異世界に通じた映画館
これは僕が15歳か16歳の時に友達と体験したできごとです。友達は14歳でした。
当時、僕たちは『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)を見るために映画館に行きました。指定された映写室に足を踏み入れたら、違う映画を上映しており、客席は観客で埋まっていました。
僕たちは「ヤバい! 違う映写室に入っちゃったよ」と思いながら外に出ました。でも、外に出て映写室の番号を確認したら、そこでよかったのです。変なの!
僕たちは廊下の壁に寄りかかり、現在上映中の映画が終わるのを待つことにしました。そのうちに、150人はいたと思われる観客がどっと出てくるはず。この間、何人かの観客がその映写室に入っていったのですが、出てくる人は一人もいません。
どうも様子がおかしいので、もう一度その映写室に足を踏み入れました。そして僕たちは……目を白黒! 先ほど見かけた多数の人々はすっかり消え失せていたのです。僕たちが待っている間に入っていった人たちは思い思いの席に陣取っていました。
それだけではありません。室内の様子も変わっていました。前に入った時よりもずっと狭く、スクリーンも小さくなっていました。
新作映画が公開された年から3年前にその映画を見た
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『シャッター アイランド』は2010年に公開されたのですが、その年から3年前にこの映画を見た記憶があります。
みんなが「新作映画」だと話していたので、混乱しまくりました。再上映なのだとばかり思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
2007年に映画館に足を運び、確かにこの映画を見たのです。映画の中で登場人物たちが交わした会話もいくつか覚えていました。
今日に至るまで、どうしてこのようなことが起きたのか理解できないでいます。
友達が教えてくれた映画
先日、友達が『プリデスティネーション』という、イーサン・ホーク主演の映画を教えてくれました。この映画についていろいろなことを話してくれました。そこで私はこの作品を鑑賞し、感想を伝えるために友達のところに行きました。
ところが友達はこの映画について私に話をした覚えはないと言ったのです! この作品が存在することすら知らず、私から聞いて初めて知ったと!
それで友達と少し口論をする羽目になりました。というのも、彼がこの映画の話をしたことに絶対的な確信を抱いているからです。
ハリー・ポッターと不思議な夢
ずいぶん前のことですが、ある夜、奇妙な夢を見ました。
夢の中で私は暗い廊下に立ち、半開きの扉を見ています。扉の向こうの部屋は炎で照らされており、そこからひそひそ話が聞こえてきます。その時、とても不安な気持ちを味わいました。まるで、今すぐにでも危険なこと・悪いことが起きることを知っているかのよう。
時は流れて、ハリポタシリーズの第四作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の映画が公開されました。この映画の初めの方で、ハリーは夢を見ます。夢の中で、ハリーはリドルの館にいます。そこではヴォルデモートがハリーを殺す計画を立てており、ハリーはその話を立ち聞きします。私が何年も前に見た夢は、まさにその場面だったのです。
この夢を見た時、私はハリポタの本を読んでいませんでした。そしてハリポタの映画はまだ公開すらされていなかったのです。当時はとても奇妙な夢を見たと思ったのですが、特に気に留めることはありませんでした。