歩いて行ける未来

自宅の近くにある店に足を運ぶたびに、違う店がそこに! イギリス人男性の奇妙な体験とは?

このサイトの常連読者なら、タイムスリップと呼ばれる現象の中には未来を垣間見たり、未来にアクセスしたりできるものがあることをご存じでしょう。これは、デイビッドという名の、40代のイギリス人男性の場合に当てはまったようです。

2008年、彼はウォラシー(下記参照)の自宅を出て、フライング ・ダッチマンという名の人気金物店に向かいました。この店はデイビッドさんの自宅のすぐ近くにあるのですが、そこに着いたときには、金物店はもはやその場所にありませんでした。

ウォラシー:イングランド西部、リバプールの対岸にある、マージー川河口の都市。夏季の保養地。

代わりに、そこにはロックウッド・ビストロという名のレストランがありました。金物店は昨日そこにあったのですが、24時間も経たないうちにビストロに取って代わったのです。明らかにあり得ないことです。

デイビッドさんはビストロの外にいた男性に、「店はどこに行ったのか」と尋ねました。するとその男性は「私はここの住人ではありませんが、隣にあると思います」と、レストランの隣にある金物店を指さしました。

デイビッドは気が狂ったのかと思い、店内を見て回ってから家に帰りました。

2日後、彼はマイクという名の義理の弟と一緒にシーバンク・ロードに行きました。すると、ビストロがあった角に金物店が戻っていました! さらに、同じ金物店がもう一店舗、軒を連ねていました。しかし、翌日、デイビッドが一人で同じ場所に行ったところ、またしても状況は変わっていたのです!

パニックにおちいったデイビッドはマイクの家に向かい、ドアをドンドンと叩いて、玄関に現れた義理の弟にこう伝えました。「金物店がまた角から消えた! その代わりに『手頃な整形手術と美容整形』という看板を掲げた奇妙な美容クリニックができている」と。クリニックの名前はセービング・フェイス

マイクは義理の兄の主張に懐疑的でした。からかわれていると思ったのです。でも、とりあえず、デイビッドと一緒に例の場所に足を運びました。そこには確かに、未来的な外観のクリニックがありました。「1時間以内に映画スターやスポーツ選手など、誰にでも似せた顔に美容整形できる」と物議をかもすような宣伝をしていました。

クリニックは閉まっていたため、問い合わせることはできなかったのですが、マイクは妹にそのことを伝えました。しかし、翌日妹が見に行ったところ、クリニックはそこになく、金物店のフライング・ダッチマンだけがありました。

それから数年後、この場所にロックウッド・ビストロがオープン、金物店はその隣に引っ越したのでした。この場所の現状を下のストリートビューで見ることができます。左にあるのがロックウッド・ビストロ、右隣にあるのが金物店です。

ひょっとしたら、将来、レストランに代わって美容クリニックがオープンするのかもしれません。しかし、1時間で映画スターのような容姿になれるという技術が実現するのは、近くない未来のような気がするのですが、いかがでしょう?