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時間旅行TV&映画ゾーン→(旧)ドクター・フー シーズン2

■シーズン2の概要

共同プロデューサーのマーヴィン・ペンフィールドはシーズン2の半ばで降板しました。脚本家の長だったデイヴィッド・ウィテカーもシーズン2の初期に番組を離れ、デニス・スプーナーがあとを継ぎました。スプーナー氏はコメディの要素を取り入れるなどして『ドクター・フー』の発展に尽くしましたが、シーズンの終わりで彼もまた身を引き、ドナルド・トッシュに引き継がれました。

結局、シーズン2の終わりで残った元のメンバーは主演のウィリアム・ハートナーと、プロデューサーのヴェリティ・ランバートだけでしたが、このような激しい変動にもかかわらず、『ドクター・フー』はよく持ちこたえました。イギリス全土でダレック人気がすごかったので、このシーズンでダレックが復活したほか、関連のおもちゃが街中に出回りました。さらには、ダレックが登場する二つの物語がピーター・カッシング主演で映画化されました。


9.巨人の惑星

脚本:ルイ・マークス
監督:マーヴィン・ペンフィールド、ダグラス・カムフィールド

体が縮小して周りは巨大な世界に!

1.巨人の惑星:1964年10月31日
2.危険な旅:1964年11月7日
3.危機:1964年11月14日

ドクターとスーザン、イアンとバーバラは現代のイギリスに到着する。だがそこでターディスが誤作動し、四人はわずか2〜3センチの背丈に縮小されてしまう。このままで外に出るのは危険。ミミズやアリなどの虫に襲われる危険があるからだ。ところが外に出てみると、虫はことごとく死んでいた。

それは強力な殺虫剤のせいだった。非情なビジネスマンがこの殺虫剤を売り出し、大もうけをたくらんでいたのだ。だがこの殺虫剤、あまりにも強力なので、害虫のみならず自然まで破壊してしまう。ドクターたちはこの悪徳ビジネスマンのたくらみを阻止することを決意する。

シリーズ2のオープニングを飾ったこの作品、とても面白いです。特撮映像が秀逸です。当時はもちろんCGなどありませんでしたから、巨大なセットとカメラのトリックを駆使して巨大化した世界を描いています。とてもリアルで迫力があります。

バーバラの目の前に巨大なハエが降り立ち、彼女が失神する場面があるのですが、このハエがよくできていて、とてもリアルです。60年代のテレビドラマにありがちな安っぽさがありません。

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未来の地球はダーレックに侵略されていた!

1.世界の終わり:1964年11月21日
2.ザ・ダレックス:1964年11月28日
3.報いの日:1964年12月5日
4.明日の終わり:1964年12月12日
5.目覚める味方:1964年12月19日
6.一触即発:1964年12月26日

ドクターと三人の旅仲間は22世紀のロンドンに到着する。未来の地球はドクターの宿敵、ダーレックによって侵略されていた。一部の地球人はダーレックによってマインド・コントロールされ、ダーレックの意のままに動くロボメンに改造されていた。その他の人々は広大な採掘場で強制労働をさせられていた。

ドクターとイアンはロボメンによって捕らえられ、ダレックの円盤に乗せられてしまう。逃亡に成功したバーバラとスーザンは地下の抵抗グループに加わる。果たして人類は地球をダレックから取り戻すことができるか?

シリーズ1の『ザ・ダーレック』が大ヒットしたため、シリーズ2でダーレックが再登場するのは必然の成り行きでした。視聴者から「もっとダーレックの物語を」というリクエストがどっと寄せられたそうです。

これはスケールが大きくてアクション満載のドラマです。ダーレックの計画とは、地球の核を抜き取り、そこに動力源を取り付けて、地球を宇宙船代わりに使う(!)という壮大なものです。

当時の『ドクター・フー』はもっぱらスタジオ内にセットを作って撮影されていたのですが、今回はロンドンでロケを敢行、人気のないロンドン市内の観光名所をダレックが動き回る場面などが撮影され、開放感のあるエピソードになりました。前作同様、この物語も大ヒットとなり、イギリス国内の視聴者数は毎回1,200万人に上りました。

■さようなら、スーザン!

ドクターの孫娘スーザンはこの回をもってお別れすることになりました。彼女は22世紀のロンドンで愛する男性に出会い、そこに残ることを決めたのです。最初、彼女はおじいさんであるドクターのことを思い、愛する人と別れることを決意するのですが、孫娘の幸せを思ったドクターが心を鬼にしてスーザンをターディスの外に置き去りにしたのでした。

なお、この物語はピーター・カッシングの主演により映画化されました。映画の詳細はここをクリック!

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11.救出

脚本:デイヴィッド・ウィテイカー
監督:クリストファー・バリー

新コンパニオン、ヴィッキーが登場

1.手ごわい敵:1965年1月2日
2.必死の作戦:1965年1月9日

ドクターたちは25世紀の惑星ディドに到着する。この星には地球からやってきた宇宙船が不時着していた。生存者は二人だけ……半身不随の男ベネットと、若い女性ヴィッキーである。二人は惑星の住民コキロンにおびえながら毎日を送っていた。宇宙船の乗組員たちを殺害したのはコキロンとその一味だという。だがドクターはこの話に疑問を覚える。前回この星にやってきた時、住民は平和主義者だったからだ……。

前回の物語『ダレックスの地球侵略』で、ドクターの孫娘スーザンは22世紀の男性と恋に落ち、彼の時代に残ることを決意しました。スーザンに代わり、新たにヴィッキーが旅仲間として一行に加わります。今回の物語『救出』はヴィッキーを紹介するために作られた感があり、二回だけで終わってしまいます。物語の最後で、家族もなく一人ぼっちになってしまったヴィッキーは、ドクターからターディスに乗って一緒に旅をするよう誘われ、その申し出を喜んで受け入れたのでした。

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◆新コンパニオン紹介

●ヴィッキー
ヴィッキーは25世紀からやってきた孤児。未来の少女だけあって、現代の水準からしたら驚くほどたくさんの知識を持っています。ティーンエージャーだというのに、しっかりした性格で、話し方はハキハキしており、対等の立場で大人と渡り合います。

ヴィッキーを演じたのはモリーン・オブライエン。彼女は劇場、テレビ、ラジオ、映画などで幅広く活躍しました。作家として6冊の推理小説も執筆しました。ヴィッキーと同じく、才女のようです。彼女は1965年の1月から1965年の11月までヴィッキー役を務めました。


12.ローマ人

脚本:デニス・スプーナー
監督:クリストファー・バリー

紀元前のローマで休暇を楽しむはずだったのに……

1.奴隷商人:1965年1月16日
2.すべての道はローマに通じる:1965年1月23日
3.陰謀:1965年1月30日
4.インフェルノ:1965年2月6日

ドクターと三人の旅仲間は紀元64年のローマに到着、ここで休暇を楽しむことにする。ところが休暇どころかイアンとバーバラは誘拐され、奴隷として売られてしまった。イアンは奴隷船で船漕ぎをさせられ、バーバラは市場で競りにかけられた末、暴君ネロの小間使いに成り下がる。しかもバーバラはネロに気に入られ、しつこく追いかけられる羽目に! 一方、有名なハープ弾きに成りすましたドクターは、イアンとバーバラを救い出すために、ヴィッキーとともにネロの城に乗り込んでいく。

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13.ウェブ・プラネット

脚本:ビル・ストラットン
監督:リチャード・マーティン

昆虫が進化した惑星

1.ウェブ・プラネット:1965年2月13日
2.ザービ:1965年2月20日
3.危険への逃亡:1965年2月27日
4.ニードルのクレーター:1965年3月6日
5.インベージョン:1965年3月13日
6.ザ・センター:1965年3月20日

ターディスは惑星ヴォーティスに到着する。この星には昆虫から進化した生物が住んでいたのだが、アニマスと呼ばれる悪のエイリアンがやってきて、巨大な蟻ザービなど先住民をマインド・コントロールして、この星を乗っ取ったのだった。ドクターと仲間たちは蛾から進化したメノプトラと、地虫から進化したオプテラと組んで、アニマスを倒し、惑星を取り戻すことを決意する。

この物語はシーズン2の中で最もお金がかけられたそうです。惑星ヴォーティスの荒涼とした風景は60年代のテレビドラマとしては中々のでき。ちょっとした宇宙飛行士の気分を味わいました。幻想的な雰囲気を出すため、ワセリンをカメラのレンズに塗り、故意に映像をぼかすといった試みもされています。

この物語は『ドクター・フー』の中で唯一、ドクターとコンパニオン以外、人間やヒューマノイド(外見が人間に似たエイリアン)が登場しない物語でもあります。惑星に住む生物たちは全員、昆虫から進化したという設定になっています。

ただ、昆虫エイリアンの扮装は、人間が衣装を着て演じていることが明白。特に地虫から進化したオプテラはいい年をした大人が奇抜な衣装をつけてピョンピョン跳ね回っているので、見ているほうが気恥ずかしくなってきました! ほとんど学芸会の雰囲気です。そうかと思うと、蛾から進化したメノプトラが空を飛ぶ幻想的なシーンがありました。これはちょっと学芸会では真似できませんね。

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14.十字軍

脚本:デイヴィッド・ウィテカー
監督:ダグラス・カムフィールド

十字軍をテーマにした重厚な歴史劇

1.ライオン:1965年3月27日
2.ジャファの騎士:1965年4月3日
3.運命の輪:1965年4月10日
4.軍司令官:1965年4月17日

ターディスは12世紀のパレスチナに到着する。折りしもそこではライオン王リチャードとサラセン帝国の指導者サラディンとの間で聖戦がおこなわれていた。到着早々、バーバラはサラセンの悪人エミール・エル・アキールにさらわれてしまう。ドクター、イアンとヴィッキーはジャファの都にあるリチャード王の城に迎えられる。イアンはリチャード王からナイト爵を授けられ、バーバラを救い出すため一人アキールの城に向かうのだった。リチャード王は十字軍遠征に終止符を打つため、妹のジョアンナをサファディン(サラディンの弟)の元に嫁がせようとしていた。ドクターとヴィッキーは図らずもこの王家の陰謀に巻き込まれていく……。

シーズン2における歴史ものの第二弾。『ローマ人』では暴君ネロの狂気がコメディ仕立ての演出で描かれましたが、こちらではぐんと重厚な歴史劇が展開。セリフも文語調で、さながらシェイクスピア劇を見るような趣がありました。

この作品は二番目と四番目のエピソードが消去されていますが、一番目と三番目のエピソードが『ロスト・イン・タイム』のDVDに収められ、発売されています。

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15.宇宙博物館

脚本:グリン・ジョーンズ
監督:マーヴィン・ピンフィールド

自分の未来は変えられるか?

1.宇宙博物館:1965年4月24日
2.時間の次元:1965年5月1日
3.探索:1965年5月8日
4.最終段階:1965年5月15日

ドクターと三人の仲間たちは惑星ゼロスにやってくる。ところが、到着する直前にターディスが時間の軌道を脱線、四人の意識は近未来に飛び、他者の目には見えない幽霊のような状態でこの星に到着したのだった。この星にある宇宙博物館を訪れた四人は驚くべき展示物を目撃する。四人がマネキン化され、見世物になっていたのだ!それは近未来の光景なので、何らかの手を打たない限り、四人は近い将来、博物館の見世物になってしまうということだ!

惑星ゼロスには平和を愛するゼロンが住んでいたのだが、そこに好戦的なモロックが侵入、この星を横取りした。宇宙博物館はこのモロックによって運営されていた。時間の軌道が元に戻り、自分たちの体を取り戻したドクターたちは、弾圧されている先住民のゼロンと組み、専制者を倒して、恐ろしい運命を変えようとするのだが……。

これは当時としては先鋭的なアイデアに基づいた物語です。ストーリー全般を貫くテーマは「自分の未来を変えることはできるか?」 四人はマネキンに変えられる運命を避けるため、あらゆる手を尽くすのですが、状況は自然とマネキン化の方向に流れていってしまうのです。果たして四人の運命やいかに?

下記の『ザ・チェイス』とセットで英語版のDVDが発売されています。

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16.ザ・チェイス

脚本:テリー・ネイション
監督:リチャード・マーティン

時空間を駆け巡って大冒険!

1.死刑執行者:1965年5月22日
2.時間の死:1965年5月29日
3.永遠の飛行:1965年6月5日
4.恐怖への旅:1965年6月12日
5.ドクター・フーの死:1965年6月19日
6.決意の惑星:1965年6月26日

ダーレックが独自のタイムマシンを作ることに成功し、ターディスの追跡を始める。ダーレックの目的はただ一つ……ドクター、イアン、バーバラとヴィッキーを捕まえ、殺すことにある。かくして時空を駆け巡る壮大な追いかけごっこが始まった。タイムトラベラーたちは砂漠の惑星、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビル、メリー・セレステ号、お化け屋敷など、様々な場所を訪れたあと、惑星メカナスに行き着く。この星はロボットのメカノイドによって支配されていた……。

この物語では大人気のダーレックが再登場しますが、これは前の『ダーレックの地球侵略』とはかなり趣を異にします。ターディスとダレックが時空間を縦横無尽に駆け巡り、追いかけごっこをするという痛快な物語なのです。毎回舞台が変わり、快調なテンポで物語が進みます。部分的にコメディ仕立てになっており、それがSFとミックスされているので娯楽性はバツグン!

■さようなら、イアンとバーバラ!

この物語の最後で、イアンとバーバラはダレックのタイムマシンを利用して自分たちの時代に戻ることになりました。ドクターは二人と別れたくないので、「ダレックのタイムマシンは危険だ」と言って二人の頼みを拒否するのですが、ヴィッキーに説得されて不承不承タイムマシンを60年代のロンドンにセットしてあげたのでした。二人のあとを受けて、宇宙飛行士のスティーブン・テイラーが新たにコンパニオンとして加わります。

上記の『宇宙博物館』とセットで英語版のDVDが発売されています。

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◆新コンパニオン紹介

●スティーブン・テイラー
スティーブンは未来からやってきた宇宙船のパイロット。惑星メカナスに不時着し、救援を待っていたときドクターに出会い、ターディスの一員になることを決意しました。彼は現実的で地に足がついた男。頑固で議論好きな行動派です。若さと体力を発揮してドクターを助けます。

スティーブンを演じたのはピーター・パーヴィス。彼は上記の『ザ・チェイス』で三枚目の端役を演じ、その演技が認められて、イアンの後任者として抜擢されました。彼は1965年から1966年の6月までドクターのコンパニオンを務めました。


17.タイム・メドラー

脚本:デニス・スプーナー
監督:ダグラス・カムフィールド

ドクターの同郷人はとんだ食わせ者

1.監視者:1965年7月3日
2.おせっかいな僧侶:1965年7月10日
3.知恵の対決:1965年7月17日
4.チェックメート:1965年7月24日

ドクター、ヴィッキーとスティーブンは1066年のイギリスにやってくる。この年、ヘースティングスの戦いがおこなわれた(ヘースティングスはイングランド南東部の港市で、この年、ウィリアム征服王がこの付近で英国のハロルド王を討った)。ここにはメドリング・モンク(おせっかいな僧侶)がいた。モンクはドクターと同じ星からやってきたタイムトラベラーで、ハロルド王に最新鋭の武器を提供することで、ウィリアム征服王を負かし、戦いの結果を変えようとしていたのだ。そんなことを許そうものなら地球の未来そのものが変わり、取り返しのつかない事態になってしまう。そこでドクターとふたりのコンパニオンはモンクのたくらみを阻止することを決意する。

歴史ものとSFを組み合わせた軽いコメディ・タッチの作品がシーズン2の最後を飾りました。ここで注目されるのは、モンクがドクターと同じ星からやってきたこと。ドクターの同郷人が初めて登場したのです。いたずら者で無責任でずる賢いが、どこか憎めないモンクを演じたのは英国人コメディアン、ピーター・バターワース。

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