支払いをしようと思ってバッグの中を見たら財布がない! 次の瞬間、携帯が鳴って……
これはアメリカの女性、Aさんの体験談です。
これはおよそ20年前、私が 17 歳のときに体験したできごとです。休みがとれたので、親友の家に数日間滞在しました。友達の家を出た後、いったん家に戻ろうかとも思ったのですが、家には母がいました。私の母は毒親なので、顔を見せたら怒声を浴びることは明白。なので仕事着を買うために店に立ち寄る方を選びました。
当時、私はどちらかというと高級なレストランの接客係をしていたのですが、特に高い服を着る必要はありませんでした。ボタンアップシャツとスラックスで十分。財布からデビットカードを取り出して支払い、財布をカバンに戻して仕事に向かいました。レストランは実家のすぐそばにありました。
何も食べていなかったので、仕事前に職場のレストランでスープとサラダでも食べようと思い、カバンに手を入れたら、20 分前に使った財布がありません! その直後、旧友の男性から電話がありました。レストランから 1 時間近く離れたアパートの駐車場で私の財布を見つけたというのです! 元々その友達は私と同じ町に住んでいたのですが、1 年ほど前に引っ越したのです。
仕事の後、友達と落ちあい、財布を返してもらったのですが、ボロボロになっていました。車にひかれたのです。クレジットカード、現金、身分証明書などの貴重品はすべて入っていましたが、現金を除けばどれも折れて使い物にならず、すべてを再発行してもらわなければなりませんでした。
それにしても、財布はどのようにして 80㎞ もの距離を 20 分で移動したのでしょう? なぜ行ったこともない小さな町の集合住宅の駐車場で発見されたのか? しかも、ありがたいことに、たまたまその町に住んでいた親友が財布を見つけてくれるとは! 他の人が拾っていたら、お金を盗まれていたかもしれません。たとえいい人に拾われたとしても、私の電話番号を見つけることはできなかったはず。当時はガラケーの時代だったので、オンラインで連絡先を突き止めることは不可能だったのです。