これは日本のスワンさんの体験談です。ご投稿ありがとうございました!
6年前、不思議な体験をしました。
その日は車を新しく買い替えた記念に近くの山間部まで夫とドライブに出掛けた時の事です。過去にも何度か行った事もあり、ドライブコースとしては慣れた道でした。
瀬戸内沿岸、四月初旬。すっかり春らしく暖かくなっていて天気予報では山間部では小雨かも。でした。天気予報も確かめて薄着で出掛けたのを覚えています。半分くらいまで来て、どこでどう迷ったのか、いつもとは違ったルートを走っている事に気がつきましたがナビも設定している事だし目的地に向かっている事は確かなので気にもせず走り続けました。
山道に入った頃には他の車の往来もなくなり私達の車だけでした。すると前方から荷台に雪をどっさり積んだ軽トラが通り過ぎ、私と夫は「(笑)こんなに暖かい春だというのに大袈裟なんじゃないの?一体あの車どこからやって来たのよ(大爆笑)」って感じでした。
それから、わずか2、3分後。小雪がチラチラと降り始めたかと思うと目の前に白銀の世界が突如として現れ一瞬にして冬景色と化したのです。
天まで突き抜けてゆきそうな壮大な樹氷。キラキラと光り輝く宝石を散りばめた様な氷の破片?が空中を舞い、まるで、幻想の中にでもいるかの様でした。あまりの美しさに酔いしれながら白銀の森の中を通り抜けるとやがて見覚えのある街に辿り着き安堵しました。
この街にしては珍しく雪が降っていて「春でも雪が降る事ってあるのねぇ」と思った瞬間、尋常とは思えない猛吹雪と暗闇に襲われ、必死で助けを求めながら車を走らせました。(車が雪で押し潰されるかも)マジでそう思いました。すると向こうにトンネルが見えてきてそのトンネルを出ると驚きました。わずか3~4分くらいの短いトンネルを抜けただけだというのに、、、、
そこには春爛漫の世界が、、、
雪の降った形跡は微塵もなく、何事も無かったかの様に。どの民家にも鮮やかな色した春の花が庭中にいっぱい。桜も咲いていました。春の暖かい陽光が射していてまるで私達を祝福してくれているかの様でした。その日は夫の誕生日でした。
あれから九州に移住し今年の冬は例年になく、たくさんの雪が降り積もりすっかり忘れていたあの日の事を思い出しました。


スワン
コメントありがとうございます。投稿者本人です。私は普段から表現力がなくて誤解されるのが怖くて細かい事にタッチ出来なくてその点を最初にお断りして回答出来る範囲内でお答えさせて下さいね。
私は運転出来ないのでドライバーは夫でした。暖房つけていたのか、スリップしなかったのか夫はそのことには全く触れようとしないので確認できなくてごめんなさい。暖房はつけていたと思います。夫は温度設定に細かい人なので。寒さとかスリップして危険だとかの意識がどこかに飛んでしまって私の脳裏には只々美しいしかインプットされませんでした。
こんな異常事態で何故、誰かに連絡しなかったのか、確かに今なら普通にそう思えるのですが、その時は二人してとにかく必死で祈りながら走り続ける事しかできなかったのです。祈りで解決するっていうか、、、自分でもよく説明できなくてすみません。ありがとうございました。
