製作: 日本放送協会(NHK)
原作:眉村卓『なぞの転校生』
脚本: 山根優一郎
音楽:池辺晋一郎
主演者: 高野浩幸、星野利晴、伊豆田依子
放送期間:1975年11月17日~12月3日
あらすじ
中学2年生・岩田広一(高野浩幸)は団地の隣りの空き部屋にいつのまにか少年(星野利晴)が住んでいるのに気づく。ある日、広一とその少年が乗り合わせたエレベーターが突然、停電で真っ暗になった。すると少年は異常なほど恐怖におののき、ポケットから取り出した光線銃のようなもので扉を溶かし始めた……。
翌日、その少年は広一のクラスに転校生・山根典夫として現れた。勉強もスポーツも万能の少年はやがてクラスの人気ものになっていくが、同時に彼の周りで不可解な事件が次々と起こっていく。
『なぞの転校生』は、学研(学習研究社)の雑誌『中学二年コース』と『中学三年コース』に、1965年から66年にかけて連載された眉村卓のSFジュブナイル小説。この作品は、連載終了後、1967年に発刊され、1975年にはNHK少年ドラマシリーズ枠でテレビドラマ化されました。これが好評だったので、1998年には小中和哉監督、新山千春主演で映画化、2014年にはテレビ東京「ドラマ24」でリメイクされました。
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このページで取り上げるマンデラ効果は、天の川銀河における地球の位置に関するものです。地球は天の川銀河の中心近くにあるオリオン腕に位置しているのですが、多くの人がこれとは異なる記憶を持っています。彼らの記憶によると、地球は銀河の端っこにある射手座腕に位置していたというのです。かく言う私も「地球は銀河系の端っこに位置している」と聞いた覚えがあります。
ドラマの中で、なぞの転校生・山根典夫は太陽について説明するよう教師から求められ、次のように説明します。
「……そして、銀河系の辺縁部、つまり中心より3.5万光年の距離に位置していて……」
つまり、地球は銀河系の端っこに位置していると山根は説明しているのです。下の動画で該当の場面を視聴することができます。4分50秒ごろから問題の場面が始まります。
地球が射手座腕(銀河の端っこ)に位置していたことを示す資料はこれだけではありません。なんと、NASA(アメリカ航空宇宙局)の資料に記録が残っています! 右の情報は NASA のアーカイブに記録されていたもので、左の情報は最新のものです。
このほかにも、アメリカの有名な科学者、故カール・セーガン博士と、ニール・デグラス・タイソン博士が「地球は射手座腕に位置している」と明言する動画も残っています。二人とも『コスモス』という宇宙の成り立ちを説くテレビの特別番組で進行役を務めた宇宙物理学の権威です。
なぜマンデラ効果という現象が起きているのかについては、いくつかの説がありますが、その中の一つは、私たちが知らず知らずのうちに一つの時間軸から別の時間軸に移動したということです(もしくは二つの時間軸が融合して一つになった)。『なぞの転校生』は次元間を行き来する「次元ジプシー」がテーマになっているので、このドラマの中にマンデラ効果の残留が見つかったことは当を得たことだと言えるでしょう。