吟遊詩人のマネキン

霧がかかった日に古城を訪れたイギリスの少女が体験したできごととは?

これはイギリスの女性Dさんの体験談です。

これは私が幼いころ、1990年代に起きたできごとです。祖父母と一緒にイギリスのペックフォートン城を訪れた際、ひょっとしたらタイムスリップを体験したかもしれません。

ペックフォートン城は、中世の城の建築様式で建てられたビクトリア朝のカントリー ハウス(イギリスの田舎に建てられているお屋敷や宮殿)。 この城は、英チェシャー州ペックフォートン村の北西 2 kmにあるペックフォートンヒルズの北端の森の中に立っている。チェシャーの裕福な地主で不動産管理者、国会議員でもあったジョン・トールマシュの家族の家として 19 世紀半ばに建てられた。

とても奇妙なできごとでした。 この日は雷が鳴っていて、濃霧がかかっていました。城の周りにはしゃべる人形が置かれてあり、竪琴を弾いたり歌を歌ったりする吟遊詩人のマネキンがありました。城は完全に時代がかっていました 。当時使われていた家具がそっくりそのまま残っているような感じ。城の領主や貴婦人たちが古い英語で会話を交わしているのを見ました。

その日、特別にイベントが行われていたわけではありません。ごく普通の一日でした。 写真を撮りましたが、不思議なことに現像されませんでした。

翌月母と一緒にまた行ったのですが、状況は完全に変わっていました。マネキンもなければ、領主も貴婦人もいない。インテリアも家具も全く違うものだったんです。

上記で説明したとおり、この城は中世に建てられたわけではなく、中世の建築様式に従って19世紀に建てられたもの。なので、この城でタイムスリップが起こり、中世の人々を見るというのは理にかなっていません。また、歌を歌う吟遊詩人のマネキンがあちこちに展示されているという件も奇妙です。

というわけで、Dさんは、タイムスリップをしたというより、異世界に足を踏み込んだのではないかと推察します。あるいは、ひょっとしたら彼女は過去ではなく未来を訪れたのかも? 将来、城は中世を再現したテーマパークに改造される? 言葉をしゃべったり歌を歌ったりする吟遊詩人はロボット、インテリアは3Dプリンターで作った家具で装飾、古英語を話す領主や貴婦人はロボットかホログラムだったとか……?

いずれにせよ、奇妙な雰囲気に満ちた摩訶不思議な話ですね。

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