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時間旅行TV&映画ゾーン→(旧)ドクター・フー シーズン11

■シーズン11の概要

これまで長年にわたりプロデューサーを務めてきたバリー・レッツと、脚本監督のテランス・ディックスが、このシーズンをもって遂に制作チームをたたむことを決意しました。それに加え、マイク・イェイツ大尉を演じていたリチャード・フランクリンが番組を離れることになりました。これらの動きを受けて、三代目ドクター役のジョン・パートウィー自身がドクター役を降板することになりました。BBCが同氏の昇給を承諾しなかったことも降板の一因でした。こうして5シーズンにわたり安定した人気を維持してきた三代目ドクターの時代に幕が引かれることになったのです。


70.タイム・ウォリアー(時の戦士)

脚本:ロバート・ホームズ
監督:アラン・ブロムリ

ジャガイモ頭のソンターランが初お目見え

第1話:1973年12月15日
第2話:1973年12月22日
第3話:1973年12月29日
第4話:1974年01月05日

中世のイギリスに宇宙船が不時着する。中に乗っていたのはソンターランという名の戦争好きのエイリアンだった。ソンターランは宇宙船を直そうとするが、この時代に技術的なノウハウはない。そこで彼は20世紀にタイムトラベルし、高名な科学者たちを誘拐、彼らに催眠術をかけて、不眠不休で宇宙船の修理にあたらせた。
 一方、現代のイギリスでは、科学者たちが次々に失踪したので、ユニットにお呼びがかかった。そこでドクターは時をさかのぼって中世に向かう。だが、ターディスの中に若い女性の密航者が潜んでいることに気づかなかった。彼女の名前はサラ・ジェーン・スミス、ジャーナリストであった……。

この物語では数々の「初めて」が登場しました。

まずはソンターラン。このエイリアンはジャガイモのような頭を持ち、非常に印象深い容姿のエイリアンです。ソンターランはこの後もいくつかのエピソードに登場します。2008年に放映された『(新)ドクター・フー』のシリーズ4でも登場しました。

次に、新コンパニオンとして、サラ・ジェーン・スミスが登場しました。彼女は『メトロポリタン』という雑誌の記者で、高名なウイルス学者である叔母の名前を語ってユニットに侵入、そこでドクターと知り合いになります。サラはやがて『ドクター・フー』の歴史上、最も人気のあるコンパニオンになります。

また、この物語で初めてドクターの故郷の星の名前が明らかにされました。その名前とは「ギャリフレイ」です。


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71.恐竜の侵入

脚本:マルコム・ハルク
監督:パディ・ラッセル

20世紀のロンドンを恐竜がのし歩く!

第1話:1974年01月12日
第2話:1974年01月19日
第3話:1974年01月26日
第4話:1974年02月02日
第5話:1974年02月09日
第6話:1974年02月16日

ドクターとサラが現代のイギリスに戻ってくると、ロンドンには人けがまったくなかった。人の代わりに恐竜がのし歩いていた!なぜこのような事態になったのだろうか?実は、妙な思想に取り付かれた政治家と科学者のグループが「現代社会にはびこっている悪を正すため」という名目で、地球を先史時代まで戻し、一から出直そうとしていたのだ!恐竜の出現は時間を戻す実験の副作用であった。しかも悪いことに、ユニットの一員がこのグループの思想に共鳴し、手を貸していた……。

この物語はストーリーが面白いのに、恐竜の特撮技術がチャチなため、ファンの不評を買った作品です。もっとも私は、実際に見てみて、救いようがないほどひどい特撮だとは感じませんでした。もちろん、現代のCG映像とは比べ物になりませんが、この時代だったら、まあこんなものではないかと。また、この物語で初めて「フーモーバイル」と名づけられたホバークラフトが登場しました。

なお、これは脚本家マルコム・ハルクにとって最後の作品となります。彼はその後1979年に他界されました。

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72.ダーレクに死を

脚本:テリー・ネイション
監督:マイケル・ブライアント

貴重なミネラルを巡って人類とダレックが戦う

第1話:1974年02月23日
第2話:1974年03月02日
第3話:1974年03月09日
第4話:1974年03月16日

ドクターとサラがターディスで時空間を旅していたら、なぜか動力が断たれ、二人はエクシロン星に不時着する。ところが二人はそこで離れ離れになり、サラは謎の要塞でこの星の原住民に捕らえられてしまう。一方、ドクターは地球からやってきた派遣団に会う。彼らは貴重なミネラル、パレイニアムを探してこの星にやってきた。この時期、宇宙全体で悪性の疫病が猛威をふるっており、パレイニアムはその病気を治す唯一の薬なのだった。

ドクターは謎の古代都市エクシロンの秘密を解明すると共に、サラを救い出し、パレイニアムを見つけなければならない。だが、それは簡単な使命ではなかった。なぜならそこにドクターの仇敵、ダーレックが同じミネラルを求めてやってきたからだ!

この作品を収録中、プロデューサーのバリー・レッツが辞意を表明、新しいプロデューサー探しが始まりました。

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73.ペラドンの怪獣

脚本:ブライアン・ヘイルズ
監督:レニー・メイン

怪獣の亡霊の陰で糸を引くのは……?

第1話:1974年03月23日
第2話:1974年03月30日
第3話:1974年04月06日
第4話:1974年04月13日
第5話:1974年04月20日
第6話:1974年04月27日

ドクターとサラは中世の惑星ペラドンに到着する。ドクターが初めてこの星を訪れて以来、50年の歳月が経っていた。今やペラドンは銀河連合の一員となり、この星の貴族階級は新たに獲得した富と新しいテクノロジーの恩恵にあずかっていた。

ところが、銀河連合がギャラクシー・ファイブと戦争を始めたことから、ペラドンは戦略上、重要な星になった。なぜならこの星には貴重なミネラル、トライシリケイトが豊富にあったからだ。このミネラルは戦争に勝つために、なくてはならないものだった。

しかし、ペラドンの鉱山労働者たちの間では反抗気運が高まっていた。彼らは王族たちから軽視され、過重労働を強いられていたからだ。しかも悪いことに、ペラドンの聖獣、アゲドーの亡霊が現れ、何人かの鉱員が殺された。労働者たちはそれがペラドンの呪いだと信じ、反抗気運がますます高まった。

ドクターとサラは王族と労働者たちのとりなし役を務めると共に、「亡霊」の真実を探り出さなければならない。調査を進めるうちに、銀河連合軍内に裏切り者のスパイが潜んでいることが明らかになった……。

これはシーズン9の『ペラドンの呪い』の続編として作られました。70年代初期のイギリスでは鉱山労働者によるストライキが盛んにおこなわれていたので、この物語はそんな時勢をなぞらえたのだそうです。

ペラドンの物語はこれで終了になりました。ただしドクター・フーの小説『ペラドンの遺産』が後に出版されました。また、脚本家のブライアン・ヘイルズにとって、これが最後の『ドクター・フー』の作品となりました。彼は1978年に他界されました。

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74.蜘蛛の惑星

脚本:ロバート・スロマン
監督:バリー・レッツ

突然変異した蜘蛛が地球乗っ取りを画策

第1話:1974年05月04日
第2話:1974年05月11日
第3話:1974年05月18日
第4話:1974年05月25日
第5話:1974年06月01日
第6話:1974年06月08日

遠い未来、惑星メテベリス3で蜘蛛が突然変異し、高度な知性を持つようになった。蜘蛛たちは地球からやってきた植民地の人々を奴隷化、人類は恐れおののきながら毎日を送っていた。リーダー格の巨大蜘蛛「偉大なる者」は惑星にある強力なブルー・クリスタルを材料にしてある装置を作ろうとしていた。その装置が完成すれば、彼女のマインド・パワーは百万倍に跳ね上がるという。だが最後のクリスタルはドクターが所有していた。

一方、現代のイギリスの人里離れた田舎にチベット風の僧院があった。そこで信者たちがひそかに集まり、呪文を唱えていた。だがこの呪文はメテベリス星の蜘蛛のパワーを呼び出すものだった!こうして未来世界にいる蜘蛛たちが20世紀のイギリスに侵入してきた。蜘蛛たちは人間の背中に飛び乗り、彼らをマインド・コントロールして操り、ドクターとサラに迫っていく。彼らが求めるものは唯一つ、ドクターが所有するブルー・クリスタルだった!

前シーズンのうじ虫に続き、今度はたくさんの大型蜘蛛が登場します。CGがなかった時代なので、蜘蛛の動きはさすがに鈍いですが、作りそのものは中々精巧です。また、ホバークラフト、オートジャイロなど、派手な未来風の乗り物でアクション・シーンが盛り上げられ、三代目ドクターの最後の物語に花を添えました。

これは脚本家ロバート・スロマンにとって最後の『ドクター・フー』の作品となります。また、これまで脚本監督を務めていたテランス・ディックスが退陣を表明、その職をロバート・ホームズに譲りました。

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■さようなら、三代目ドクター!

蜘蛛の惑星で致死量の放射能を浴びた三代目ドクターは力尽き、サラやレスブリッジ・スチュワート准将などの仲間たちに見守られながら生まれ変わりました。

5シーズンにわたってドクター役を務めたジョン・パートウィーの時代はこうして華々しく終わりを告げ、四代目トム・ベーカーに引き継がれることになりました。

この時点で『ドクター・フー』は依然として高い人気を誇っていましたが、これから達成する人気に比べたら、それは物の数ではありませんでした……。


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