2019年、トルコで非常に興味深い動画が監視カメラによって撮影された。危うく命を落としそうになった男性が、謎の通行人によって奇妙な形で救われたのだ。
デミロレン通信社によると、この事件は2月21日、トルコの都市アダナで起きた。午後9時半、この地域で15年以上商店を経営しているセルダル・ビニチ氏（当時40歳）は店を閉める準備に取り掛かっていた。そんな中、たまたま通りかかった別の男性が彼の左肩をたたいて、「後ろに気をつけて」と注意を促した。
普通、左肩をたたかれたら左の方を見るのに、ビニチ氏は、本人も理解できない理由から、本能的に右を向いた。次の瞬間、トラックが通り過ぎ、荷台後部に取り付けられていた金属製のドアがビニチ氏の顔に向かって迫ってきた。彼は後ろに下がり、間一髪で衝突を避けることができた。
上の動画を見れば分かる通り、トラックは角を左折し、通りがかりの男性を追うように走ってきた。トラックが見える位置にいなかったのに、どうしてビニチ氏に危険が迫っていることが分かったのだろう？ また、危険を回避したビニチ氏は、すぐに命の恩人の方に視線を向けたが、そのときにはもう姿が見えなかったという。さらに不可解な点は、謎の男性の顔が、目鼻立ちを識別できないくらいぼやけているということだ。果たして彼は何者なのだろう？ 天使？ タイムトラベラー？ いずれにせよ、善のフォースであることに間違いはなさそうだ。
ビニチ氏はすべて神の介入によるものだと考えている。しかし、この動画に不可解な点があり過ぎることから、通りがかった人はただの無作為な人ではなく、実はタイムトラベラーだったのではないかという憶測が広まっている。使命を担って未来からやってきた人物で、かつての失敗を正そうとしたのではないかというのだ。
「あのドアが当たっても大したケガはしなかっただろう」と言う人がいる。だが、あのドアには少なくとも70キロから90キロの重量があったと推測される。車は少なくとも時速30キロで走っていたので、動力も計算に入れれば、最低でも340キロ相当の衝撃を受けることになる。したがって、もしあのドアが顔に当たっていたら、即死か、深刻な怪我を負うことになっていただろう。