これはイギリスの男性の体験談です。
僕は高校の最後の年に時間がゆがんだ体験をしました。
ある晩、僕は友達と中国料理のテイクアウェイ(持ち帰り用)の店にいました。その日の午後はずっとスケートボードをしていました。夜は友達の家でビデオを見るつもりだったけど、その前に夕食を仕入れようとしたんです。
ともかく、列に並んで順番を待っていたら、うしろのほうから僕の名前を呼ぶ声が聞こえました。振り返ったら、そこには見覚えのない女の子が立っていました。僕が混乱しているのを見て取ったのか、彼女はこう言いました。「覚えてる?私はアンナよ。先週の土曜日にジョンKの家で会ったじゃない?パーティーで?」
それでも彼女のことを思い出せなかったし、ジョンKという男も知りません。それで僕は彼女の気持ちを傷つけないよう気をつけながら、「別の誰かと勘違いしてるんじゃない?僕の弟もスケートボードをしてるし」と言いました。「そんなことないよ」と彼女は言い張ります。「クリス(僕の弟)のことは知ってる。あなたはジムでしょ」。
すっかり混乱した僕はアンナに別れを告げ、友達と一緒に家に向かいました。
次の土曜日、僕は駐車場で友達とスケートボードをしていました。弟と彼の友達も一緒でした。そこに弟がやってきて、「パーティーに行かない?」と言いました。僕たちは同意し、みんなで会場に向かいました。その途中、僕は誰のパーティーか弟に尋ねました。
「僕のクラスにいるジョンKだよ。兄貴はまだ会ったことないよ」。
その名前を聞いて、胃の中にアドレナリンが流れ込んだような変な気持ちになりましたが、それでも引き返すことなく歩いていきました。
家に到着してジョンKに会いましたが、彼はいいやつでした。そして女の子たちと一緒に座っていた子は、ほかならぬアンナだったのです。僕は近づいていってあいさつしましたが、彼女はポカンとした表情で僕を見つめるばかりでした。「僕はジム。先週の土曜日に中国料理店で会っただろ?」
「うーん、そんなことないと思うけど」と彼女は答えました。「別の子と勘違いしてるんじゃない?先週は旅行中だったし」。
それでもめげずにねばったら、彼女は「さっきジョンKの家で会ったと言ったよね。ここに来るのはこれが初めてだよ」と言いました。
「僕も初めてだよ」と力なく答え、この話はおしまいになりました。その後、彼女とは友達になりましたが、一度もこのことについて話し合ったことはありません。でも、彼女以外の人々にはよくこの話をしています。みんな、とても不思議な話ということで意見が一致します。
思い違いではないと思います。アンナと僕が中国料理店で初めて会ったときのことは友達が証言してくれるし、ジョンKの家で僕がアンナに「初めて」会ったとき、ジョンKと僕が初対面だったことは弟が証言してくれますから。
不気味ー!
