

友達の服が消失
数日前、友人たちとともに海に行った。ある夜、みんなで素っ裸で泳ごうということになり、海辺に向かった。だが僕は寒かったので、岸に残ることにした。
友人たちは一人を除いて全員、服を脱ぎ捨て、海に入っていった。それから数分後に残りの一人も服を脱いで海に向かった。そんなわけで僕は彼らの服を見張る役を務める羽目になった。
友人たちが泳いでいる間、脱ぎ捨てられた服のそばにずっと立っていたのだが、一度だけその場を離れたことがある。二、三歩前に進んで、彼らが泳いでいる姿を写真に収めたのだ。その後、すぐに元の場所に戻った。
しばらくしてから、最後に海に入った男が戻ってきた。ところが彼の服が見当たらない。二人して懐中電灯を照らしてそこらじゅうを探し回った。その後、残りの友人たちが戻ってきて捜索に加わったのだが、結局服は見つからなかった。
その時、海にいたのは僕たちだけ。もし誰かがそばを通り過ぎたら、気づいていたはず。誰かのいたずらでもないだろう。というのも、服をなくした男は、最後に海に入り、最初に戻ってきたのだから。その間、僕がずっと見張っていった。
本当に不思議なできごとだ。ちっともつじつまを合わせることができない。
ドーナツ
昨夜、自室で眠りに落ちようとしていた時、母が部屋に入ってきて、僕のためにドーナツを買ってきたと言いました。その時は疲れていて食欲がなかったので、翌朝に食べると言ったら、母は「分かった。チョコレート・ドーナツを一個、袋の中に入れてテーブルの上に置いてあるからね」と言って出ていきました。翌朝、起きてシャワーを浴び、歯を磨いて、彼女の家に行こうとしたら、テーブルの上にドーナツの入った袋が置いてあるのが目にとまりました。その日は彼女の誕生日だったので、ドーナツを二人で分けて食べようと思い、袋を取り上げ、車に入れて、彼女の家に向かいました。
到着後、「バースデードーナツを持ってきたよ。分けて食べよう」と彼女に袋を手渡しました。彼女は袋を開けて「あれ、ドーナツが三つ入ってるよ」と。袋の中にはチョコドーナツが二つ、ねじりドーナツが一つ入っていました。それでチョコドーナツを二人で一つずつ食べました。
彼女も僕もねじりドーナツというものをそれまで見たことがなかったので、母に電話して三つ目のドーナツについて尋ねました。質問をしたとたん、母は「三つ目のドーナツってどういうこと? 袋の中にはチョコドーナツが一個しか入ってなかったよ」と。
袋の中にチョコドーナツが二個、名称不明のドーナツが一個入っていたと伝えたら、母は「ドーナツは二個しか買わなかったよ。一個はチョコドーナツで、もう一個はねじりドーナツ。ねじりドーナツは私が食べて、チョコドーナツはお前のためにとっておいたの」と。
昨夜から翌朝にかけて、家の中にいたのは母と僕だけだったので、誰も袋に触っていないはず。母がテーブルの上に袋を置いた時、その中にはチョコドーナツが一個しか入っていなかったのに、彼女の家に持っていったら、ドーナツは三つに増えていたのです!
パイナップルの缶詰
今日はずっと自宅にいました。昼食時に台所の戸棚を開けたら、パイナップルの缶詰が少なくとも8個、ずらりと並べられていました。夕食の後、デザートにパイナップルでも食べようと思って戸棚を開けたら、中は空っぽで缶詰は一つもありませんでした!
ちなみに、家族が缶詰を別の場所に移したとか、泥棒に盗まれたとかいった可能性はありません。その日、家にいたのは僕一人だけで、家には鍵がかかっていたからです。
級友の死を予知
ある朝、登校したとたん、私の知っている人が亡くなったことを直感しました。友達にそう話したのですが、信じてもらえませんでした。そうしたら校内放送が流れ、すべての先生が図書室に行くよう指示がありました。
その後、一時間目の授業の時に、一人の生徒が亡くなったことを先生から知らされました。私が密かに思いを寄せていた男子が亡くなったのです。
それから数週間後、私は自宅で訳もなく泣いていました。悲しかったのではありません。傷つけられたという思いに圧倒されたのです。
その翌日、四人の級友が交通事故で亡くなったことを知りました。でも、奇妙なことに、その子たちは私の知り合いではありませんでした。
異世界に通じた映画館
これは僕が15歳か16歳の時に友達と体験したできごとです。友達は14歳でした。当時、僕たちは『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)を見るために映画館に行きました。指定された映写室に足を踏み入れたら、違う映画を上映しており、客席は観客で埋まっていました。
僕たちは「ヤバい! 違う映写室に入っちゃったよ」と思いながら外に出ました。でも、外に出て映写室の番号を確認したら、そこでよかったのです。変なの!
僕たちは廊下の壁に寄りかかり、現在上映中の映画が終わるのを待つことにしました。そのうちに、150人はいたと思われる観客がどっと出てくるはず。この間、何人かの観客がその映写室に入っていったのですが、出てくる人は一人もいません。
どうも様子がおかしいので、もう一度その映写室に足を踏み入れました。そして僕たちは……目を白黒! 先ほど見かけた多数の人々はすっかり消え失せていたのです。僕たちが待っている間に入っていった人たちは思い思いの席に陣取っていました。
それだけではありません。室内の様子も変わっていました。前に入った時よりもずっと狭く、スクリーンも小さくなっていました。