1時間後の未来に行った男

陪審員に選ばれた米人男性が時間を確認した上で裁判所へ。着いたら、そこは1時間後の世界だった!

数年前、郵便で陪審員の通知が届いた(注参照)。開封して出頭する日時を確認。水曜日の正午だった。以前、陪審員の義務を負ったことがあるので、どこで行われるかはすでに知っていた。

注:アメリカで陪審員候補者は、有権者登録名簿や運転免許証所持者リストから無作為に選ばれる。選ばれた陪審員は、裁判期間中の出頭義務を負う。

会社に休みを申請するなどして準備を整え、水曜日の朝を迎えた。裁判所まで車で 20分かかるので、その時間までに出発しなければならない。午前11 時45分から11時50分頃には到着する予定だった。午前11時25分、自家用車に乗って出発。

途中で妻に電話しようとしたが、電波が届かず、断念。約 20 分後、以前陪審員を務めた裁判所に着いたが、中には誰もいなかった。まるでみんなが昼食か何かに出かけたかのように静まり返っていた。ショックだった。陪審員の任務を怠ってしまったのだろうか?  携帯電話の時刻を確認すると、12:50 PM! その場に立ち尽くし、信じられない気持ちで携帯電話を見つめた。

呆然とした状態で裁判所を後にした。自分の車に向かい、車内に腰を下ろした。ラジオの時計で時刻を確認したら、12:53 PM。次に車のエンジンをかけようとしたが、何も起こらない。思わず「なんてこった」とつぶやいた。

車から降りて、ボンネットを開けた。ちょうどそのとき、警官がそばに車を止めて、助けが必要かと尋ねた。そのとき僕はまだ呆然としていたので、「はい」とだけ答えた。すると警官は、「ちょっと見てみるよ。でもその前に出勤簿に記入しないといけないんだ。もうすぐ午後 1 時だよね?」と尋ねた。もう一度携帯電話をチェックし、「そうです、もうすぐ午後 1 時です」と答えた。警官は出勤簿に記入するために警察署に入り、僕はしばらく車をいじり続けた。

警官が外に出てきたとき、エンジンをかけてみたら、動き始めた。車が直ったことに気づいた警官が手を振ったので、発進。家に戻る途中で妻に電話したら、今度はつながった。今起きた一連の奇妙な出来事について話し、「今何時?」と尋ねたら、妻は「12 時 20 分よ」! 驚いて携帯電話を確認すると、妻の言うとおりだった。ラジオの時刻も午後12時20分だった。

僕はどうやって 1 時間後の未来に行って、その後、自分の時間軸に戻ってきたのか、説明できない。あのとき警官が時間を確認しなかったら、携帯電話の故障のせいにしていただろう。世界は奇妙な場所だ。

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