タイムトラベル映画の代名詞ともいえる映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではマンデラ効果がたくさん起こっています。そこで今回はこの映画の中で起こったマンデラ効果をまとめてみました。
オープニングシーン
最初の場面で、主人公のマーティ(マイケル・J・フォックス)はドク(クリストファー・ロイド)の研究室を訪ねますが、ドクは不在。そこでマーティは、エレキギターの練習をするために、ギターをアンプに接続し、つまみを次々に回して電圧を最大限まで上げていきます。アンプには文字入りのテープが貼ってあるので、何の装置であるかが一目で分かります。
しかし、マンデラ効果が起こる前には、最後の装置に貼られたテープにジョークが記されていたように思います。「Are you nuts? (お前アホか?)」と記されていたはず。これは「そんなに電圧を上げたら機械が壊れちゃうよ」というような意味なのでしょう。面白いジョークだったのに、なくなってしまって残念!
デロリアンのデザインが変わった
1.ハンドルにボタンがついた
2.車体の屋根に部品が
この部品に関して、非常に興味深い映像を見ることができます。タイムマシンの実験をするために、マーティとドクは深夜のショッピングモール「ツイン・パインズ・モール」の駐車場へ。この駐車場で、ドクの愛犬であるアインシュタインを乗せたデロリアンを1分後の1時21分にタイムトラベルさせる実験を行い、成功するわけですが、この場面で、上記部品がパッと消える様を見ることができます。
3.過激派の車が2度変わった
タイムトラベル実験は成功したものの、この後 2 人はリビアの過激派に襲撃されることになります。というのも、次元転移装置の燃料として用いたプルトニウムをドクが過激派からだまし取ったからです!
過激派の乗っていた車、最初はゴールド色のトヨタだったのですが……
これが1991年ごろにシルバーのトヨタに変わり……
最終的にフォルクスワーゲンに落ち着きました。
さらに、このフォルクスワーゲンに関して、興味深いマンデラ効果が映画の中で起こっています。フォルクスワーゲンのロゴは、典型的なマンデラ効果の例として知られています。
ドイツに本社を置く自動車メーカー・フォルクスワーゲンのロゴは V と W が離れています(右上の画像参照)。しかし、左上の画像のように、V と W がくっついたロゴを覚えている人が大勢います。このロゴの変化が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映像の中で起こっているのです。
下の画像ではVとWがくっついているのに……
下の画像ではVとWが離れています。カットを挟まない一続きの映像の中でロゴが変化するという驚くべき現象が起きています!
バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 35th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ
1955年にタイムトラベルした後のシーンにいくつかの変化が!
過激派に命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗ってモールの駐車場内を逃走しますが、シフトレバーを動かす際にひじで次元転移装置のスイッチを入れてしまったため、図らずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまいます。1985年に戻ろうとするも、プルトニウムを使い果たしてしまったため、タイムトラベルすることができません。50年代に立ち往生してしまったマーティはヒルバレーの街に向かいます。
ヒルバレーに到着したマーティが目を丸くしながら当時の状況を観察する場面で、50年代のヒット曲『ミスター・サンドマン』が流れます。マンデラ前には女性 4 人のカルテットグループ「ザ・コーデッツ」のバージョンが流れたように記憶していますが、マンデラ後には男性ボーカルに変わっています。
ザ・コーデッツの『ミスター・サンドマン』を視聴!(ポップアップウィンドウが開きます)
また、ジャンピングシューズを履いた少年がピョンピョン跳ねながら移動する場面がありますが、マンデラ前には少女がホッピングに乗ってピョンピョン跳ねていたように記憶しています。
さて、1955年のドクと会い、未来に帰る手助けをしてもらうことを思いついたマーティは、ドクに電話するためにカフェへ。このカフェ内でもマンデラ効果が! これについては、サイト利用者のかいさんから教えていただきました。