車を運転中に「正面衝突は避けられない!」という絶体絶命の状況に巻き込まれ、死を覚悟した次の瞬間、安全な場所に瞬間移動していた……そんな体験談が世界中で数多く報告されています。今回はその中から二つの話をお送りします。
人知を超えた何か
これはあるアメリカの男性の体験談です。
これは僕が子供だったころの話です。ある日、僕は父の運転する車に乗っていました。僕のほかに母と叔父が乗っていました。
スピードを上げて地下トンネルを通り、トンネルから出ようとしたまさにその瞬間、大型トラックが僕たちの車の前に現れ、トンネルの壁に激突しました。車を停める時間はなく、全員が悲鳴を上げました。
次の瞬間、僕たちはトラックの向こう側にいました。これはありえないことでした。なぜなら、トラックはトンネルの出口をすべてふさいでいたからです。
僕は超常現象に極めて懐疑的なのですが、これまでに「この世には人知を超えた何かがある」と思わされるような体験をいくつかしています。
霧に命を救われた
これはデンマークのコペンハーゲンに在住の女性・アンさんの体験談です。
私はデンマーク人ジャーナリストです。昔、ユーゴスラビア(下の画像参照)がまだ存在していたころ、夫とこの国を車で走りました。国の真ん中あたりに危険な道路があります。デンマーク人のトラック運転手が奈落の底に落ちたという事故があったので、この道を走るのがとても不安でした。それは2車線の道で、片側は崖っぷち、もう片側は深い渓谷でした。
夫が運転していました。南に向かって走っていましたが、私たちの車線に車は全くありませんでした。反対車線には車がたくさん走っていて、車間距離が近いにもかかわらず、かなりのスピードで走っていました。
曲がり角にさしかかった時、18輪くらいの巨大なトラックがこちらに向かってきました。トラックは猛スピードで走っていたので、本来の車線に戻れる可能性はゼロ。カーブが急だったため、トラックの運転手は私たちの車が近づいていることに気づいておらず、反対車線に飛び出そうとしたのです。私たちは死を覚悟しました。
目の前にトラックが迫ってきたのですが、突然、霧のようなものが私たちの車を包み込みました。命はとりとめたものの、車は灰色の物質で覆われ、何も見えませんでした。その時点で車はまだ動いていたのですが、右側に深い谷があったので、非常に危険な状況でした。
夫は車を停め、窓を開けました。トラックが正規の車線を走っているのが見えました。反対車線は依然として交通量が多かったので、巨大なトラックが8台か10台の車を轢かずに車線に入っていくことは絶対に不可能でした。
トラックが向かってきた時、私はタバコの箱を開けていました。その後、一時停車する場所を見つけたのですが、その時にはもうタバコの箱はなくなっていました。どうしてもタバコを吸いたかったので、くまなく探し回ったのですが、結局見つかりませんでした。それが一番不思議です。
私たちは車を覆っている灰色の物質を調べました。最初は車のクロームメッキが完全に破壊されたと危惧したのですが、物質を触ったら、まるで細かい灰のように消滅しました。指に灰色の物質がつくことはなく、単に消え去ったのです。車体を布で拭き取ったら、布にも跡は残らなかった。車は灰色の物質で覆い尽くされ、外が見えなかったほどなのに、謎の物質はきれいさっぱり消滅したのです。
タイムスリップ現象が起こる前に霧が現れた、という話をよく聞きます。この霧は量子粒子と呼ばれているようです。上の話に出てくる「霧」もそれと同じものではないでしょうか。