インドの行商人

このできごとは、数か月前に僕がインドに滞在していた時に起きました。それ以来、頭からこのできごとを振り払うことができません。

当時、元ガールフレンドと一緒に旅行をしていたのですが、途中で喧嘩をしてしまい、別れることになりました。僕は滞在していたホテルから出て、数キロメートル先にある別の宿泊所に泊まることになりました。

一週間後に僕たちは仲直りをし、またつきあうようになりました。それから数日後、二人で中心街を散歩していました。夜だったので営業している店は数えるほどしかありませんでした。

そんな中、行商人の前を通り過ぎようとした時、藪から棒に彼がこう話しかけてきたのです。「オーストラリア人のガールフレンドとはヨリを戻したんだね?」と! 彼とは初対面だったので、不意をつかれた僕は「えっ?」とつぶやきました。

彼はトランス状態にあったようで、目はどんよりとしていました。なぜ僕の私生活にそれほど詳しいのか尋ねたら、正気に戻ったらしく、「あなたの顔を見たら、そう言いたくなった」と答えただけで、ソワソワした態度を見せるようになりました。

ガールフレンドに尋ねたら、彼に話をしたことは一度もないと。その通りは何百人もの人々が連日行きかうところで、赤の他人が僕の私生活について知ることはおよそ不可能だったのです。


神出鬼没のコーヒーカップ

僕は27歳の男子です。ある日、自宅でバーチャルリアリティのゲームをして遊んでいました。ゲームの合間にコーヒーをすすっていました。

ゲームが一段落したので、またコーヒーを飲もうと、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけたまま手を伸ばしました。机の上にコーヒーカップを置いたはずなのですが、手ごたえがありません。

ひょっとしてカップを落としちゃった? 僕は慌ててHMDを取り外し、机の上、机の下、果ては部屋中を探し回ったのですが、カップもコーヒーも見当たりません。

それから約1週間後、トイレで用を足しながら携帯で友達とだべっていました。そんな中、コーヒーカップが不可解に消えたこと、そしてお気に入りのカップがなくなってしまって残念だということを友達に話しました。

その時、あたかも僕の言葉に反応したかのように、洗濯機の上にカップが現れたのです! カップは洗濯槽に向かって傾いており、今にも落ちそうな状態でした。

僕は猫を飼っていますが、猫がコーヒーを飲むことはないと思うし、特定の物に限り一週間分の記憶を失うなどということはあり得ないはずです。


突然大木が出現

ある日、私は父の運転する車に乗って職場に向かっていました。そんな中、角を曲がったら、そこに今まで見たことのない大木が生えていたのです。

父にそのことを指摘したら、大木はずっとそこにあると主張したので、私は顔から血の気が引くまで反論しました。

私はこの街にかれこれ13年ほど住んでいます。かなり注意深い性格で、このあたりの事情には通じているつもりです。これほど大きな木を見過ごすはずがありません。一夜にして大木が出現したことに当惑するばかりです。


存在しない川を発見

僕はメキシコの田舎に住んでいます。子供のころ、それまでに見たことのない川を見つけました。水がきれいで、家族でピクニックするのに最適の場所でした。

その川に至る道がありました。多分、長年にわたり多くの人々が行き来した結果、自然に道ができたのでしょう。比較的我が家に近かったので、大喜びで母にそのことを伝えました。

早速河原に行き、水浴びや食事を楽しもうということになり、家族で外出しました。川に至る道は石だらけで、サンダルや裸足では歩きにくかったです。

川の近くまでやってきた時、僕は唖然として立ち止まりました。さっきまでは確かにあった、柵の出入り口がなかったのです。

結局、川は見つからず、僕は家族の中でウソつきのようになってしまいました(失笑)!


戻ってきたビデオカメラ

二年前のこと。私は夫の誕生日にビデオカメラをプレゼントしました。当時、ディズニーランドやその周辺の観光地に休暇旅行に出かけることになっていたので、記念撮影をしようと思ったのです。

旅行の間中、夫は撮影に励みました。最後の目的地に行く前に、カメラは機内持ち込み用バッグに詰められました。ところが、そのバッグが大きすぎるということで、機内持ち込みが禁止され(それまでは大丈夫だったのに)、預け入れ荷物扱いになりました。

空港に到着後、待てど暮らせどビデオカメラの入ったカバンが出てきません。結局、そのカバンは別の空港に送られたことが判明、航空会社はその荷物を自宅に送ることを約束しました。

数日後に荷物が配達されたのですが、それはメチャメチャな状態でした。中はすっかり荒らされており、ビデオカメラと宝石の入った袋がなくなっていたのです。

その後、旅の思い出を収めた動画をなくして残念だと、頻繁に話し合ったものです。夫には別のビデオカメラを買ってあげようと思ったのですが、結局それは実現しませんでした。

それから二年後のある日、夫と私は自宅にいました。そんな中、夫から呼ばれたので、私は寝室に向かいました。夫はベッドの上に置いてあるものを指さしながら、「説明してくれ!」と言いました。そこにあったのはビデオカメラでした!!

夫の話によると、リモコンを取り出すためにベッド脇のナイトテーブルの引き出しを開けたら、そこにビデオカメラが入っていたというのです。

それはケースに入っており、新品に見え、充電もされていました。中には私たちの旅を記録したSDカードがちゃんと入っていました。

説明不可能なできごとです。いまだに私は宝石を入れた袋が出てくるのを待っています。

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