『ドクター・フー:悪魔のコード』レビュー

製作国:イギリス
原題:The Devil’s Chord(シーズン1第2話)
監督: ベン・チェセル
脚本: ラッセル・T・デイヴィス
出演者:シュティ・ガトワ、ミリー・ギブソン、ジンクス・モンスーン、ほか
配信開始日:2024年5月10日
時間:約50分

あらすじ

ドクター(シュティ・ガトワ)とルビー(ミリー・ギブソン)は、ビートルズに会うために、1963年のロンドンにやってくる。だが、強大な力を持つマエストロ(ジンクス・モンスーン)が人々から音楽を奪い取り、希望を失った世界は破滅へと向かいつつあった。ドクターとルビーは、ビートルズの力を借りて、マエストロを倒さなければならない!

レビュー

本作は『ドクター・フー』初のミュージカル・エピソードで、15代目役のシュティ・ガトワはフー初の歌って踊れるドクターだ。コンパニオン・ルビー役のミリー・ギブソンも負けてはいない。シュティのカリスマに圧倒されることなく、存在感を放っている。2人とも好感度がすこぶる高い。

『ドラァグ・レース』という女装コンテストのテレビ番組で2度も優勝を果たした悪役のジンクス・モンスーンは、ド派手な衣装に匹敵する大げさな演技で話題をさらった。ツボを押さえた完璧な悪役ぶりで、見ていてとにかく楽しい。あまりにも楽しかったので、劇中でひどい悪業を重ねているにもかかわらず、怖さや脅威を感じている暇がなかった。この悪役・マエストロは将来、復活するということなので、楽しみにしている。

このエピソードでは、ビートルズが登場することが目玉とされていたのだが、これについては拍子抜けした。まず、版権の関係で、ビートルズの曲は使えなかった。さらに、4人の俳優とも本人たちにぜんぜん似ていなかった。顔の造型が似通った俳優を採用し、メイク技術を駆使すれば、そっくりにするのはたやすいことだと思うのだが……。奇妙なことに、ビートルズ・ファンによると、ジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)役の俳優は本人に生き写しだそうだ。……ということは、わざとビートルズに似させないようにしたとしか思えない。これも版権の関係なのかもしれない。

最後の歌と踊りは華やかで、きらびやかで、気持ちを大いに高めてくれた。ミュージカル嫌いのフー・ファンはこの場面に拒否反応を示したようだが、筆者はミュージカルもダンスも大好きなので、大いに楽しんだ。ちなみに、『ドクター・フー』の作曲家、マレイ・ゴールドもピアノ奏者としてこの場面に友情出演している。

 

 

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