上の写真は1863年にゲティスバーグでリンカーンが演説したときのものですが、そこに子供のころのアンドリュー・バシャーゴ氏(ワシントン在住の弁護士)が写っています。この驚異の写真についてバシャーゴさんが説明します。


Q.ゲティスバーグのことについて話しましょう。驚くべき写真を見せていただきましたが、これについて説明してください。なぜあなたはゲティスバーグに送られたのですか?

A.これは1972年の春に起こりました。私は、スターリング・コルゲート博士(ニューメキシコ科学技術大学の学長)の指示を受けて、ニュージャージーのイースト・ハノーバーにあるタイムラボに行きました。コルゲート博士は「プラズマ・コンサインメント」という技術を開発した人です。タイムトラベラーは半透明の部屋の中に入り、プラズマの雲の中に歩いていきます。実のところ、この雲はワームホールで、過去の場所につながっています。

なぜ私がゲティスバーグに行ったかというと、タイムトラベル実験で優秀な成績をおさめたからです。一種のごほうびだったのです。コルゲート博士と父は、私に、「ゲティスバーグでのリンカーンの演説を見に行きたいか?」と尋ねました。ふたりは私が喜ぶだろうと思っていたのです。でも私は、歴史の授業で見たリンカーンの肖像画を思い出し、気が進みませんでした。リンカーンが黒のスーツを着たチンパンジーのように見えたので、本物のリンカーンを見るのが怖かったのです。それで断ったのですが、コルゲート博士は父に「2週間後にもう一度、行きたいかどうかアンディに尋ねてみよう」と言いました。2週間後、私は父の運転する車に乗って再びイースト・ハノーバーのタイムラボに行き、同じ質問を受けました。私は父を喜ばせるために、「うん、ゲティスバーグの演説を見に行きたい」と答えました。

ヴァレリーという名の女性が衣装の面倒を見てくれました。私は南北戦争時代のラッパ吹きの少年の衣装に身を包みました。「プラズマ・コンサインメント室」に入る前に、父からガリ版刷りの1863年のゲティスバーグの地図を渡されました。ゲティスバーグの中心を南北に貫く幹線道路があり、そこから北西に向かって別の道が分かれて伸びているので、その道のそばに私を送ると言われました。到着したら、ゲティスバーグがどの方角にあるかを通行人に尋ね、街まで歩いていけと指示されました。

準備の整った私は「プラズマ・コンサインメント室」の中に入り、プラズマの雲の中に歩いていきました。そこは過酷な環境で、到着するまでに、帽子が飛ばされ、靴一足と片方の靴下をなくしてしまいました。

こうして目的地に到着したのですが、当地はオゾンの匂いが漂っていました。私は秋の冷たい空気に反応して熱っぽくなりました。そのとき私は片足が裸足だったので、トレーニングで習ったことを思い出し、もう片方の足の靴下を脱いで、藪(やぶ)の中に捨てました。なぜなら、片足だけ靴下をはいているよりは、両足とも裸足でいるほうが怪しまれないだろうと思ったのです。

そこにやつれた10代の少年兵士が道端を歩いてきたので、父から教えられた通り、「おい友よ、ゲティスバーグはどっち?」と聞きました。その兵士は肩をすくめ、私が歩いている方向を指さしました。私は農家を横目に見ながら20分ほど歩いていきました。秋の空気が冷たかったので、私はガタガタ震えていました。

街に到着したのですが、そこは繁華街という感じではなく、必要最低限の施設しかありませんでした。そのとき私はラッパ吹き少年用のメリヤスのセーターしか着ていなかったので、暖かい服を手に入れる必要を感じました。このままの状態で演説を聞くことは不可能だと思ったのです。

Q.現代に戻されるまで、時間的にどのくらい、そこにいる予定だったのですか?

A.ゲティスバーグの演説を聞ける程度の時間しか与えられていなかったので、せいぜい数時間でしょうか。ちなみに、1972年には、タイムトラベルの技術がかなり発達していたので、関係者はラボで私の状況を観察することができました。

私は商店街の前にある木製の歩道に上がり、衣料品店の中を覗き込みました。南北戦争時代に、この種の店では、靴や、帽子や、クラバットや、杖や、手袋を販売していました。店の中にいた70歳くらいの男性がびっこを引きながら私に近づいてきました。彼は私に「坊や、坊や、この寒いのにそんな格好をしてたら風邪をひいちゃうぞ」と言いました。

私は、南北戦争時代の写真を研究していたので、その老人がゲティスバーグの靴屋のジョン・ランス・バーンズであることに気づきました。バーンズがまだ少年だった1812年に、彼は自ら志願して軍隊に入りました。1867年の7月、戦争がゲティスバーグまで広がったとき、彼は北軍の狙撃手として参戦し、戦場で腰を撃たれました。そして彼は南部連合に降伏し、北軍に戻されたあと、解雇され、衣料品店を始めました。

彼は私の健康を心配して、店の奥にある倉庫に連れて行ってくれました。そこにはいくつかの棚が取り付けられており、そこに民間人用の中古靴が並べられていました。彼は大人用の茶色の靴を取りあげ、私にはかせました。その靴は子供の私には大きすぎたので、隙間に梱包紙が詰め込まれました。そして彼は約40着あった軍服の中から、紺色のウィンター・パーカーを取り出し、着せてくれました。それは私にピッタリ合いました。そして彼は私の頭に帽子をかぶせ、微笑んで、「坊や、もう行かなくてはならん。リンカーン大統領がやってくるので、ぜひともお目にかかりたいのでね」と言いました。

彼はびっこを引きながら店から出ていき、私は彼のあとに従いました。演説会場には高座が特設されており、10〜15人の人々が集まっていました。その高座は木製で、幅12メートル、縦3〜4メートル、高さは1メートルほどあり、赤と白の布が周りにかけられていました。手すりや天井や柱はありませんでした。私は、せっかく演説を見にきたのだから、一番前に行かなくては損だと思い、そこに歩いていきました。左手を見たら、何とそこにペンシルバニアの農夫に変装した父がいました!

Q.お父様もそこに行ったということですね?

A.そうです。父は私よりも数年早く、1967年にゲティスバーグにタイムトラベルしたのです。

Q.お父様はあなたを探していたのですか?

A.いいえ、その時点で、父は私が将来ゲティスバーグに行くことを知りませんでした。私は父を見て、「お父さん、こんなところで何をしているの?」と尋ねました。父は私を見て、「俺はお前の父親ではない。勘違いだ」と言いました。そのときの父の目には、私は数年、年をとっているように見えたし、周囲の注意を引いて怪しまれたくもなかったので、父親であることを認めないほうがいいと思ったのでしょう。

私は父に他人扱いされて当惑したので、その場を離れて高座の左側に身を移しました。そこでは晴れ着に身を包んだふたりの若い女性が扇で顔を隠しながら、私の噂話をしていました。彼女たちはきっと私のことを、戦場でものを漁るカーペットバッガー(南部に移住した北部人)か孤児だと思ったのでしょう。ふたりが私に注意を払っていたことは確かです。

「タイムトラベルしている最中に捕まったら、現代に戻りにくくなる」と教えられていたので、私は別の場所に移動することにしました。そこにはふたりの北軍の兵士がいて、「お前はどの連隊に属しているのだ? 露営地はどこにある?」と尋問されました。私が「露営地とはどういう意味ですか?」と尋ねたら、ふたりの兵士は狂ったように笑いだしました。これ以上詮索されて問題になったらまずいので、私は高座から降り、そこから斜め方向に200歩ほど歩いていきました。

そのとき私は大人用の靴をはいており、人目を引きがちだったので、それをごまかすために、左足を前に向け、右足を横に向けました。正にそのとき問題の写真が撮られたのです。この写真は「ジョセフィン・カーヴ・イメージ」という名で知られています。

Q.どうやってその写真を見つけたのですか?

A.1972年の11月、私たち一家はニュージャージーに住んでいました。私はこの写真を現代の写真雑誌の中で見つけました。多分、『ライフ』誌だったと思いますが、ひょっとしたら『ルック』か『ニューヨーク・タイムズ』紙の日曜版だったかもしれません。隣人が母に何冊かの雑誌をくれたのです。私は姉と一緒に家の外でこれらの雑誌を見ていました。それらの雑誌の一冊にこの写真が掲載されていました。私は「なんということだ! 自分が写っている」と思いました。

その日は父が家にいたので、多分、土曜日か日曜日だったのでしょう。私は家の中に入り、新聞を読んでいる父に向かって、「お父さん、これを見て。ゲティスバーグに行ったときの僕が写っているよ」と言いました。父は「そうだな」と答えました。「これは重大事だよね?」と尋ねたら、父は「そうだな。だが誰にも話すんじゃないぞ」と言いました。

モンロー研究所のヘミシンクCD!!

・何か忘れましたけど、どこかの記事でアメリカが火星にテレポート装置ですでに人間を送り込んでるとか聞きましたが時間移動だけじゃなく惑星間移動とか、もう実用化されてたとしたら権力者や大金持ちとか汚れた地球を捨てて外宇宙に逃げ出しそうですね

殷狼さん(2014年1月20日)

・殷狼さん、正にバシャーゴさんはそのテレポート装置で火星に行ったことがあるそうです! その時の話をこのサイトでまたご紹介しようと思います。

時間旅行(2014年1月20日)


・タイムトラベル(パラレルワールド)がここまで完成していたとすると、今はどうなっているのだろうか。前後移動と共に並行移動もしているに違い無いですね。

イヴァソヌールさん(2013年7月31日)


・以前 南北戦争時代から現在にタイムスリップしてきたという、アメリカン人の子供の兄弟がいた。彼らは当時のコインを持っていて、当時の服装をしていて、また、当時の記憶について歴史的に極めて正確だった。どなた詳しく教えてくださる方がいたら、お願いします。

Desler Basileusさん(2013年7月30日)


・続きをありがとうございます。すみません好奇心をそそられたので他のサイトでのアンドリュー氏のタイムトラベルレポも読みました。すごく背筋が寒かったです。もしかしたら、側に未来人や過去人がいて観察されてるのでは...はたして今のタイムラインは本来歩むべきラインなのだろうか? 知らないうちに別のタイムライン上を歩かされているのでは? という気分になりました。ネガティブですいません。ところで第三弾はあるのですか?

11月のギムナジュウムさん

・インタビューの中で彼がフィラデルフィア実験について語っていましたので、このくだりを記事にしました。ここをクリックしてください。。 - 時間旅行

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