これはあるアメリカ人男性の体験談です。

アメリカ人の青年が道を歩いていた時、亡き父に生き写しの青年に遭遇! 話しかけたら……

2013年のこと。当時、僕は米ニューヨーク市にあるニューヨーク大学の2年生でした。元々ニューヨーク生まれなのですが、4歳の時に父が列車事故に巻き込まれ他界したので、フロリダに引っ越したんです。父もニューヨーク生まれで、一生ずっとこの都市に住んでいました。父は医師として成功し、エンパイアステートビル内の診療所で開業していました。自分にとってニューヨークは「僕の街」でした。なぜならそこは「父の街」だったからです。

さて、2013年11月のある日、ガールフレンドと一緒に大学の構外を歩いていた時、1人の男性が背後を歩いていることに気づきました。見覚えのある人だったので興味がわいてきました。振り返って視線を投げかけたら、何とその人、父に生き写しではありませんか!

身長170pぐらい、ハンサムで目がキラキラ光っていました。いでたちに時代遅れの感はあったのですが、その時は気づきもしませんでした。

歩を緩めたら、その人は僕が見ていることに気づき、じっと見つめ返しました。父に間違いありません!

「何か……?」

彼のそんな問いかけに対して、返す言葉が見つかりませんでした。何と切り出せばいいのでしょう? パパ? デイビッド? グリーンウォルドさん? そうだ! とりあえず名前を尋ねてみよう。

「デイビッドですが、何か……?」

デイビッドは父の名前に他なりません! これは勘違い? 頭がおかしくなっているの? 横にいたガールフレンドに視線を移したら、彼女もまた目を丸くしていました。彼女は父の写真を見たことがあるので、どんな姿かたちをしているのかを知っていたんです。それに父が出演したテレビ番組を見てもらったこともあります。なので彼女も状況をのみ込み始めていたのです。

僕は彼に質問しまくりました。今何をしているの? どこの出身? 今は何年……?

最後の質問に対して、彼は「1985年」と答えました!

その答えを聞き、体が震え始めました。彼女に向かって「スマホを取り出して! 写真を撮って!」と怒鳴っている自分がいました。証拠を残しておきたかったのです。これが現実であることを証明するものが欲しかったのです。

彼は「急いでいるので」と言って歩き始めました。このままではせっかくのチャンスを逃してしまう!

「お父さん! 列車に乗らないで! 絶対に列車に乗らないで!」

この時、僕に言えたことはそれだけでした。彼女の手からスマホをつかみ取り、振り返ったら、彼はもはやそこにいませんでした。消え失せたのです。まるで初めからそこにいなかったように……。

「どうなったの?」と彼女に尋ねたのですが、彼女もまた目をそらしていたので、決定的な瞬間を見逃したのです。

気が狂ったように道の角まで走っていき、見回したのですが、そこには誰もいませんでした。

このできごとが起きてから、僕は数日に渡り体調を崩しました。気が散って何もできない状態でした。頭の中が真っ白になり、何をしたらいいのか、誰に話をすればいいのか、分からなかったのです。

そんな中、父の日記を保管していることに気づきました。プライバシーを尊重して読んだことはなかったのですが、思い切って日記を開いてみることにしました。

1985年11月のページを開き、読み始めました。殴り書きだったので読みづらかったのですが、こんな文章を見つけました。

「エルサの家にいく途上、奇妙な服を着た(判読不能)に呼び止められ、いろいろ質問されて、列車に乗るなと言われた。というか懇願された。(判読不能)消え去った時には心臓が止まりそうになった。自分への警告:頭のおかしい奴らに出くわした時のために催涙スプレーを携帯した方がよさそうだ。」

以前、「時間は布のようなもの」と聞いたことがあります。布のようにたためるということです。たたんで二つの面が触れたら、そこに橋ができます。

あの日、僕は橋の上に立ち、1985年を覗き込んだのです。

「なぜ君は徒歩通勤しているの?」

人からそう尋ねられることがあります。そう、僕は毎日3キロの道のりを歩いて通勤しているのです。もう理由はお分かりですね? また布がたたまれた時、そこに居合わせたいから、徒歩通勤しているのです。

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