夕暮れ時に森の中を散歩していた女性が見たものとは……?
これは私がポートランド(米オレゴン州の都市)に住んでいた時に体験したできごとです。TVシリーズ『グリム』(おとぎ話を題材にしたアメリカのホラードラマ)をご存知でしょうか? ポートランドの森林公園はこのドラマのロケ地の一つでした。都市の中にありながら、人里離れたところに来たような気持ちになる、他に類を見ない公園なんです。
当時、私は訳もなく不安にさいなまれていたので、一人森の中を散歩して、「大丈夫、すべては丸く収まる」と自分に言い聞かせようとしたんです。
そんなわけで夕暮れ時に一人でハイキングに出かけました。愛犬は年老いていたので同伴しませんでした。かなりの距離を歩き、腰を下ろして一息ついた後、「暗くなってきたからそろそろ帰ろう」と立ち上がりました。この時点までに怪しいことは何一つ起きていませんでした。
車を停めてある場所まで、多分15〜30メートルの距離にさしかかったころ、立ち止まって林冠(高木の枝葉が生い茂った部分)の下に目をやったら、突然奇妙なものが姿を現し始めました。まるで異次元を覗き込んでいるような感じでした。そこに出現したのは街のような光景だったんです。古き良き時代の街のように見えました。そこには人がいました。というか、人ではなく、ホビット(J・R・R・トールキンの創作した架空世界、中つ国の種族)のような感じ。かといってホビットでもないというか。とても背が低く、男性は顔にたくさんの髭をたくわえ、女性は長いドレスを着ていました。人間の顔ではありませんでした。
私は信じがたいものを目にしてショックを受け、固まってしまいました。その時! 木々の下にいる生き物たちが私の存在に気づいたんです! 全員が一斉に私の方に目を向け、お互いに見つめ合うという状況になりました!
「どうしよう。どうすればいいの」とパニックに陥った私は、心の中で自分の守護天使に助けを求めました。次の瞬間、誰かが私の肩にそっと手を置き、体を自然歩道の方に向けて、「さあ、走りなさい」とばかりに背中を押してくれたんです。私は全速力で走り出しました。
もしそこにとどまっていたら、何か悪いことが私の身に起きたのでしょうか? それは私の知るところではありません。でも「彼らに歓迎されていない」と感じたことは確かです。「おい、ちょっと寄って一杯やっていきな」という感じではなく、「お前こんなとこで何をしている? なぜここにいる?」と問いかけているようでした。
私は異世界に行き当たったのでしょうか? ただでさえ森林公園は神秘的で魔法のような場所です。自然の中では次元と次元の境目が薄くなるような気がするんです。私たちの「現実」に似通った世界がたくさんあって、同時進行しているのではないかと思います。でも、それらの世界は重なっているので、そのほとんどが私たちの目に映らないのでは? ほんの時たま、次元と次元の間のベールが薄くなった時、異世界を垣間見れるのではないでしょうか?
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