"The American Wild West" by Jeff Sullivan (www.JeffSullivanPhotography.com) is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

この体験談はアメリカの女性、PMさんによって記されたものです。

二人のアメリカ人男性が1920年代にタイムスリップ?

PMさん談:これは数年前に起きたできごとです。私のフィアンセに代わってこの体験談を書き記しています。これまで彼はこの話を少しずつ小出しにして語ってくれたのですが、今夜は初めから順序だてて語ってもらいました。彼は作り話を考え出すような人ではないし、ウソをつく理由もありません。だからこそ私はこの話を不安と興奮が入り混じった気分で記しているのです。

フィアンセ談

「ある夜のこと、いとこの PJ(ピージェイ)と連れ立って、隣のカウンティ(郡:アメリカの行政区画)をドライブすることにした。PJ が運転手を務めた。俺もいとこも隣の郡のことを熟知していたわけではないが、何度かドライブしたことがあるし、ここに親戚が住んでいるんだよね。当時、俺は19歳で、PJ は20歳かそこらだった。俺たちは飲んで田舎道を走り回ることが大好きだったんだ。」

「ドライブしているうちに、昔かたぎの店に出くわした。俺たちが住んでいるバージニア州の田舎では、ひどく古ぼけた店を見かけることが珍しくない。この店の横の方で立ちションをした。その店は旧態依然としていたが、整理整頓は行き届いていた。時刻はたそがれ時……9時ごろだったと思う。店の前にはブランコが吊り下げられた小さなポーチ(屋根付き玄関)があり、大人たちがそこに腰を下ろしていた。彼らは20年代を思わせる服を着ていたが、そんなことはちっとも気にしなかった。店の外には昔ながらのガソリンポンプがあり、店の出入り口には網戸が取り付けられていた。」

「ガソリンポンプの脇に一人の青年がいた。歳のころは20代後半で、小綺麗な恰好をしていた。シルクハットをかぶり、その下の黒髪はきちんと分けられていた。ドレスシャツに蝶ネクタイを締め、えんじ色のサスペンダーとドレスシューズに身を固めた彼は、まるでイタリアのギャングのようだった。身長は180cmくらい。物静かだがとても友好的で、がっしりした体躯の持ち主だった。」

「その青年は店を閉める前に周囲の状況を点検していたのだ。少しおしゃべりを交わしたら、『店を閉めた後、飲みにいこうと思っている』とのことだったので『田舎道をドライブしてから一緒に飲まないか?』と誘ってみた。彼は俺たちの誘いに乗り、三人で車に乗り込んだ。その時点で彼はワインを飲んでいた。いとこも俺もこの辺りの道に全然詳しくなかったので、青年の指示に従って車を走らせた。その間に彼が持参したワインを飲んでみたのだが、その酒には独特の風味があり、俺の知る限りではそれ以降同じワインに巡り合っていない。」

「三人とも酔っぱらっていたのでおしゃべりに興じ、楽しい時間を過ごした。青年の話によると、あの店は家族が代々引き継いでいるものということだった。彼は沈着冷静で穏やかな性格の持ち主で、自分自身の家族を高評価していた。彼はドライブに誘われたことに感謝していた。というのも、酒を飲んでいることを家族に知られたくなかったからだ。家族に心配をかけたくなかったのだ。『誇り高きイタリア男』という感じの立派な青年だった。そのほかにもいろいろな話をしたが、酔っていたので詳細は覚えていない。ただ、現状に不満を抱いており、自分自身のためにも、家族のためにも、状況を改善したいと言っていたことを覚えている。」

「その話をしてから彼の様子が変わった。気が滅入ったようで、店に戻ってほしいと頼まれたので、彼の指図に従い、まったく違う道を通って店に戻った。一晩中走り回ったせいでガス欠寸前だったので、戻ったらガソリンを補給するつもりだった。到着後、寄っていくよう青年に誘われた。車から出た彼は、表玄関の鍵を中から開けるために、勝手口から店に入り、ドアを閉める音が聞こえた。」

「文字通り次の瞬間、辺りの様子が一変した。俺たちの目の前にあったのは完全に老朽化した店だった。店の周りには高い雑草が生い茂り、窓は割れており、非常に長い間廃棄されているように見えた。青年の姿はどこにも見当たらず、ガソリンポンプは壊れ、錆びついていた。だが、青年が持参していた茶色の紙袋はまだ後部座席に残っていた。」

「俺たちはマジびびった。何がどうなったのか訳が分からなかった。どうやって家に帰ったらいいのかも分からず、途方に暮れた。時刻は午前3時か4時だったと思う。この時点まで、すべてが普通の状況のように思えたんだ。ここまで行き当たりばったりで車を走らせたので現在地が不明だったのだが、とにかくガソリンスタンドを探そうということになった。」

「結局ガソリンスタンドが見つかり、何とか家に帰りつくことができた。今もなお俺はこのできごとにビビっている。母に話したら、その店には心当たりがあるとのことで、70年代に店じまいをしたとのことだった。いとこの PJ は長いこと錯乱状態にあったので、家族によって精神科病院に入れられそうになった。寝ることも食べることもできず、普通の生活を送ることができなかったんだ。今日に至るまで、俺はこのできごとを説明することができない。」

PMさん談

フィアンセがこの話をしている間、私はいろいろ質問をしました。道はどんな感じだったのか、その男の外見について詳しく説明して、等々。彼は私の質問に対して、すべて納得のいく答えを返してくれました。彼の話を聴きながら、ノートパソコンで検索をしました。「シルクハットとサスペンダーのファッションは何十年代に流行った?」などと打ち込んで調べているうちに、「1920年代の田舎の店」とか「20年代の道路」といったことを調べるようになっていました。

そんな中、とある写真(下の画像参照)に出くわしたので、店はこんな感じだったのかと質問したら、彼の様子が一変しました。彼は店の中に立っている男を見てショックを受けたのです。全身に鳥肌が立ったと言い、それを見せてくれました。「そいつだ。そいつに間違いない」と彼は断言しました。その写真は、カリフォルニアにある、果物を包装する会社のものでした。家族経営のこの会社は代々受け継がれていると記されていました。写真に映っている男性の名前はアレックス・サンバード。撮影時の年齢は27歳ぐらいだったと思われます。


image courtesy: Primavera

その夜、フィアンセは酔っぱらっていましたが、泥酔(でいすい)していたわけではないので、幻覚を見たということはないと思います。それにいとこの PJ が同じできごとを体験しました。ただ、PJ にはもはやこの話を持ち出すことができません。というのも、この話をしたら文字通り頭がおかしくなってしまうからです。奇妙なことは、この体験をしている間、全員がまったく自然に感じていたということです。


時間旅行追記:このできごとはアメリカのバージニア州で起きました。フィアンセの母親の話によると、この店は70年代に店じまいしたとのこと。そして、アレックス・サンバード氏が映っている写真は、カリフォルニア州にある果物を包装する会社のものです。なので、多分サンバード家は70年代にバージニアからカリフォルニアに移住したのだと思われます。

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