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『ダ・ヴィンチと禁断の謎』

シーズン2レビュー

張り巡らされた伏線、先読みできない展開 

ぐんと面白くなったシーズン2

『ダ・ヴィンチと禁断の謎』シーズン2は、シーズン1に比べて面白さがぐんと増しました。物語のおぜん立てや、登場人物の設定がシーズン1で完了し、シーズン2からストーリーが本格的に動き出したのです。チェスにたとえるなら、シーズン1で駒が盤の上に乗せられ、シーズン2からゲームが始まったという感じです。

登場人物たちがバラバラに

今季は登場人物たちがバラバラになり、別行動をするようになりました。シーズン1で、物語の舞台はフィレンツェとローマにほぼ限定されていましたが(唯一の例外は、レオナルドがワラキア《現ルーマニア南部》公ヴラド3世《ドラキュラのモデル》の城を訪ねたエピソードです)、シーズン2では登場人物たちが世界各地に散らばり、独自の冒険を繰り広げることになりました。

レオナルドとリアリオ卿、そしてゾロアスターとニコ(レオナルドの友達)は「禁断の書」を求めて南アメリカへ。

ルクレツィア(ロレンツォ・メディチの愛人・レオナルドの恋人)は、幽閉されている父を解放する作戦を進めるために、オスマン帝国の首都・コンスタンティノポリスへ。

ロレンツォ・メディチは、パッツィ家の反乱を鎮めたのもつかの間、ローマ教皇によってフィレンツェを破門・経済封鎖されたので、ナポリと同盟を結ぶために、ピエロ(レオナルドの父親で、メディチ家の公証人)とともに、アマルフィへ。

あとに残されたロレンツォの妻・クラリスは一人でメディチ家を管理することに。

そして、パッツィ家の反乱で命を落としたジュリアーノ(ロレンツォの弟)の子を身ごもった庶民の女性・ヴァネッサはメディチ家に迎え入れられ、そこで生活することになります。

ダ・ヴィンチが設計した潜水艦を画面上で再現

このように今シーズンは各人各様の運命が代わり番こに語られました。誰の話もドラマチックで波乱に飛んでいたので、退屈している暇がありませんでした。とりわけ手に汗握ったのは、もちろん主役・レオナルドの物語です。彼は、イタリアから南米に向かって海を渡る際、部分的に潜水艦を使用したのですが、実際、レオナルド・ダ・ヴィンチは潜水艦を設計し、その設計図が残っているそうです。今回ドラマの中に登場した潜水艦はその設計図を再現したものだそうです。

南米に着いてから、レオナルドとリアリオ卿はお互いに相手を出し抜いて「禁断の書」を手中に収めようとするのですが、その過程で二人は生死の境を何度もさまようことになります。

タイムトラベルの要素も

タイムトラベルの要素がいくつか物語に取り入れられていたのもうれしいことでした。たとえば、レオナルドが南米で精神変容作用のある薬草を吸って、未来の自分自身に会い、会話する場面があります。また、レオナルドの指南役であるトルコ人・アルラヒムやレオナルドの母親が属する神秘集団「ミトラの子供たち」のメンバーはタイムトラベルする能力を持っていることが示唆されています。

意外な展開が続出

シーズン2は意外な展開やどんでん返しが数多く用意されており、ハッとさせられたり、意表を突かれたりすることが何度もありました。たとえば、毒にも薬にもならないキャラクターだと思っていた童顔のニコ(レオナルドの友達・弟子)が実は____だったという展開はまったく予想していませんでした。また、シーズン2のフィナーレで最後の最後に明かされた驚愕の事実も先読みできませんでした。

シーズン2が終幕を迎えるころまでに、何人かの登場人物がシーズン2の初めのころとはまったく違う立場になりました。特にリアリオ卿とクラリスにあんな数奇な運命が待ちうけていようとは夢にも思っていませんでした。いよいよ佳境に入ったこのドラマ、これから物語がどう動いていくのか、シーズン3が楽しみでなりません。

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