

シカゴ・カブス
シカゴ・カブスは、アメリカのメジャーリーグベースボールに所属するプロ野球チームです。このチームは、メジャーリーグ黎明期は、ワールドシリーズ優勝2回を誇る強豪だったのですが、1945年に「ヤギの呪い」をかけられて以来、スランプに陥り、それ以降71年にわたりワールドシリーズで優勝を果たすことができませんでした。
ワールドシリーズ:野球のメジャーリーグベースボールにおける優勝決定戦。毎年レギュラーシーズン終了後の10月に、ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれの優勝チームどうしが戦い、その年の王座を争う。 - ウィキペディアより
ヤギの呪いとは?
1945年、カブスはワールドシリーズ出場を果たしました。このシリーズで、カブスは2勝1敗とリードして第4戦を迎えたのですが、この試合に、地元バーの店主で、カブスの熱狂的ファンであるビリー・サイアニスがペットのヤギをつれて入場しようとしたところ、球団側がヤギの臭いを理由に入場を拒否、サイアニスとヤギは球場から追い出されてしまいました。激怒したサイアニスは「ヤギの入場が許されるまで、カブスは二度とワールドシリーズに勝てない」と宣言し、球場をあとにしました。

果たしてカブスはこのシリーズで3勝4敗で敗れ去り、それ以降、ワールドシリーズで優勝することはおろか、ワールドシリーズに出場することさえままならず、「ヤギの呪い」と呼ばれました。しかし、2016年のワールドシリーズで晴れて優勝を果たし、71年の時を経て、「呪い」は解かれることとなりました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』がカブスの優勝を予言
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)で、主人公のマーティ(マイケル・J・フォックス)が2015年にタイムトラベルした際、「カブスが4連勝してワールドシリーズ制覇」というニュースが流れる場面があります。
実際には、カブスは(2015年ではなく)2016年にワールドシリーズへの出場を成し遂げ、108年ぶりに3連勝でワールドシリーズを制覇しました。つまり、映画の予想は一年ずれていたことになります。残念!
しかし、映画とは別に、カブスが2016年に優勝することを1993年に予言した高校生がいます。そして、その証拠も残っています。
高校生がカブスの優勝を予言
1993年のことです。当時、カリフォルニア州にあるミッションビエホ高校の三年生だったマイケル・リーさんは、卒業アルバムにメッセージを寄稿するよう頼まれました。でも、適当な言葉が思い浮かばなかったので、メッセージの代わりにプロ野球に関する予言を載せることにしました。マイケルさんの予言は次のとおりです。「シカゴ・カブスは2016年のワールドチャンピオンになるだろう。この予言をしたのは僕が最初だからね。」

マイケルさんの予言通り、カブスは2016年のワールドシリーズで優勝しました。マイケルさんは子供のころに見た予知夢に基づいて、この予言をしたと言います。CNNのインタビューに応え、マイケルさんは次のようにコメントしています。
「子供のころ、カブスが2016年に優勝するのを夢で見たんです。それはとても鮮明な夢でした。だから高校生になるまで忘れなかったんです。」