さっきまで明るかった空に星が

子供の頃、山の中で栗の木を見つけた。里で作る立派な栗ではなく、親指の頭ほどの小さな栗。

うちの地方では柴栗とよんでいた。小粒だが味が濃く美味しい。山に行く時はナイロン袋を持参する私は夢中で栗を拾った。

山菜採り好きなら分かると思うが、採集というのは、ついつい真剣になる。すぐに袋は一杯、ポケットまで膨れあがった。

そこで帰ろうと立ち上がると、さっきまで明るかった空に星が出ていた。家から20分かからぬ場所に昼飯を食べてすぐにきたのだ。

絶対ありえない。しかし、山では時々こんなことがあるから不思議だ。

出典


チェリートマト

二、三日前のこと。お腹が空いたので台所へ。冷蔵庫の中を見たらサラダが入っていました。最近レストランに行った時、サラダを食べ残したので、持ち帰り用の容器に詰めてもらったのです。

テーブルに座って容器のふたを開けました。普通のサラダ用食材の上にチェリートマトが4つ乗っていました。チェリートマトは好物なのですが、サラダと一緒に食べるのは好まないので、トマトだけを取り上げて口に放り込みました。その時、携帯が鳴りました。友達からテキストメッセージが送られてきたのです。

携帯を取り上げ、メッセージを返信した後、サラダに目を移したら、何とそこには食べ終えたはずのチェリートマトが4つ!

テキストメッセージを受ける前に、四つのトマトをすべて食べたことを確かに覚えていたのです。友達にこのことを話したら、信じてもらえず、からかわれました。

新たに出現したトマトは食べてしまいましたが、なんだか気味が悪かったので、サラダは捨ててしまいました。


消えたパスタ

これは私がつい先ほど体験したできごとです。

パスタ料理を作り、皿に盛って、居間のテーブルの上に置きました。その後、フォークをとってくるために台所に戻りました。フォークを皿の横に置き、携帯電話をとってくるために、また台所に。居間に戻ってきたら、料理を盛った皿も、フォークも消えてなくなっていました。

料理の匂いは漂っていたのに、パスタは影も形もありませんでした。床に落ちたわけではありません。その時、私は一人だけだったので、誰かが持っていったということはあり得ません。ペットは飼っていません。

丸々二分間に渡りテーブルを呆然と見つめながら、一体どこに行ってしまったのか頭をひねるばかりでした。


自分自身を尾行した男

このできごとが起きたのは、僕が18歳の時でした。

ある日、ドライブの途中に何気なく隣の車に目をやりました。そのとたん、後部座席に座っていた男に目を引かれました。その男は……自分自身だったのです!?

運転席と助手席に座っていたのは高齢者のカップルでした(祖父母?)。でも、後部座席にいたのは紛れもなく僕自身だったのです。それ以外に説明のしようがありませんでした。同じ体格と髪型、同じような服装、同じ顔ひげ……。

あまりにも強烈な印象を受けたので、その人たちを尾行せずにはいられませんでした。近くに湖があったため、三人はその近くに停車しました。僕は三人に気づかれないよう注意しながら、もう少し先にある駐車場に車を停めました。

ゆっくりとした足取りで三人の後をつけていきました。彼の歩幅といい、歩く時の姿勢といい、僕とまったく同じ!

三人に50pほどまで近づいた時、その男性が少し横を向いたので、顔をよく見ることができました。双子と思えるほどそっくりでした!

この世には自分に似た人がいると言われていますが、彼はそっくりさんどころの騒ぎではなく、まさに自分のドッペルゲンガーのようでした。

それから数秒後に僕はパニくり、急いでその場から立ち去りました。


悪夢

およそ二年前に悪夢を見ました。この夢を思い出すたびに背筋が寒くなります。

私の寝室は二階にあり、我が家の庭に面しています。なので窓から外を見ると、庭全体を一望できます。

夢の中で私は物音を耳にし、目を覚ましました(←夢の中で目を覚ました)。そこでカーテンをちょっと動かして外を見たら、暗闇に包まれた庭で一人の男が歩き回っているいる姿が見えたんです。

その男は庭のテーブルに向かって歩いていきました。テーブルの上には家の鍵が。男は鍵を取り上げ、勝手口に歩いていき、ドアを開けようとしたのです。

この時点で私は震えあがり、目を覚ましました(←今度は本当に目を覚ました)。ところが、再び眠りについたら、同じ夢を見ることになってしまったのです。今回も男が家に入ろうとしている時に目を覚ましました。こうして私は同じ悪夢を繰り返し見る羽目になりました。

翌朝、一階に下りていき、家族と朝食をとりながら悪夢の話をしたら、母がショックを受けたような表情を浮かべ、こう言ったんです。

「今朝、犬を散歩につれていくために家の鍵を探し回ったの。結局、庭のテーブルの上に鍵があったのよ。」

当然のことながら、私はビビりまくりました。時おり、こんな考えが頭に浮かびます。「あの男は実際に庭にいて、我が家に侵入しようとしていたのではないか」と……。

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