。とはいえ、計画的に消費していかないと食料は尽きてしまう。生徒の一人がこの点を心配して配給制度にすることを提案するが、生徒たちは合意に到達しない。そこで生徒は、傍らでボーッと見守っていたみどり先生に意見を求めるが、先生は「それでは……リーダーを決めましょう」って、リーダーはお前だろ?
そもそも何でインターナショナルスクールを舞台にしたの? 先生も生徒も外国人がほとんどなので、英語のセリフと日本語字幕の連続なんですけど?
とにかく何から何までこの調子なので、「ダメだこりゃ」と視聴40分くらいでギブアップ! ウィキペディアの情報によると、後半の方で、ゴキブリ型モンスターが登場、生徒を脅かすが、みどり先生が弾くピアノを聞いたとたん、おとなしくなり、挙句の果てにゴキブリがピアノを弾き始めるということなので、ギブアップして正解だった!
というか、ここまでひどいと、かえって見る価値があるかもしれない。みんなでワイワイ言いながら見たら、大笑いが止まらない楽しいパーティーになるはず! 酒合戦をするのもいいかも。「訳の分からない場面やセリフが出るたびに一杯やる」というゲームをしたら、映画が終わるころには参加者全員がへべれけに酔っぱらってると思います!