これはイギリスの女性、デビーさんの体験談です。
コンサートの後、夜の街をドライブしていたら、周りの風景が様変わりしていて……
およそ 30 年前、おじのピーターと一緒にタイムスリップを経験しました。
私たちは月に一度、イギリスのプレストンで開催されるクラシック音楽のコンサートに通っていました。会場の駐車場はコンサートホールの下にあり、ここにつながっている道は一つだけ。そのため、駐車場に出入りするのに、町の中心部にある道を通る必要がありました。その道に沿って並ぶ建物はほとんどがビクトリア様式で、建物の下層部分にはショップやバーが立ち並び、夜はいつも賑わっていました。
ある夜、コンサートの後、私たちは車に乗り、駐車場を出て道を走り始めたのですが、何かがおかしいと気づくまでに長い時間はかかりませんでした。あたりは静寂に包まれていました。
道路の真ん中に停車し、エンジンをアイドリングさせて周囲を見回す私たち。他に車はまったくなく、街灯は時代遅れのガス灯のよう。店やバーはなく、家がずらっと並んでいるだけでした。道路標識もありませんでした。
私たちは完全に怖気づき、二人とも同じものを見ていることを確認しました。残りの道路をゆっくりと運転していき、街区を迂回して再び同じ道を下ってみることに。
いったんその通りから出たら、すべてが正常になりました。街区を一周して先ほど出たばかりの「奇妙な」通りの端に着き、運転を開始……店、バー、車、人々の服装など、すべてが正常に戻っていました 。
この出来事は驚くべきものでした。おじに会うたびにこの体験について話し合っています。そして、今もなおこの出来事に思いを巡らせている自分がいます。ビクトリア朝の街並みがまるで映画のワンシーンのように心に残りました。本当に素晴らしかった！
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