

これはイギリスの女性、Pさんの体験談です。
学校をさぼったイギリスの少女2人が墓地に行き不思議体験!
これは1980年代半ばに体験したできごとです。当時、私は高校生でした。ある暑い夏の日、友達と一緒に学校をさぼって、どこかに遊びにいくことにしました。行くところは色々あったのに、なぜか墓地に行くことになりました!
墓地に着いた私たちは、芝生が敷かれた坂に寝転がり、ボーッとしていました。しばらくしてから友達は立ち上がり、木立ちの方に行ってカーディガンをバタバタ振りました。というのもカーディガンに雑草の切れ端がついていたからです。
起き上がって彼女の方に目をやったら、坂の下の左手に、黒いロングコートとシルクハットを身につけた12人ほどの男性が立っているのが目に入りました。女性はいませんでした。全員が振り向いて私たちをじっと見つめていました! 彼らは墓穴の前に立っていたんです。
驚いて飛び起き、友達に声をかけました。彼女は振り返って男たちを目撃! 葬儀の邪魔をしたくなかったので、急いで荷物をつかんで裏道に走っていきました。その道は墓地の出口に通じていたんです。
ところが裏門は施錠されていて開けることができず、向きを変えて元来た小道を駆け戻らなければなりませんでした。ところが……元の場所まで戻ってきたら、葬儀はやっておらず、男たちの姿もないではありませんか!
私たちは立ち止まり、葬儀をやっていた場所に目をやりました。彼らは素早く移動したのでしょうか? いえ、それは論理的に不可能でした。
謎を解くために教会まで歩いていったのですが、ドアは施錠されていました。教会の外に葬儀用の車が停まっているかと思ったのですが、車も何もありませんでした。
次に私たちは勇気を出して、男たちを見た場所まで歩いて戻りました。そこには墓穴も、盛り土もありませんでした。あったのは墓石だけ。墓標には1800年代後半の日付が記されていました。

私たちは学校までずっと走って帰りました。友達が私と一緒にいてくれて本当によかった! 私が見たのと同じ光景を友達も目撃したからです。