これはイギリスのケネスさんとバーバラさんご夫妻の体験談です。

街へ買い物に出かけたイギリスの老夫婦が不思議体験!

2009年8月のある午後、ケネスさんとバーバラさんは、買い物をするために、ヘスウォールという町にあるテレグラフ通りに向かいました。ケネスさんは地元の精肉店「デレク・マッシー&サンズ」に入り、バーバラさんは肉屋の隣にあるジゼルという名の婦人服店に向かいました。

ケネスさんがチョップ(ステーキより小さな肉)を買うために列に並び自分の番を待っていると、妻が後ろから来て、「隣のブティックがなくなっていたわ。代わりに脱毛と皮膚の若返りを行う『レーザー』という診療所があった」と伝えました。

「なくなっていた?」少し興味を引かれたケネスさんが妻に言いました。「昨日はそこにあったよ。」

その時、後ろに立っていた女性が口をはさんできました。「ブティックのことを言っているのですか?」

「ええ、ジゼルという店」とバーバラさんが答えると、女性は「その店だったらまだやっていますよ。そこに寄ってきたばかりだから。」

夫は妻の方を向いて、「だから言っただろう? 昨日そこにあったって。」

順番待ちをしている人々の視線がバーバラさんに集中したので、彼女は恥ずかしくて顔を赤くし、「だったら自分の目で確かめて」と夫に言いました。

チョップの代金を支払ったケネスさんが、妻と一緒に隣に行くと、そこにあったのはジゼル・レディース・ブティックでした。バーバラさんはブティックの隣にあるサンドイッチの店を指さして、「あの店もなくなっていた。二軒の店が一軒に改造されていたの」と主張。

「気は確かか?」と夫から心配そうに尋ねられたバーバラさんはムッとして「思い違いなんかじゃありません!」と語気を強めました。「確かにここに診療所があったのよ!」

彼女はブティックの窓を指さして、「そこのカウンターに若い女性が座っていたの。」

そうは言ったものの、バーバラさんは自分の正気を疑うようになりました。精神疾患の初期症状ではないかと心配になってきたのです。夫は「ストレスが原因かもしれないな」とだけコメントし、夫婦は家に帰りました。

それから1年後、夫婦は別の町に引っ越したのですが、2019年に、友人に会うためにヘスウォールを再訪することになりました。友人に会う前にテレグラフ通りに寄ったところ、そこにあったのはバーバラさんが10年前に見た診療所でした!

その診療所は「リバイタレーザー」と呼ばれ、婦人服店・ジゼルがあった場所に店舗を構えていました。また、2009年にバーバラさんが指摘したように、サンドイッチの店があったところも占拠していました。

「あの時あなたは頭がおかしくなったと言って私を落ち込ませたわね」と夫をやんわりとがめるバーバラさん。

「お前は未来を見たのかもしれないね」とケネスさんが言うと、バーバラさんは「未来を見ただけではなく、未来に行ったのです。10年前にここに来たのだから……。」

この事例は、時間のずれが藪から棒に起こり得ることを示しています。バーバラさんはそれまでタイムスリッを経験したことがなく、それ以来、似たようなことをまったく経験していないそうです。

上の画像は、この話に登場する実際の店舗を撮ったものです(人物はイメージ)。左側にあるのが精肉店で、真ん中にあるのが診療所のリバイタレーザーです。

コメントをどうぞ

お名前

メール(省略可)

あなたのサイト(省略可)

コメント

Powered by CGI RESCUE®

時間にまつわる不思議体験をしたことがありますか? お話を聞かせてください!