マンデラ効果の実例:バック・トゥ・ザ・フューチャー編

タイムトラベル映画の代名詞ともいえる映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではマンデラ効果がたくさん起こっています。そこで今回はこの映画の中で起こったマンデラ効果をまとめてみました。


オープニングシーン

最初の場面で、主人公のマーティ(マイケル・J・フォックス)はドク(クリストファー・ロイド)の研究室を訪ねますが、ドクは不在。そこでマーティは、エレキギターの練習をするために、ギターをアンプに接続し、つまみを次々に回して電圧を最大限まで上げていきます。アンプには文字入りのテープが貼ってあるので、何の装置であるかが一目で分かります。

しかし、マンデラ効果が起こる前には、最後の装置に貼られたテープにジョークが記されていたように思います。「Are you nuts? (お前アホか?)」と記されていたはず。これは「そんなに電圧を上げたら機械が壊れちゃうよ」というような意味なのでしょう。面白いジョークだったのに、なくなってしまって残念!

 

デロリアンのデザインが変わった

デロリアン(スポーツタイプの乗用車デロリアン・DMC-12を改造したタイムマシン)にも変化が起こっているようです。

1.ハンドルにボタンがついた

マンデラ前のハンドルには特に何もついていなかったのですが、マンデラ後のハンドルには赤のボタンが2つ、緑のボタンが1つ、ついています。
マンデラ前
マンデラ後

2.車体の屋根に部品が

デロリアンの屋根には部品が取り付けられていますが、マンデラ効果が起こる前にはこの部品がついていなかったと思います。
マンデラ後
マンデラ前

この部品に関して、非常に興味深い映像を見ることができます。タイムマシンの実験をするために、マーティとドクは深夜のショッピングモール「ツイン・パインズ・モール」の駐車場へ。この駐車場で、ドクの愛犬であるアインシュタインを乗せたデロリアンを1分後の1時21分にタイムトラベルさせる実験を行い、成功するわけですが、この場面で、上記部品がパッと消える様を見ることができます。

 この場面は下の動画で検証することが可能です。50秒のあたりで消えますので、目をこらしてご覧ください。

3.過激派の車が2度変わった

タイムトラベル実験は成功したものの、この後 2 人はリビアの過激派に襲撃されることになります。というのも、次元転移装置の燃料として用いたプルトニウムをドクが過激派からだまし取ったからです!

過激派の乗っていた車、最初はゴールド色のトヨタだったのですが……

これが1991年ごろにシルバーのトヨタに変わり……

最終的にフォルクスワーゲンに落ち着きました。

さらに、このフォルクスワーゲンに関して、興味深いマンデラ効果が映画の中で起こっています。フォルクスワーゲンのロゴは、典型的なマンデラ効果の例として知られています。

ドイツに本社を置く自動車メーカー・フォルクスワーゲンのロゴは V と W が離れています(右上の画像参照)。しかし、左上の画像のように、V と W がくっついたロゴを覚えている人が大勢います。このロゴの変化が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映像の中で起こっているのです。

下の画像ではVとWがくっついているのに……

下の画像ではVとWが離れています。カットを挟まない一続きの映像の中でロゴが変化するという驚くべき現象が起きています!

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1955年にタイムトラベルした後のシーンにいくつかの変化が!

過激派に命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗ってモールの駐車場内を逃走しますが、シフトレバーを動かす際にひじで次元転移装置のスイッチを入れてしまったため、図らずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまいます。1985年に戻ろうとするも、プルトニウムを使い果たしてしまったため、タイムトラベルすることができません。50年代に立ち往生してしまったマーティはヒルバレーの街に向かいます。

ヒルバレーに到着したマーティが目を丸くしながら当時の状況を観察する場面で、50年代のヒット曲『ミスター・サンドマン』が流れます。マンデラ前には女性 4 人のカルテットグループ「ザ・コーデッツ」のバージョンが流れたように記憶していますが、マンデラ後には男性ボーカルに変わっています。

ザ・コーデッツの『ミスター・サンドマン』を視聴!(ポップアップウィンドウが開きます)

また、ジャンピングシューズを履いた少年がピョンピョン跳ねながら移動する場面がありますが、マンデラ前には少女がホッピングに乗ってピョンピョン跳ねていたように記憶しています。

さて、1955年のドクと会い、未来に帰る手助けをしてもらうことを思いついたマーティは、ドクに電話するためにカフェへ。このカフェ内でもマンデラ効果が! これについては、サイト利用者のかいさんから教えていただきました。

かい
マーティーが喫茶店(ダイナー?)に入り、店主から「何か頼まないのか?」的なことを言われ、最後にマーティーが「なんでもいいから砂糖抜きのものを」と言った後、私の記憶ではグラスに入った白い牛乳(Milk)が出されたと思っていたのですが、今確認したところブラックコーヒーになっていました。ここの場面では、「砂糖抜きの飲み物」というちょっと意識高い系の注文をしたのに、出てきたのはお子様が飲めるようなミルク(牛乳)が出てきた、というところが面白い場面だなと思っていた記憶があったので、前は牛乳だったような気がしています。(出されたミルクをみてマーティーが怪訝そうな顔をしていたような記憶もあった気がするのですが、今はその部分がカットされたような映像になっていました)
ポップコーン
喫茶ダイナー?で出てきた砂糖抜きの飲み物はミルクでマーティーが嫌な顔をしたのを記憶してます。
みんと
私もバック・トゥ・ザ・フューチャーのMILK、確かに憶えていて、出されたミルクにマーティの怪訝そうな表情も記憶しています。あんなカップにミルク入れるか?と思ったので。
カフェで若き日の父親・ジョージ(クリスピン・グローバー)に出くわしたマーティは、父親のあまりの不甲斐なさにあきれ果てます。その後、放射線防護服で宇宙人に紛したマーティはジョージの家に侵入、アイワの携帯音楽プレーヤーを使い、大音量のハードロックを聞かせて発破をかけます。この場面でもマンデラ効果が起こっていました。かいさんに説明していただきます。
かい
タイムトラベル実験の様子を録画していたハンディカメラと、マーティーの父親(ジョージ)が就寝中に爆音を聞かせるために使ったウォークマンは、両方ともSONY製だった気がしていたのですが、今はハンディカメラはJVC、ウォークマンはAIWAでした。(こちらについては自分の記憶にあまり自信はないですが)
ポップコーン
バック・トゥ・ザ・フューチャーパート1は大好きだったので昔はTVの放送を録画して何度も見ていました。パート2パート3辺りからはそれほど見てないですが、自分もSONY製だった気がしていたのですが確かに何年か過ぎて再放送した時に!アレッ?SONY製じゃなかったっけ?確かにビクターもデカイからなぁ。まあどっちでも内容は変わらないからイイけど。くらいの気持ちで見てた記憶は覚えてますね。