廃ホテルの怪

肝試しをするために廃ホテルに出かけた4人の中学生が体験した不思議現象とは?

これは日本のヨコタさんの体験談です。ご投稿、ありがとうございました!

以下は中学時代にわたくしと複数の友人が体験した話です。

中学3年のある日、わたくしとA、B、Cの4人で肝試しをしようということになりました。

肝試しが出来そうな所が近場にないか心霊スポットや廃墟が載っているサイトなどを見ていると学校から7、8キロメートル離れた所に、ある廃ホテルがあったのでそこへ自転車で行くことになりました。

当日のある日曜の夜、各々懐中電灯を持ち寄りながら廃ホテル前に全員集合すると2班に別れて行こうということになり、わたくしとBのペア、AとCのペアで行くことになりました。

 

必然的に「どこまで行って戻って来る?」という話になった時に、偶然わたくしとCがペットボトル飲料を持って来ていたので、その空容器を最上階の階段の一番上の段に置いて帰って来ることになりました。

最初にAとCのペアが入り、その間はわたくし達は待機していました。周囲に明かりは一つもなく、懐中電灯の明かりのみだったですし、その建物の関係者に見つかったらどうしようかという不安でB共々とてもソワソワしていたように思います。

しばらくするとA達が「こっわぁ」とキャッキャッしながら戻ってきて、続いてわたくし達のチームの番になりました。

最上階の3階(階段には「次階/現階」の表示があり、3階の表示には3としかなかった)に着いてペットボトルを置きましたが、A達のペットボトルがどこにもなかったので「何だよ、あいつらズルかよ」などとBと顔を見合わせていると外から「じゃ、おつっした~」と言って彼らは先に帰ってしまいました。

「おいっ、ふざけんなよアイツら!(笑)」などとBと文句を言いながら引き返して帰宅しました。

後日、学校でAとCに合って「置いてきてもないし、入ってもないんではないか」と言うと「絶対に階段の段の上に置いてきた」と言う主張を曲げませんでした。

しばらく押し問答が続くとA達は「きちんと4階の階段に置いてきた」と言いました。その時にボロがでたと思ったので、すかさず「イヤイヤ、3階までしかないから。」と指摘しましたが「イヤ絶対4階まであった」と益々議論が紛糾してしまいました。

その騒ぎを聞いていたのかクラスメイトのDが「そこ知ってるけど2階建てだよ」と言いました。

その日の放課後に肝試ししたメンバーと同じ場所に行きましたが確かに2階までしかありませんでした。

わたくしたちは何処にペットボトルを置いてきたのでしょうか?


わたくしのペアとA達のペアが違う建物に入ったり、違うルートや階段を使ったのではないかと疑問を持たれているかもしれませんが、その建物はL字型のような奥行きがある建物でなく直方体型の建物でしたし、別館など違う建物はありませんでした。

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