遠く離れた日本とオーストラリアで似たような不思議体験をしている方がおられますので、今回は2つのお話を併せてご紹介します! まずはオーストラリアの男性の体験談です。
1986年のことです。僕は会社に行くため午前5時45分に家を出ました。その朝、家中の時計で時刻を確認したのです。というのも、新しい仕事を始めた最初の週だったので、遅刻したくなかったのです。
徒歩で近くの駅に向かい、6時発の電車に乗りました。電車を待つ間、凍えるほど寒かったことを覚えています。
僕は毎日、南オーストラリアのアデレード市にあるグランド・セントラル駅行きの電車に乗ることを習慣にしていました。グランド・セントラル駅までは50分の旅。到着後、郊外に向かう別の電車に乗り継がねばなりませんでした。
乗車後、暖をとるため丸く縮こまり、眠りに落ちました。
電車がグランド・セントラル駅に着いた時点で目を覚ましました。腕時計は6時54分をさしていました。乗り継ぎ電車に乗るためには4分しかありません。
駅の構内を走っていたら、弟に出くわしました。弟は僕と同じ会社で働いていたのです。たっぷりの朝食をのんびりと食べていたので、「急がないと電車に乗り遅れるよ。あと3分しかない」とけしかけました。
弟はまるで僕が精神異常者であるかのように見つめ、「時間はたっぷりあるよ」。目覚まし時計を間違えて設定し、かなり早めに到着したと言うのです。
自分の腕時計を見たら、時刻は6時57分。「それは完全に間違いだ」と弟。駅の時計は6時5分を指していたのです。何人かの通りがかりの人に時刻を尋ねたのですが、全員が6時5分だということを確認しました。
50分も電車に乗った末に、発車時と同じ時刻に到着するというようなことはありうるのでしょうか? ちなみに、自宅近くの駅で電車に乗った時、駅の時計は6時4分を指していました。
実はつい最近私もオーストラリアの方と似たような経験をしました。職場から自宅まで、自転車で20分かかるのですが その日、仕事を終えたのが6時45分。服に着替えて、職場を出たのが50分。
普通ならここでまっすぐ家にかえると7時10分に 到着することになるのですが、その日、私はコンビニに寄って、漫画を立ち読みして帰りました。立ち読みするのは大体15分ぐらい。さらに別のコンビニによって家に着き時計を見たら・・ なんと7時5分!!
普通に自転車で帰るよりも早い!!一瞬自分の目を疑いましたが、職場を出たのは間違いなく6時45分(合図のチャイムが鳴ったし職場でも時間を確認した)だったので不思議でなりませんでした。