日本の 毛利年博さんから体験談を二つ投稿いただきました。ありがとうございました!
折れた鍵
12年前にもなりますが、東京のS区の建売住宅に住んでおりました。
原発事故で海外に移住するかどうか迷っていたある日のこと、小学生の息子と1階でパソコンでゲームをしていたと思います。息子は外出するので、2階に置いた自分の家の鍵を取りに行きました。
その直後、息子の「あれ? あれ?」という声が聞こえて来たかと思うと、息子が1階に下りてきて家の鍵を見せてくれました。息子が言うには、L字型に折れ曲がっていたので元に戻そうとするとポッキリと折れたというのです。
折れた部分をよく見ると、隙間が空いていて繋がりません。この鍵はよくある住宅用の鍵で、とてもじゃないけど人力で曲げるようなことは不可能、万力やペンチを使ったとしても奇麗に直角に曲げることなど不可能な代物です。また、隙間はユリゲラーのスプーン曲げの実演みたいな切断部分の消失なので、不思議な現象ってあるんだなと思いました。
何らかの未知の力が鍵に作用して移住を促していたのかも知れません。現在は、家族全員海外に住んでおります。
消えたアルバム
海外移住してから早14年、日本から持ってきた所持品はほとんど開封・整理しましたが、写真類は最後になってしまい、一旦段ボールの中身を確認した後、また別の作業をしたりしておりました。
その中に、今は亡き両親のアルバムが数冊あるのですが、最も古いアルバムを手に取り中身を確認したところ、そのボロボロになったB5判くらいの我が家で最も古いであろうアルバムはほとんどの写真が剥がされており、祖父の侍姿の小さな写真、田舎の写真館で撮った家族写真、私が泥んこ遊び中の写真など、僅か数枚しか残っておりませんでした。
その瞬間、父親が亡くなった後の従兄の家での会話を思い出しました。
従兄の母親が何故か両親の家からアルバムを持ち出して来ており、なんと私に「要らないだろうから、捨ててあげるよ」と言ったのです。
私はすかさず「大事な我が家の記録なので持って帰ります!」と言って帰ったことを思い出しました。
確かに、あの時点で中身を確認しておけばこんなことにはならなかったのになーと後悔しましたが、後の祭り。
実を言うと、父親は若い頃東宝にスカウトされたくらいイケメンで十勝地方では有名な人?だったので、従兄の母親は同世代の父親のファンだったのかも知れません。
それにしても、何故写真が欲しかったとか言ってくれなかったのか、今ならスキャンしてコピーとか出来るのにです。
さて、問題はここからなんです。
そのボロボロのアルバムを再度段ボールへ戻し、また数日過ぎた後、本格的に整理作業に取り掛かり、全てのアルバムを本棚へ収納したのですが、なんとそのボロボロのアルバムだけが無いんです。
大きさから言って間違って捨てたとも考え難いし、どう考えても紛失する訳がないのです。
息子にも以前確認した際に、残ってた数枚の写真を見せていますし、移住先に持ってきたことは確かです。
私自身が夢遊病者のように無意識にそのアルバムだけを捨てて、記憶が無いのか…それとも、皆さんのお話のような超常現象が起きたのか…本当に判りません。
例えば、従兄の母親の強い思いによって過去改変が生じたとか…つまり、移住前の時点でそのアルバムが彼女によって処分されていたとか…あまり超常的な話は信じない質なのですが、未だにこの謎が解けなくてスッキリしません。
最初に確認した時に写真を剥がして保存してしておくべきだったと、今でも後悔しております。