迷路に入った人が跡形もなく消えた?

日本とロシアでささやかれている奇妙な噂……迷路内で人が失踪?

今回、当サイトのユーチューブチャンネルで、迷路をテーマにした動画を作ることにしました。その第一弾を先日アップしましたが、いやー、この世界も奥が深いですね。調べれば調べるほど、それこそ迷路という名の迷路の中で迷子になってしまいそうです。

動画の中で、北の海に浮かぶロシアのボリショイ・ザヤツキー島の迷路を取り上げましたが、ロシア北部の迷路は「バビロン」と呼ばれ、たくさん存在しているそうです。古代の人々が迷路で献祭(神仏に供物を捧げる儀式)を行っていたと考えられており、迷路自体は人間が異なる次元へと移行できるパワースポットと見なされているそうです。

ピョートル一世(1672年に生まれ、1725年に亡くなったロシアの皇帝で、ロシアの近代化を推進した重要な人物)は大の迷路好きで、その命令によってロシア全土に10ヶ所以上の迷路が造られました。そのうちの一つが「テンペリ東屋の庭」。これは敷地面積約2ヘクタールの四角形の迷路。この内部を「旅する人々」が跡形もなく消えたという噂があるそうです!

ここから話はロシアから日本に飛ぶのですが、迷路に入った人が跡形もなく消えたという噂は、千葉県市川市八幡にある森、八幡の藪知らず(やわたのやぶしらず)を彷彿(ほうふつ)とさせます。森といっても、その広さは奥行き・幅ともに18メートルほど。方向感覚を失って迷うほどの広さではないので、ますます不可解です。

ここは江戸時代から禁足地とされており、「足を踏み入れると二度と出てこられなくなる」という神隠しの伝承があります。興味深いのは、いまだにこの言い伝えが厳格に守られていること。近隣の人たちはこの地に対していまだに畏敬の念を抱いており、現在も立ち入る事はタブーとされているのだそう! 域内の孟宗竹が伸びすぎたら、剪定・伐採をしなければなりませんが、その時でさえ作業員は中に足を踏み入れず、囲いの外から作業を行うという徹底ぶりです!

江戸時代から明治時代にかけて、八幡の藪知らずを模した有料の迷路が造られ、大流行しました。つまり日本の迷路は「リアル伝説の迷路」を基にして生まれたということです。

ひょっとして八幡の藪知らずには、異次元・異世界につながるポータルが存在するのでしょうか?

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